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621 :実習生SS エピローグ :2006/02/18(土) 01:16:00 ID:Bhjte+hH
「せんせぇーっ!!ついでに小百合ぃぃぃっ!!ここかあぁぁぁぁぁっ!!!」
消灯時間をとうに過ぎ、寮生のほとんどが寝静まったことで、しばしの静寂が訪れた
極上寮―――その静けさを一瞬で打ち壊すようなけたたましい声とともに、れいんが
自室のドアを開け放つ。実習生、そしておそらくは彼と共にいるであろう小百合を探す
れいんは、既にビーチや商店街、そして県民公園など、考えつく場所を一通り回り終え、
次に「まさか」とは思いつつも、この寮へと戻ってきていた。
「―――はぁ・・・はぁ・・・ここにもいない、見えない、見当たらないっ・・・」
しかし、れいんが持っていた大方の予想通り、やはりその部屋の中にも実習生達の姿を
見つけることは出来なかった。
「―――はあぁ、疲れたぁ・・・もう無理、立てない、走れない・・・」
れいんは弱々しく呟きながら、傍の壁に背を預け、距離にして20キロ以上を全力疾走した
疲れから、そのままずるずると下へ崩れ落ちていく。

―――って、ダメダメダメっ!こんなんで諦めてどうするっ!!あたしは絶対に
先生の一番になるんだからっ!!―――

しかしその腰が床に付く寸前、れいんは心を奮い立たせ、壁に手をつきながら身体を
起こし始める。

―――二人が行きそうな場所で、あと回ってないとこっていったら・・・思いたくない、
考えたくない、信じたくないけどっ・・・!!―――

それまではあえて候補から外していたものの、他に思いつく先の無くなってしまった
れいんは、ついに「その場所」を最終目的地と定め、筋肉の張ってしまった足で
ふらふらと自室を後にした。

Lust for students 〜epilogue〜

622 :実習生SS エピローグ :2006/02/18(土) 01:17:36 ID:Bhjte+hH
「―――ふう・・・」
ベッドの上で読んでいた本を感慨深げに閉じ、銀河久遠は小さく溜息を付いた。

―――なかなか面白い本でしたのね、これ―――

満足げに微笑みながら、久遠はその手にある文庫本の表紙を眺める。それは以前まで
彼女が「他愛もない」と評していた恋愛小説だった。

―――「恋は人を変える」―――そんなもの、ただの妄言かと思っていましたのに・・・―――

実習生と出会い、彼に想いを寄せていることを自覚した時から、久遠はそれまでとは全く
異なる恋愛観を持つようになっていた。それはこの「凡作」以下でしかなかった小説を
見違えるほどの「名作」としてその目に映してしまうほどであり、彼女の抱いていた
価値観のほとんどを、根底から覆してしまったといっても過言ではない。

―――先生には、日ごとに自分を変えられているような気がしますわね。勿論、不快な
ことではありませんけど―――

実習生の顔を思い浮かべただけで、久遠の頬はたちまちのうちに紅潮してしまう。そのことに
自分でも気が付いた彼女は、困ったような照れ笑いを浮かべながら、サイドボードに
置いてあった鞄の中へと大事そうに本を納めた。
「あら、もう10時半・・・」
その際、何気なく目をやった目覚まし時計の表示に、久遠は小さく呟きを漏らす。

―――明日は確か、一限目から先生の授業・・・―――

水曜の一限が実習生の担当する現代文であったことを思い出すと、久遠は目覚ましのアラームを
普段より20分も早めにセットした。

―――ふふっ、まるで遠足の前日ですわね。さて―――

そう心の中で苦笑した後、ふと気付いた喉の渇きを潤そうと、久遠は近くの机にある
水差しに手を伸ばす。が―――その中に入っているはずの内容物は、彼女も気付かないうちに
底をついてしまっていた。
「・・・仕方ありませんわね」
その言葉通り、仕方なく食堂へ向かうことにした久遠は、ゆっくりとベッドから起き上がると
空の水差しを手に取って部屋を出た。


623 :実習生SS エピローグ :2006/02/18(土) 01:19:39 ID:Bhjte+hH
―――最近、どうにも注意力が鈍っているような・・・これも恋のせいだとしたら―――
先生にはどう責任を取っていただこうかしら?―――

