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526 :昼休み・1 :2006/02/05(日) 14:33:15 ID:0gdu1ApQ

「…ぅん…ぁ…」
 人気の無い女子トイレの一室、鍵の掛かった扉の奥から、一人の少女のか細い声がする。
「ふふふ…久遠さん、可愛いです」
 中には別の少女もいるのか、違う声が小さく響く。
 その声に重なって、粘着質を含んだ水音が時折漏れてくる。
「っあッ!」
 カタンと清潔感の漂う白い壁に何かがぶつかる音と、一際高い声。
「あ…聖奈さ…ん」
 息を乱しながら少女は、銀河久遠は自分の身体を弄る桂聖奈を見つめた。
 聖奈は久遠の後ろから片手で制服越しに胸を揉み、もう一方の手で股間を嬲っていた。
 久遠は両手を壁について、その行為を受け入れていた。
 自分の方を振り返り、濡れた瞳で見つめる久遠に愛しさを感じ、聖奈は小さな笑みを漏らした。
「そんなに物欲しそうな顔をしないで下さい…ちゃんと最後までしてあげますから…」
 妖艶な微笑みを返すと、久遠の股間を嬲っていた手の動きを速くする。
 捲り上げられたスカートの隙間から覗く太腿には、久遠の膣から溢れた厭らしい体液が伝っていた。
 聖奈は久遠のショーツを下にずらして、直接濡れそぼった秘所に指を這わせた。
「あぁ…」
 吐息混じりの喘ぎ声が、狭い個室に響いていく。
 手探りで辿り着いた膣口に指を二本、優しく出し入れしていくと、久遠の口から淫らな声がいっそう奏でられる。
「んっ、ふぅ…あ…」
 自分の与える刺激に素直な反応を見せる久遠に気をよくした聖奈は、微笑みを崩さないまま、指の動きを速めた。
 ぐちゅぐちゅとわざと大きな音を立てながら蜜壷を掻き混ぜると、久遠は聖奈の方を振り返った。
「……っ、せ、…んぁ、せい、な、さん…」
 その水音に羞恥心を感じ、思わず股間に埋めた聖奈の手に自らの手を添えて動きを止める。
 額から汗が噴出し、じっとりと前髪を濡らしている。目尻に溜まった涙が一粒流れ、紅く染まった頬を伝った。
「…どうしたんですか?」
 久遠の手が重なった手を翻し、繋ぐように、互いの指を絡めあう。
 二人の掌が、久遠の愛液で濡れていく。ぬめる感触を楽しみながら、聖奈はもう一方の手で勃起した陰核を撫でた。
「はぁあっ!」
「ここで止めちゃうと、久遠さんが辛いんですよ?……だから…」
 陰核を撫でた手を滑らせて、愛液の溢れる秘唇に指をあてがう。
「邪魔、しないで下さいね」
「っ!!」
 言葉と共に、一気に指を奥まで突き上げる。急激の刺激に、久遠は嬌声を上げる事さえ出来なかった。


527 :昼休み・2 :2006/02/05(日) 14:34:13 ID:0gdu1ApQ

 愛液を纏った指を一度引き抜き、また一気に指の根元まで挿入する。
 突き上げるように、打ち付けるように、何度も久遠の膣に指を沈める。
 熱いその膣内に指が溶かされてしまうような錯覚。壊れるほどに締め付けてくる力に、聖奈は満足げに微笑んだ。
「はぁっ!あぁっ!んぁ、あぁんっ!」
「ふふ…久遠さんは、少し乱暴にされた方が好きなんですよね…?」
「あっ、やぁっ!そ、ちがっ…!」
 聖奈の言葉に必死に首を振り、否定をする久遠。
 その姿が余計に聖奈を悦ばせているとは知らずに、硬く瞳を閉じる。
「違うんですかぁ?」
「うっ、ふっ、んっ!」
 弱々しくも首を横に振ると、耳元に寄せた聖奈の唇がクスリと笑った。
「おかしいですねぇ…久遠さん、腰振ってますよ?」
「っ!?」
 その言葉に目を開けて、思わず自分の腰を見下ろした。
 久遠の意志とは裏腹に、動物のように妖しく動く腰。
 まるで自分から気持ちのいい場所を探すように、久遠の腰は揺れていた。
「あぁっ、や、なんっ!ちがっ!あぁんっ!」
 無意識の動きが、久遠の意志で止めるはずもなく、更に動きは速くなるばかり。
 暴れる久遠の身体に、聖奈は後ろから重なった。互いの身体の距離がなくなり、久遠の動きが直接聖奈にも伝わってくる。
「気持ちいいでしょう?」
「っあ、あぁっ!んんっ!」
「久遠さん…」
 耳元で名前を囁き、耳朶をそっと甘く噛みながら、膣に入れた指をくの字に曲げ、その肉天井を擦った。
 性感帯に次々に送られる刺激に、久遠は遂に限界に達した。
「あ、んぁ、も、っくぅっ!イッ…!んはぁぁぁっ!!」
 背中が弓なりに反り返り、強い力で聖奈の指を締め付け、結合部から愛液を溢れさせながら、久遠は絶頂を迎えた。


528 :昼休み・3 :2006/02/05(日) 14:35:03 ID:0gdu1ApQ

 まだ呼吸の乱れる久遠から身体を離し、閉じた便座に聖奈は腰を掛けた。
 そのまま横に備え付けてあるトイレットペーパーをくるくると巻き取っていく。
「…もう、聖奈さんはいつも意地悪ですわね」
 呼吸を整え、漸く冷静になってきた久遠は聖奈の方を身体ごと振り返り、僅かに笑った。
「あら?久遠さんが素直じゃないからですよぉ?」
 聖奈は笑みを返すと、久遠のスカートに手を掛けて、濡れた股間を紙を巻き付けた手で優しく触れた。
 久遠は、聖奈が自分の愛液を拭き取るのを黙って見ていた。
 行為の後、聖奈が必ず自分の身体を綺麗にしてくれている。だから久遠は何も言わなかった。
「久遠さん、次の授業は何ですか?」
「次は確か数学ですわ。聖奈さんは?」
「私は体育ですねぇ。今日はバレーボールなんですよ」
 少し溜息を吐く聖奈。
 運動は出来る方だが、身体を動かすのはあまり好きではない。それは久遠も一緒だった。
「なんでしたら、このまま続きでもいたします?」
 久遠の提案に、聖奈は「いいですねぇ」と言って、ゆっくり立ち上がる。
「でも、今日はテストがあるから休めないんですよ」
 残念そうに微笑みながら、そっと久遠の頬に口付ける。
「ごめんなさい、久遠さん…」
「…残念ですわね、今度は私が聖奈さんを虐めようと思いましたのに」
 そう言って久遠もまた微笑んだ。
 個室の鍵を開錠し、外に出たところで授業終了の鐘が鳴る。
 二人は手を洗って、そのまま出入り口に向かった。
「放課後は生徒会の会議がありますからね」
 聖奈はハンカチで手を拭きながら、久遠に背を向けて歩き出す。
「分かってますわ」
 久遠もまた、聖奈に背を向けて、反対の廊下を歩き出す。

 そんなある日の昼休みの秘め事…。