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344 :隠密 百合 1 :2006/01/09(月) 06:00:35 ID:hvvshs5B

「・・・これはどういうことですか・・・?」
「私も説明してほしいです・・・」
 ベッドの上に座らされた矩継琴葉と桜梅歩は同時に訴える。
 「隠密の今後の進展について」と、桂聖奈の部屋に呼び出されたまではよかった。
 それから一言二言交わしただけで、なぜかベッドに座らされてしまった。
「だから、先ほども言ったでしょ。わたくしたちの親睦を深めると」
「そのためにはエッチするのが一番手っ取り早いかな〜って」
 すでに下着姿になっている桂聖奈と銀河久遠がにじり寄る。
「は、はぁ・・・」
「なんて短絡的な・・・」
 歩が苦笑いをし、琴葉がため息をつく。
 すかさず久遠が詰め寄ると、琴葉の手をとる。
「あら、失礼ですわよ。先輩に対して」
「じゃあ、最初は琴葉ちゃんね」
「え?・・・・・・ちょっ!?」
 二人がかりで服を脱がされると瞬時にブラジャーとパンツだけにされてししまう。
「うふふ。琴葉ちゃんの肌、すべすべ」
 聖奈が琴葉に覆いかぶさり、体をまさぐる。
「・・・聖奈・・・さん・・・ん!」
 敏感な部分に触れられ、思わずあえぎ声があがってしまう。
 それを見てうろたえている歩の肩に、久遠が手を置く。
「ほら、桜梅さんも。わたくしたちだけに恥ずかしい思いをさせるんですの?」
「は、はい・・・」
 思わず自分から服を脱いでしまう。

345 :隠密 百合 2 :2006/01/09(月) 06:01:51 ID:hvvshs5B

 早くも琴葉の口の中は聖奈の唾液で充満していた。常に流れ込んでくる聖奈の唾液を必死に飲み下す。
 聖奈は、空いている両手で琴葉の薄い胸を揉みしだきながら、膝を足の間に滑り込ませ、股間を刺激する。
「ん、ん〜・・・!ん・・・ふぅ!・・・んむ」
 琴葉はすでに快楽の中にいた。
 聖奈も夢中で琴葉の体をむさぼる。
「もう、聖奈さん。聖奈さんだけでは親睦の意味がありませんわ」
 久遠が呆れ顔で聖奈を軽くいさめる。
「・・・ぷはっ!・・・ごめんなさい。琴葉ちゃんが可愛くてつい」
 ほほ笑む唇の端から唾液が顎を伝う。
「さ、桜梅さんも」
 促されるまま歩は、ベッドに仰向けに横たわる琴葉に近づく。
「ほ〜ら、これが琴葉ちゃんよ」
 琴葉の両足を開く。薄布一枚で大事な部分は隠されているものの、
白い下着にははっきり分かるほどシミが出来ていた。
「脱ぎ脱ぎしましょうね〜」
 聖奈がパンツに手をかける。
 すでに琴葉は抵抗する気力を失っていた。腿を擦る衣の感触ですら、火照った体にもどかしい。
 ゆっくりと下着が下ろされると、溢れる愛液が幾重にも糸をひき、ベッドに滴る。
「わぁ・・・・・・」
 歩が思わず感嘆の声を漏らす。
 琴葉の秘所はうすい桃色をしていて、瑞々しく濡れ光っていた。

346 :隠密 百合 3 :2006/01/09(月) 06:03:23 ID:hvvshs5B

「もうびしょびしょです・・・」
「ば、か・・・そんなに・・・見るな・・・」
 恥ずかしさに顔を背けるその仕草が可愛く思え、歩の頬に笑みがこぼれる。
「ほら、もっと近づいてみて」
 聖奈に促されて秘部を間近で見る。ぴたりと閉じた割れ目が呼吸と同時にヒクつくき、甘酸っぱい匂いが歩の鼻をつく。
「可愛いです。琴葉さん・・・・・・ん」
「ふあぁ!あ、あゆむ・・・!」
 暖かく、丁寧な舌使いに琴葉は腰を躍らせる。
 歩はとめどなく溢れる愛液を舌で掬い嚥下すると、甘い液体が喉を通り抜ける。
「ん・・・んぁ・・・だめぇ・・・や、あ、あゆ・・・!」
 普段は冷静沈着な琴葉が自分の舌で感じているという事実に、歩は恍惚感を覚えた。舌使いが一層激しくなる。
「ふふ・・・」
 久遠が、ベッドに乗りあがる。
「じゃあ、わたくしはこっちですわね」
 琴葉の胸でしこる先端を指先ではじく。
「んあっ!」
「もうこんなに硬くなってますわよ」
 乳首を口に含み激しく舌を動かすと、琴葉の背中が跳ねる。
「そんな、強、く・・・ん!やぁ、噛んじゃ・・・!」
 歩と久遠の舌の動きが連動するかのように激しくなる。
「んあああああぁぁ!!!」
 体を大きく弓なりに反らせ、琴葉は絶頂を迎える。
「気持ちよかったかな〜、琴葉ちゃん」
 聖奈がベッドに横たわる琴葉の髪を撫でると、今度は歩に向き直る。