周りに誰もいないことを確認し、久遠は無邪気な、心を許したものだけに見せる笑顔を
浮かべ、扉を閉めようとする。

「―――努力で、ファイトで、根性だあぁぁぁっ!!!」
「っ!?」
その時、時間帯に相応しくない大声が廊下中に響いたかと思うと、久遠が視線を向けた先に
あった階段を、何者かが猛スピードで駆け下りていった。
「・・・れいん、さん?」
現れた後、2秒と経たずに視野から消え失せてしまったため、その姿をはっきりと確認することは
出来なかったが、声と独特の口調からそう判断した久遠は、怪訝そうな表情を作った。

―――こんな時間に、何を急いで・・・―――

そんな疑問が頭を掠めたと同時に、久遠の心の中に言いようの無い不安が生じる。それは
一瞬ごとに大きさを増し、ほどなく彼女の思考を全て支配した。その後、人差し指を唇の下に当て
しばらく何かを考え込むと、久遠は閉じたばかりの扉を開き、足早に部屋の中へと戻っていった。


久遠が寮内でれいんを目撃してから約30分後―――ホテルでの実習生と小百合の行為は
最高潮に達していた。
「―――小百合っ!!そろそろっ、また・・・出すぞっ!!」
「ぅ・・・っ、は・・・はい、ぃ・・・っ!」
抜かずの4戦目に入ってからも、実習生の勢いは一向に衰えなかった。むしろ温まって
きた動力機関のように、その腰はさらに速度を増しているように見える。
「次は何処がいいっ!?中かっ、外かっ、どっちだっ!?」
次第に突き入れの深度を上げながら、実習生は小百合に意地の悪い質問を向ける。
「ぁふっ!!・・・ぅ・・・なか・・・にっ・・・」
既に小百合の頭の中は、実習生の腕の中にいる幸福感と安心感、肉体的な快楽と疲労で
飽和状態となり、羞恥心や自制心などは完全に吹き飛んでいた。普段は禁欲的な彼女も、
この状態では流石に自分を偽ることが出来ず、弱々しい声で膣内射精を請うた。
「えっ!?中にっ、なんだってっ!?」
しかし、小百合が必死に搾り出した声を打ち消すように、実習生は荒々しくその腰をぶつけ、
室内に響く音をより大きくし始める。


624 :実習生SS エピローグ :2006/02/18(土) 01:20:41 ID:Bhjte+hH
「ふぁっ!!・・・っ・・・なっ、なか・・・」
「中だけじゃ、わからないだろっ!?」
「うっ・・・く・・・なっ、ひん・・・っ!!」
再び言葉を紡ごうとした小百合の口だったが、それは反射的に漏れる矯声に占拠されて
しまい、どうしてもまともな声を出すことが出来なかった。
「そうかっ、中は嫌なんだなっ!?じゃあ・・・外だっ!!」
そんな返答に四苦八苦する小百合を見つめながら、実習生は彼女の背中に両腕を回し、
そのままきつく抱き締める。
「んぁっ、くっ・・・!」
実習生の行動が、言葉とは真逆のものであることにも気付かず、目を堅く閉じて頭を
横に振る小百合。そして一段と激しいピストン運動を始めた実習生の身体を、両手足で羽交い
絞めするように抱き返し、彼女は必死に自分の意思を伝えようとした。
「―――っくぁっ!小百合っ!!」
「ひんっ・・・!!・・・うあぁっ、あ・・・っ!!!」
その瞬間、実習生の鈴口からは熱い精液が吐き出され、一弾目が再び小百合の胎内を
真っ白に汚す。それと同じくして小百合も四度目の絶頂に達し、その膣壁は行為の仕上げ
として、男の精を搾り出そうと激しく収縮し始めた。
「ほらっ、まだ出るぞっ!!小百合の中っ、全部汚してやるからなっ!!」
「うぁっ・・・!!そんなっ、だっ、出し・・・ながら・・・は・・・っ!!」
しかし実習生はその動きを止めることなく、射精を続けながら、尚も小百合の中を蹂躙し
続けた。そして彼の言葉どおり、新しい精子が一突きごとに膣内へ、それも満遍なく塗り
拡げられていく。悦楽の極みにあった小百合は、その感触がもたらす更なる快感に耐え
切れず、実習生から離れようと懸命にあがいたが、抱え込むように抱かれたその体勢では
到底無駄なことだった。
「そらっ、これで・・・最後ぉっ!!」
「うあっ―――!!!」
搾り出すように叫ぶと、実習生は暴発中のペニスを限界まで引き抜き、これまで小百合の
膣内に注ぎ込んできたもの全てを押し込むようにして、亀頭を子宮口へと叩きつける。
そして未だ締め付けてくる小百合の中を感じながら、ゆっくりと最後の一撃を射ち出した。
「あ・・・あっ・・・」
「はぁっ、はぁっ・・・・・・はあぁぁ・・・よ、良かったあぁぁ・・・」
こうしてひとまずの欲望を満たし終えた実習生は、ようやく小百合の中から萎えかけた
モノを引き抜き、後ろ側へ倒れるようにして手をついた。


