remove
powerd by nog twitter
5 :名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 01:24:52 ID:5ZrLU+iI
とりあえず書いてみた


香はその日、会長になった奈々穂、副会長の久遠に生徒会室に呼び出されていた。
「香・・予算獲得はそう簡単じゃないんだ・・」
「そうですわ・・」
「ああ見えても、まゆらは手ごわいんだ・・」
二人はこれまでの苦難の道のりを思い出すかのごとく、目を閉じるのだった。

大体、いつも奏会長の「ゴメンさいね」の一言でなんとかなっていたようなもので
まゆらが敬愛してやまない、奏がいない今となっては、一筋縄ではいくまい。
「説得、色仕掛け、実力行使、三段構えでまゆらをおとすぞ!!」
「・・あのぉ・・普通に話せばなんとかなるんじゃ・・」
奈々穂の拳がテーブルを打つ。
「動くぞっ!!」
「は、はい!?」(条件反射)

説得と実力行使(事後承諾で予算を使うこと)は
想像がつくのだが・・・

「そもそも、色仕掛けって何なんですか?」
「フフッ・・そう言われるだろうと思って、用意しておきましたの」
久遠の手にはいつの間にか、赤いド派手な下着が・・
「勝負下着ですわ」
「・・・・・・」
そんな香の肩に奈々穂はガシッと手を乗せる
「頼んだぞ香っ!!」
「〜む、無理ですよ、こんなの〜っ」
「和泉さん、何事も経験ですわ」
「そうだぞ、香、やりもしないで逃げてどうする」
香は泣きながら、赤い下着を受け取った・・・
 

6 :名無しさん@ピンキー:2006/03/05(日) 01:26:09 ID:5ZrLU+iI

トントン
「どうしたの香、こんな時間に?」
夜遅くに訪ねてきた後輩に不思議そうな視線を投げかける。
「あの〜その〜」
まゆらは困った顔をして、こんなところではなんだからと、香を部屋へ入れた。

まゆらに勧められるままソファに腰掛ける。
彼女は心配そうにこちらを覗きこんできた。

こんな用件を切り出せるはずもなく、香はただ黙ったまま俯くしかない。
何か言いた気にまゆらを見ては、目が合うと逸らす
そんな香の様子が心配になったのかまゆらの方から口を開いた。
「どうかしたの香?私に力になれることがあったら遠慮なくいってね、香」
「ま、まゆら先輩〜っ」
力になれる事です、遠慮なく言ってしまいたいです・・
でも、貴女の嫌いな予算の事なんです・・
香は瞳をうるうるさせながら、まゆらを見た。

「香・・・私そんな趣味ないから・・」
何か誤解を与えたようだ。
「か、勘違いしないで下さいっ、まゆら先輩っ、私だってありませんよ〜」
うろたえながら真っ赤になって釈明する自分の方が恥ずかしい。
視線の先にはまゆらの机があって、帳簿と算盤が置いてあった。
香はその帳簿を見つめながら、ぐっと拳を握り締めた。

このままでは埒が開かない、香は意を決して蚊の鳴くような声で言った
「ま、まゆら先輩、わ、私・・(予算が)・・欲しんです・・・」
”予算”という言葉は聞き取れないほど小さかった。
まゆらの前で予算の話は禁句に近い。
それこそ、崖っぷちにいる人間を崖から突き落とす行為に等しい事ぐらいに・・・

(ごめんなさい、すいません・・・まゆら先輩・・・)
ギュッと目を閉じながら、心中で何度も謝罪の言葉を唱えてみる。
そんな香をまゆらは優しく抱きしめた。
「えっ!?ま、まゆら先輩、まっ、ち、ちがぅ・・」


ゴメン今から続き書くよ・・・