347 :隠密 百合 4 :2006/01/09(月) 06:04:46 ID:hvvshs5B

「じゃあ、次は歩ちゃんね」
「お、お手柔らかに・・・お願いします」
 苦笑いを浮かべる。横にいた久遠が歩の背中に手を置く。
「桜梅さんはどうされたいんですの?」
「え?・・・そ、その・・・私にもキスしてください」
 言うなり久遠に押され、ベッドに仰向けにされる。久遠がその上に覆いかぶさる。
「じゃあ、舌を出して」
 舌を突き出す。久遠は妖しい笑みを浮かべ唇でそれをはさむ。
 ついばむようにキスを繰り返したり、舌で舐めあげたりと、愛撫していく。
 歩は、自分の舌と久遠の舌がナメクジのように絡まるさまに興奮を覚え、さらなる快感を得ようと舌を伸ばす。
 久遠から送られる唾液を必死で口の中に招き入れるが、それでも突き出している舌から滴り、ベッドにシミを作る。
「・・・ふぅ。どうだったかしら?わたくしの舌は美味しかったかしら?」
「は、はい・・・溶けちゃいそうでした」
 ぼやけた瞳で言葉を返す歩を見て、久遠は微笑む。
 すかさず、聖奈の腕が横から伸びて、歩の胸を捕らえる。
「結構、胸あるのね」
「あ!?聖奈さん・・・」
 今度は聖奈が覆ってくる。
 乳首を舌で転がしながら、空いている手で片方の胸をもてあそぶ。
 ちぎれるくらいに吸い付いたかと思えば、包むように舌で舐め回す。
 乳首の周囲を歯形をつけながら唾液をまぶしていく。
「ん、聖奈さん・・・んぁ・・・!・・・ひゃあ!?」
 不意に股間に息を吹きかけられ声上げてしまう。
 胸を弄ぶ聖奈のその向こうでは、先ほどまで隣で横たわっていた琴葉がいた。
 表情はいつもの無愛想なものだったが、頬はすでに熱を帯び赤く染まっていた。
「こ、琴葉さん・・・」
「歩・・・さっきの仕返しだ」
 そう言うなり琴葉は歩の股間に顔を埋める。

348 :隠密 百合 5 :2006/01/09(月) 06:06:19 ID:hvvshs5B

「んあっ!・・・琴葉・・・さん!」
 琴葉は愛撫に不慣れなためか、ひたすらに舐める。その感触に、歩の足に力が入り琴葉の顔をつぶしてしまう。
 頬に当たる太腿の柔らかさが琴葉には心地いい。
「歩ちゃん、こっちもビクビクしてる」
「ん・・・あ、え・・・?」
 胸を弄んでいた聖奈も下半身へと移動していた。
 琴葉が舐めるその上で屹立するクリトリスを指で突付く。
「やっ!聖奈さん!」
 腰が跳ね上がり琴葉の顔に秘部が当たり、その鼻先を濡らしてしまう。琴葉はぬぐうことなく舌の動きを再開する。
 聖奈が感度を確かめると唇で含み、ゆっくりと舐め回す。
 傷つけないように、それでも確実に攻め立てていく。
「そこ、だ・・・めぇ!敏感・・・なんで・・・!」
 歩のあえぎ声が一層高くなる。 
 聖奈の唾液で、硬化した陰核が徐々にふやける。
 琴葉は、歩からあふれ出る淫蜜と、上から流れてくる聖奈の唾液のカクテルを飲み干していく。
「やぁ!二人とも・・・激し・・・!」
 下半身の敏感な部分を同時に攻められ息も絶え絶えになる。
 歩の様子を見て、聖奈がスパートをかける。
「琴葉ちゃん、一緒に、ね」
「・・・はい」
 聖奈がクリトリスを思い切り吸い上げ、琴葉が舌を縦横無尽に動かす。
 激しい水音をたてて歩を絶頂へと誘っていく。
「だ、だめぇ!・・・・・・っあああああ!!」
 体を痙攣させ、歩は達する。琴葉の口の中に大量の愛液が流れ込む。
 琴葉はそうすることが当然のように、喉の奥に流し込んでいく。
 すべて飲み干してから、荒い呼吸の歩に近寄る。
「・・・大丈夫か、歩?」
「は、い・・・すごかったです・・・」
 恍惚とした表情で笑顔を浮かべる。歩につられて琴葉も笑みがこぼれる。