625 :実習生SS エピローグ :2006/02/18(土) 01:23:21 ID:Bhjte+hH
「あっちぃ・・・もうベトベトだ―――」
唯一身に着けていた汗まみれのシャツを、鬱陶しそうに脱ぎ捨てる実習生。一方の小百合
は顔を横に向けたまま、電流のように襲い来る絶頂の余波に耐えようと、親指の先をきつく
噛み締めていた。気力を使い果たしてしまったのか、彼女の両足は観音開きのまま、全く
閉じる様子はなく、その中央にある割れ目からは、実習生が散々吐き出した子種が
泡をたてて零れ落ちている。

―――うはあぁっ・・・たっ、たまんねぇっ!!―――

「―――ぅあ・・・っ!?」
その姿に再び劣情を催した実習生は、小百合に覆いかぶさって二の腕を押さえつけると、
目の前にある乳房へとその舌を這わせ始める。感度の増した身体をこれ以上攻められることは
小百合にとって拷問に近いものがあったが、それでも実習生が望むなら、と、彼女は身を
強張らせてその行為を受け入れた。
「あっ・・・んふ・・・ぅ!!」
実習生は渇いた喉を潤すように、胸の表面や谷間に浮いた汗を丁寧に舐めとっていく。
舌だけで弄ばれる小百合の豊乳は、手で掴んでいた時とは違い、面白いようにその形を変えて
実習生の目を愉しませる。また、それに反応して彼の下半身は次第に充血し、徐々にその
硬さを取り戻していった。
「―――っちゅ・・・・・・小百合、まだ・・・出来るよな?」
最後に一度だけ中央にある突起に吸い付くと、実習生は小百合の頬に片手を置きながら、
彼女の意思を確認する。そしてその股間には、既に小百合へと舳先を向けた剛直があった。
「あ・・・」
実習生の問いに、小百合はすぐにでも首肯したかったが、彼女の意識は全て自分へと
向けられたモノに奪われてしまっていた。今の小百合には、もう一度「それ」に貫かれて
まともでいられる自信など全くない。次はどんな痴態を実習生の前に晒してしまうのか―――
彼女はただ、そのことだけを恐れていた。
「―――小百合?」
「え・・・?」
「嫌、なのか?」
しばしの沈黙を拒絶の意味として受け取った実習生の顔が、残念そうに曇る。
「あっ、いえ、そんな・・・!」
それを見た小百合は、慌ててふるふると首を振った。確かに自分の乱れた様を見られたく
ないという気持ちは強かったが、今の彼女にとっては、実習生を失望させる方がよっぽど
辛いことだった。
「そっか!!じゃあ遠慮なく―――」
「あっ―――」
そんな小百合の態度に、実習生は嬉々とした表情で立ち上がる。彼はそのまま小百合の
上へ跨ると、彼女の胸の両側に、ゆっくりと手を添える。
「やってみたかったんだよなぁ、これっ!!」
「あのっ、先生、何を・・・ひゃっ!!」
予想外の行動に戸惑っている小百合をよそに、実習生は期待に打ち震えるペニスを手の内に
ある乳房で挟み込んだ。


626 :実習生SS エピローグ :2006/02/18(土) 01:24:48 ID:Bhjte+hH
「―――くうぅっ、柔らかいっ!!」
率直な感想を短く漏らし、すぐさま実習生は腰を前後させ始める。いきり立ったモノが
小百合の胸を擦りあげるたび、そこからは粘着質な水音が生み出され、それは実習生をこの上なく
昂ぶらせていく。
「あ・・・や・・・こんな・・・っ!!」
性交渉の知識が乏しい小百合にとって、それはある意味で「繋がる」こと以上に背徳的な
行為だった。胸の間から亀頭が覗くたび、彼女は恥ずかしげに身をよじり、身体の芯から
込み上げてくる刺激にささやかな抵抗を示す。
「さっ、小百合っ・・・可愛いっ!!」
そんな小百合の姿に感動しつつも、更に刺激を高めるべく、実習生は彼女の両胸を激しく
上下に揺らしだした。
「んっ!!・・・かっ、かわ、い・・・?」
「うんっ、可愛いっ!!いつもの小百合もいいけどっ、今の小百合も、滅茶苦茶可愛いぞっ!!」
「っ・・・」
可愛い―――心を躍らせるには充分なその言葉に対し、一瞬、小百合はどう反応を返せばいいのかが
分からなくなり、思わず実習生から視線を逸らしてしまう。しかし、そんな彼女の口の端には、
喜びから来る小さな笑みがはっきりと浮かびあがっていた。
「―――うあっ・・・!小百合っ、舌っ!!」
「はっ・・・?」
それから数十秒後、突然、実習生の口から出た言葉に、小百合は陶然とした表情で聞き返す。
「だから舌っ、舌出してっ!!」
「あっ・・・は、い・・・」
これから何が起こるのかは、小百合にも容易に想像することが出来た。しかし、それでも
彼女は嫌な顔一つせず、むしろどこか期待するような面持ちで、おとなしく口を開き、その
舌を差し出す。
「ぅっ・・・あ、いくぞっ、いく・・・っ!―――そらぁっ!!」
「へは・・・っ!!?」
それから間もなく、実習生のペニスからは白い汚液が射出され、それは見事に小百合の赤い舌
めがけて降り注ぐ。
「っと、こっちにもっ・・・!!」
続いて、思い出したように膝を立てた実習生は、竿をしごきながら小百合の顔に腰を寄せ、
眼鏡の上にも容赦ない爆撃を浴びせかけた。
「ふあぁっ、ぁ・・・」
「ふうぅっ・・・『メガネっ娘に顔射』・・・これも夢だったんだよなぁ・・・」
実習生は呆けた顔で呟きながら、片手で小百合の頭を浮かせ、残り汁を顔中の至る所に
迸らせる。そして射精を終えると同時に、彼は了承も得ず、小百合の半開きとなった口へと
ペニスを押し入れた。


627 :実習生SS エピローグ :2006/02/18(土) 01:26:28 ID:Bhjte+hH
「んっ・・・!?こほっ・・・!」
小百合は驚きとともに目を見開き、舌から喉へと流れ込んで来た粘液に咳き込んだ。
しかし、実習生の意図を察した彼女は、その精子をゆっくりと飲み下し、口内を占領する
肉棒におずおずと舌を絡ませ始める。
「おぉっ!?小百合っ、わかってるなぁ・・・!!」
「・・・んっ・・・ん・・・」
思いがけない小百合の行動に、実習生は興奮の色合いを増す。それは単に舐め回すだけの
稚拙な舌技だったが、むしろ小百合に奉仕させているというシチュエーションの方に反応した
実習生の分身は、たちまち五度目の復活を果たした。
「ありがと、もういいぞ・・・」
「ぷふぁ・・・あ・・・」
小百合の口を開放し、唾液で光るモノを、見せ付けるようにして彼女の顔に寄せる実習生。
「ほらっ、わかるか?出したばっかりだってのに、もうこんなになってる・・・」
「・・・ぅ」
白く曇った眼鏡を通し、小百合の視界に反り返ったペニスが映る。自分の息がかかるたび
ビクビクと脈打つそれに、小百合は思わず喉を鳴らしていた。
「じゃあ、次はバックからな?ほらっ、後向いて」
「・・・はい」
今更恥らうことに意味が無くなったこと、加えて実習生に身を汚される快楽に逆らえなく
なった小百合は、素直にその指示に従い、上手く力の入らなくなった身体をのろのろと
反転させる。
「よっ、と!」
「ぁっ・・・」
小百合がうつ伏せになると、実習生はすかさずその腰を持ち上げ、白濁にまみれた
秘所へと亀頭を押し当てた。
「先生・・・」
切なげな表情で、小百合が実習生に呼びかける。
「よぉっしゃ、5発目いくぞっ!!そぉら―――」
そして実習生が小百合に挿入しようとした、まさにその時―――
「―――でえぇぇぇいっ!!!」
鍵をかけていたはずの扉が、掛け声と轟音を伴って開け放された。
「どわぁっ!!!・・・なっ、なんだぁっ!!?」
あまりにも突然な出来事に、心臓が飛び出るほど驚く実習生。
「はあっ・・・はぁっ・・・いっ、いたぁーっ!!・・・でっ、でも・・・やっぱり、
してるうぅぅぅっ・・・!!」
彼が恐る恐る振り返ってみると、そこには肩で息をしながら、愕然とした顔で立ち尽くす
れいんがいた。
「うわわわわっ!!れっ、れれれっ、れいんっ!?」
「な・・・れい、ん・・・?」
実習生越しにその姿を認めた小百合も、表情に驚きの色を隠せない。しかし、すぐにその
感情は「行為を邪魔された」ことに対する不快へと変わり、小百合は眉根に皴を寄せて、
れいんを睨んだ。