349 :隠密 百合 6 :2006/01/09(月) 06:07:25 ID:hvvshs5B

 そんな二人の姿を見て久遠が満足そうに微笑む。
「どうやら、これで成功ですわね」
「あら、まだ終わってませんよ」
「え?」
 意外な言葉に聖奈のほうを見る。
「まだいるじゃないですか、隠密」
「何を言って・・・・・・んむ!?」
 聖奈の唇が久遠の唇を塞ぐ。
「・・・・・・ぷぁ。まだ隠密統括がいるでしょ」
 そのまま久遠の顎を引っ張る。
「あ!?ちょ・・・!」
 つんのめる体を支えようと手をベッドにつくと、そのまま四つんばいの体勢になる。
 すかさず聖奈が、久遠の両手捕まえ、動きを封じる。
「は〜い、これが副会長のアソコですよ〜」
 余韻に浸っていた二人に呼びかける。隠すものが何もない久遠のそこは、二人には丸見えだった。
 琴葉と歩は同時に息を呑む。
 久遠の秘所はすでに熟れた果実のように濡れそぼっていた。
 その上でもうひとつの桃色の穴が羞恥に震えていた。
「ちょ、聖奈さん・・・こんな格好・・・」
 犬のような格好をさせられ、頬が赤らむ。
 非難の声も意に介さず、聖奈は久遠の尾てい骨に顎を乗せ、引き締まった双丘を割り開く。
「久遠さんてね・・・こっちの方が感じるのよ。エッチよね〜」
 聖奈が意地の悪い顔を見せると、自分の中指を口に含み唾液をまぶす。
 その指先で、隠されていた窪みに指を立てる。
「それは、聖奈さんが散々・・・んっ・・・あ!」
 入り口をなぞるように擦ると、すぐに久遠の声に色がつく。
 聖奈はしばらく、息づく肛門を指でもてあそび楽しむ。
「・・・はい、後は二人の好きにしてみて」
 二人に向け開かれた肛門は聖奈の唾液でヌラヌラと色艶めいていた。

350 :隠密 百合 7 :2006/01/09(月) 06:07:59 ID:hvvshs5B

 琴葉がおずおずと指を挿入させると、久遠の肛門は容易く琴葉の指を飲み込んでいく。
「ひぁ!・・・ん・・・あ、やぁ・・・!」
 久遠の嬌声に確信した琴葉は、控えにだが指の動きを早くする。
「やあっ!こ・・・琴葉ぁ!」
 琴葉は、息も荒く夢中になって久遠の穴を攻める。その横で歩が指の動きに見入っていた。
 肛門の入り口では、腸液が琴葉の指に掻き出されぐちゅぐちゅと泡立ち、糸を引きベッドに滴る。
「すごくエッチです・・・副会長さん・・・・・・ん」
「や、だめぇ・・!そんなこと!」
 歩が肛門の淵に舌を伸ばし、出入りする琴葉の指ごと舌を這わせる。
 わざと下品な音を立てて、歩は溢れる液体を喉に運んでいく。
 挿入する指の硬さ、ぬめり這う舌の柔らかさ。耳に聞こえる液体をすする音が久遠の脳髄を刺激する。
「あ、歩・・・」
 頬を赤らめながら、指を動かしていた琴葉が歩に呼びかける。
「はい?」
 振り返る歩の口の周りには粘液が付着し、光沢を帯びていた。
 そのさまが、琴葉にはたまらなくイヤらしく思える。
「今度は、その・・・私がしたい・・・」
「あ、はい、どうぞ・・・」
 歩が退くと、琴葉が顔を近づける。歩の唾液と、久遠自らの腸液でドロドロになった肛門に、
何の躊躇いもなく舌を伸ばす。
 淫靡な水音をたて琴葉がおもうさま味わう。
「ふあっ!・・・こと、は・・・!」
「じゃあ、私が久遠さんのお尻、苛めちゃいますね」
 夢中で舐める琴葉の顔の横から、聖奈が指を伸ばす。細くて長い指が二本、久遠の腸内に侵入する。
 先ほどの琴葉の攻めとは違い、穿つ指に遠慮はなく、腸壁をかき回す。
「せ、聖奈・・・さん・・・!すご・・・あ、ん・・・!」
 久遠も、無意識に腰を振り乱し、更なる快感を得ようとしていた。