628 :実習生SS エピローグ :2006/02/18(土) 01:27:07 ID:Bhjte+hH
「ななっ、なっ、なんでここがっ・・・!?」
「―――もう探すとこ、ここしかなかったのっ!!」
その一方で、おたおたとうろたえる実習生。彼の問いに、れいんは怒声とも涙声とも
聞こえる声で答えた。
「でっ、でも、どうして部屋までわかったんだっ!?」
「最初に調べたのが、この部屋だっただけっ!!」
実習生との距離を詰めるべく、れいんがのしのしとベッドに歩み寄る。
「いやっ、確かにここ、入り口から一番近いけど・・・違う人が入ってたら、どうすんだよっ!!」
「そんなの謝って、頭下げて、終了っ!!」
「終了ってアンタ・・・」
「とにかくっ!!さっさと小百合から離れてよぉっ!!」
れいんは立膝をついてベッドに上がると、両腕で実習生の頭を掴み、強引に自分の胸へと抱き寄せた。
「いででででっ!!」
薄い膨らみの柔らかさよりも、その奥にある硬さの方が目立つ部分へ押し付けられ、実習生は情けない悲鳴をあげる。
「やめろっ、先生が痛がっている・・・!」
今の小百合に、数時間前までの躊躇いや、後ろめたさは微塵も無かった。自分の中に生まれた
素直な気持ちに従い、小百合はすぐさま実習生を取り返す。そして宝物でも守るかのように、
しっかりとその顔を乳房の間へと収めた。
「ちょっ、くっ、苦し・・・!!」
「そっちこそ!!先生、苦しがってんじゃない!!」
「いでででででっ!!」
しかし、再び実習生の頭はれいんの元へと引き戻され、
「返せっ、先生は私の・・・!!」
「だっ、だから、苦しい・・・!!」
そして、また小百合の胸に戻される。
「先生に寄るな、触るな、近付くなっ!!この乳だけメガネ!!」
「貧相娘が言えたことかっ・・・!!」
実習生の頭が、二人の間で行き来を繰り返す。それは傍目には滑稽でしかない光景だったが、
その渦中にある実習生は、いまにも目を回しかけていた。
「この妖怪『牛女』っ!!」
「洗濯板の生まれ変わりがっ・・・!!」
「―――ふっ、二人とも落ち着けぇっ!!」
何度目かの往復の後、その罵り合いを遮るように、息も絶え絶えとなった実習生が叫ぶ。
その声に小百合とれいんは動きを止め、奪い合っていた人物へと同時に目を向けた。


629 :実習生SS エピローグ :2006/02/18(土) 01:32:08 ID:Bhjte+hH
「―――先生っ!!!」
「ははっ、はひっ!?」
「あたしと小百合、どっちが好きなのっ!?」
「正直に答えてくださいっ・・・!!」
しかしその静寂もほんの一瞬のことで、二人は挟みあった実習生に、苛立ちの含まれた
声で選択を迫る。
「・・・うえっ?」
小百合とれいんから向けられた唐突な質問に、実習生は一拍を置いてから、間の抜けた
声を出した。
「どっち(ですか)っ!!?」
「いや、そのっ・・・どっちって言われても・・・」
「わかってるっ!先生、好きな人いるんでしょ!?」
「あ、うん・・・まあ・・・」
「処女まで貰っておきながら」という後ろめたさと、未だに聖奈への未練が残っている
自分のふがいなさに、実習生は複雑な表情で頷く。
「―――だから、『その次』に好きなのはどちらなのか・・・!!」
「それを聞いてんのっ!!」
「いぃっ!?」
そう言って、実習生の左右から痛いほどの視線を送る二人。実際のところ、彼女達は
二番手に甘んじるつもりなど、毛先ほどもなかった。が、両者とも、まずは「目の前の
恋敵よりも自分の方が想われている」ということを、実習生自身の言葉によって
実感したかったのである。