351 :隠密 百合 8 :2006/01/09(月) 06:08:33 ID:hvvshs5B

 いつのまにか頭もとに移動していた歩が久遠に顔を寄せる。
「桜梅・・・さん?」
「それですそれ」
「え?」
「・・・私だって、琴葉さんみたいに名前で呼んで欲しいんです」
 少し気恥ずかしそうに歩がそう告げる。
「・・・・・・歩」
「副会長さん・・・」
 見つめ合った後、どちらからともなく唇を重ねる。
 肛門への刺激によりただ快楽を享受するだけの久遠に、
今まで自分を名前で呼んでくれなかった礼とばかりに、歩は容赦なく唾液を送り込む。
「ん!んん〜!・・・んくっ、んくっ!」
 息苦しそうに、懸命に送り込まれる蜜を飲み干していく。
「見て、琴葉ちゃん」
「・・・・・・うわ、ぁ・・・」
 聖奈の三本目の指が、久遠の肛門に飲み込まれていくのを見て、琴葉は思わず声を漏らす。
 聖奈は三本の指を蛇のように蠢かせる。
 琴葉も同時に唇の動きを活発にさせる。
「ん、ん、ん!んん・・・」
 歩も久遠の苦しそうな嬌声にあわせ、流す唾液をさらに増やしいく。
「ん、ん・・・・・・ん〜〜〜〜〜っっ!!!」
 口を塞がれたまま絶頂を迎える久遠。
 体の痙攣が収まったのを確認してから、歩は久遠から舌を抜く。
 久遠はそのままうつ伏せにベッドに倒れこむ。飲み込みきれなかった唾液が久遠の顔を汚す。
「・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・」
「可愛かったですよ久遠さん」
 息も絶え絶えになっている久遠の髪を、聖奈が梳く。

352 :隠密 百合 9 :2006/01/09(月) 06:12:55 ID:hvvshs5B

「あれ?もしかしてこれで終わりなんて思ってませんよね」
「まだ・・・聖奈さんがいます」
 歩と琴葉がにじり寄る。
「うふふ・・・みんなで気持ちよくなりましょ」
 聖奈が、期待していたかのように両足を広げ二人を誘う。
 さらけ出された秘部は既に自らの蜜でふやけ、甘い香りを沸き立たせていた。
 琴葉と歩は、花に魅かれる蝶のように聖奈に近づく。
「イヤラしいんですね、聖奈さんは」
「みんながエッチすぎるからいけないのよ」
 聖奈はそういいながら、指で陰部を開く。歩は、そうするのが自然のように舌を伸ばす。
「ん・・・!・・・琴葉ちゃんはこっちを、ね」
 聖奈が自らの胸をの先端を琴葉に向ける。
「・・・はい」
 琴葉は自分よりもふくよかな胸に見とれながらも、ピンク色の先端を唇に含む。
「あ!いいわ、琴葉ちゃん・・・!」
 琴葉はひたすらに乳首を愛撫する。舌でこね回し、唇で挟み、歯で軽く噛む。
 歩は、聖奈の秘所に絶えず舌を這わせ、あふれ出す愛液で喉の渇きを満たす。
 二人とも、先ほどまでいいようにされてきた礼とばかりに激しく愛撫する。
「ん・・・いい。いいわ・・・二人とも・・・あぁ・・・!」
 聖奈も、送られる快感の波に素直に流されていく。
 すると突然、肩をつかまれた。かと思えば体を後ろに倒され仰向けに、ベッドに横になる。
「きゃっ!?」
 そこに久遠が覆いかぶさる。
「・・・久遠さん・・・?」
「先ほどはよくもやってくださいましたわね」
 久遠が凄むまねをみせ、意地の悪い笑顔を浮かべる。
 応じて、聖奈も困惑した表情を作ろうとするが、これから久遠にされることを思うと、
期待に笑顔がこぼれてしまう。

353 :隠密 百合 10 :2006/01/09(月) 06:13:38 ID:hvvshs5B

 久遠が聖奈の腰を高くする。
 歩が秘部を貪るその下で小さな窄まりが収縮を繰り返していた。
 久遠は見つけるやいなや、吐息を吹きかける。聖奈の体が一瞬跳ねる。
「く、久遠さん・・・だめよ、汚いから・・・」
「あら、そんなこと言うんですの?わたくしのお尻は今までに散々弄んだくせに・・・」
 言うなり、尻の谷間に顔を埋め、舌を伸ばす。
 久遠自体、肛門への愛撫は初めてだった。それでも、聖奈を気持ちよくさせようと淫らに舌をくねらせる。
 持ち前の舌技で、不慣れながらも激しく肛門を攻め立てる。
 聖奈の脳を快楽の渦が刺激する。
「あっ!・・・いい・・・久遠さん、も、もっと、舐めてぇ!」
 下半身を押し付けられ、息苦しさを感じつつも、久遠は夢中になって舐めまわす。
 久遠に、琴葉に、歩に体中を舌で舐められ、聖奈は、すでに限界寸前だった。
「だめ・・・わたし・・・もう、もう・・・!」
 その言葉が合図とばかりに三人は、それぞれの箇所を思い切り吸い上げる。
「あ・・・あああああ〜〜!!!」
 聖奈は、誰よりも高い声を上げ、達する。


 どれほどの時間が過ぎただろうか。
 この乱交が始まったのが昼を過ぎたところ。
 既に外の景色は暗く、夜の帳はとうに降りていた。
「ん〜〜〜・・・・・・!」
 聖奈は大きく伸びをする。ベッドを見渡すと、久遠、琴葉、歩が一糸まとわず、寄り添い寝息を立てていた。
 四人がそれぞれ達した後もまぐわいは続き、こんな時間になってしまった。
 聖奈は今日が日曜日であることに感謝した。
「・・・・・・」
 三人の寝顔をそれぞれ見渡す。
 先ほどまで乱れに乱れていた姿が、今は子供のように静かに夢の中にいる。
 聖奈はたまらなく幸せな気持ちになった。自然と笑いがこみ上げてくる。
「ふふ・・・ふふふ・・・・・・み〜んな、だ〜い好き!!」
 三人に飛び込み覆い被さると、緩やかにまどろみが訪れ、そのまま寝てしまった。


354 :隠密 百合 11 :2006/01/09(月) 06:30:30 ID:hvvshs5B

「昨日は気持ちよかったですわね〜」
「ええ、是非またしましょう」
「・・・・・・」
 聖奈と久遠が学校への道を歩くその後ろを、琴葉と歩が浮かない顔で着いていく。
「どうしたの二人とも?冴えない顔して」
「気持ちよくありませんでした?」
「いえ、良かったです・・・。けど、」
「それで四人とも風邪を引いてちゃ意味ないと思います・・・・・・っくしゅ!!」
 琴葉と歩は鼻を鳴らしながら訴える。
 結局四人とも裸のまま朝を迎え、部屋の空調にあたり、見事に風邪を引いてしまった。
 聖奈と久遠も、顔色はいつものままだが、後輩二人より熱が高かった。
「いいじゃありませんの、歩。たまにはこういうのも」
「そうね。仲良く風邪を引くのも悪くないわね〜」
「まったく・・・・・・」
「あはは・・・」
 琴葉が溜息をつき、歩が苦笑する。そんな二人も内心小さな幸せを感じていた。
 妙案が閃いたのか、突然聖奈が手をたたく。
「じゃあ、私達が二人の風邪をもらっちゃいますね」
 久遠に目配せをする。聖奈の意思が伝わったのか久遠も笑みを浮かべる。
「・・・名案ですわね」
「そんなことどうやっ・・・・・・むぐっ!?」
 琴葉が疑問を述べようとした矢先に、聖奈に唇を奪われる。
 その光景に目を奪われていた隙に歩も、久遠に口づけをされる。
 道の往来ということも構わず聖奈と久遠は、年下の二人の舌を吸い、貪り、味わう。
「ん・・・・・・ぷあっ!」
「・・ふぅ。どうかしら?熱は下がったかしら?」
「・・・余計にあがった気がします」
「なら、このまま風邪を治しに行っちゃいましょうか?」
 聖奈の『治す』と言う言葉にはキスの『続き』という意味合いが込められていた。
「でも・・・授業はどうするんですか?」
「ん〜〜・・・」
 聖奈が人差し指を唇の前に立てる。
「・・・会長には内緒よ?」
 あっけらかんと言いのけるそのさまが可笑しくて琴葉と歩は思わず笑いあう。
「・・・聖菜さんにはかないませんね」
「ああ、まったくだ」
 四人は寮へと踵を返していった。



 この日、隠密の穴を埋めるために、いつも以上に働かされた奈々穂たち遊撃部に、
 四人そろって正座をさせられるのは、また後日のお話・・・



                    おわり