―――こっ、こわっ!!なんか、どっち選んでもヤバそうなんですけど・・・―――

「え、えぇっと・・・いきなりそんなこと言われても・・・その・・・」
「当然、絶対、確実にあたしだよねっ?あたしとしてる時、すっごく気持ち良さそうだったしさ!!」
二人の必死な形相に怖気づき、俯いて口ごもる実習生。そんな彼に、れいんは身体をすり寄せて自分の望む答えを促そうとする。
「いや、あの・・・」
「勝手なことを・・・!私の方が良かったに決まっている・・・!!」
「うぁっ・・・」
小百合も負けじと実習生の腕を抱き、そこにさりげなく胸を押し付けて自分をアピールした。
その感触に実習生の頬は無意識に緩み、思わずだらしのない声が漏れる。
「ちょっ、先生っ!?こっ、この卑怯者っ!!」
「・・・哀しいな、貧乳は」


630 :実習生SS エピローグ :2006/02/18(土) 01:35:07 ID:Bhjte+hH
自分には無い武器を使われ、喚くれいんを小百合は憐れむように一瞥する。それは突入時から
溜め込んでいたれいんの怒りを、一気に頂点にまで押し上げた。
「くうぅぅっ・・・腹立つ、イラつく、ムカつくっ!!もうアッタマきた!!」
「だったら、どうする・・・?_」
「勝負、対決、一騎打ちっ!!先生の中でどっちが上か、それで白黒つけようじゃない!!」
人差し指を小百合の鼻先に突きつけ、れいんが声高に告げる。
「勝負、だと・・・?」
「勝負って・・・おいおいっ、喧嘩は駄目だぞ、喧嘩はっ!」
ある程度は予測していたものの、それでも一触即発となったこの雰囲気に慌てだす実習生。
「方法と、判定基準は?」
「小百合も乗ってんじゃないっ!!とにかく、喧嘩なんか―――」
「今夜一晩で、相手より先生を気持ち良くさせた方が勝ち―――これでどおっ!?」
「駄目だって!!・・・・・・え?」
れいんの口から出た予想外の言葉に、一瞬、呆気にとられる実習生。
「異存ない・・・いや、むしろ望むところ・・・!!」
「先生も、いいよねっ!?」
「えっ!?あ、うん―――」
その意味を把握しきれないまま、実習生はきょとんとした顔で頷く。その間にも、
小百合とれいんの視線がぶつかりあう一点には、激しい火花が飛び散っていた。

―――どっちが気持ち良くって、もしかして・・・つまり・・・「あれ」やろうって
ことか・・・?―――

「じゃあ決まりっ!小百合っ、これで勝ったほうが先生の二番目だからねっ!!」
確認するように言いながら、れいんは次々と服を脱ぎ捨てていく。
「後悔するなよ、れいんっ・・・!」
対する小百合も実習生の正面に回り、それまでの騒ぎですっかり萎えていたモノを、
二つの胸で包み込む。そんな中、実習生の思考も徐々に回復を果たし、れいんが
最後の一枚を脱ぎ捨てたところで、ついに彼は自分の置かれた状況を完全に理解した。

―――やっ、やっぱり・・・!!ささっ、3Pだああぁぁぁぁっ!!―――

「先生っ、ほら・・・んっ・・・」
「先生、もっと強くした方がよろしいですか・・・?」
唇にはれいんのキスを、下半身には小百合の奉仕を受けつつ、実習生の心は狂喜する。


631 :実習生SS エピローグ :2006/02/18(土) 01:38:44 ID:Bhjte+hH

―――うおぉぉっ!!こりゃ「休憩」から「お泊り」にコース変更しなきゃ・・・いやっ、
待て待て、それよりもここ、精力剤とか売ってんのかっ!?あったとしたら幾らだっ!?
―――ちくしょおっ、もっと金持ってくりゃよかったぁっ!!―――

ものの数分で「針のむしろ」から「極楽」へと姿を変えたベッドの上、実習生は喜ぶべき
方へと狂った予定について、しばらくその頭を悩ませるのだった。

そしてその後、数時間に渡り、実習生は思うさま二人の瑞々しい肢体を楽しんだ。
しかし、彼は当然、気付いていない。この日、自身に与えられた幾つかの選択肢―――
それが残りの実習期間を、さらに波乱に富んだものへと向かわせる分岐点であったことに。
また、彼を慕う少女達の運命を、大きく変えるきっかけとなってしまったことにも―――

                       実習生の    残り実習期間 3日
                             宮神島滞在残日数 5日