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147 :我侭の理由・1 :2005/12/20(火) 04:31:49 ID:GHggtmFr

 最初は半分、冗談だった。
 いつも自分勝手な我侭を言っては生徒会の皆を困らせる妹に、ちょっとお仕置きをしようと考えただけで。
 普段は隠密の後輩達にするちょっとした悪戯をしようと企んだ。
 なのにどうして、こんな状況に陥ってしまったのだろうか…。

「…あ、やぁ…ん」
 艶を含んだ声が、明るい部屋に響く。
 声を発した主は、傷一つ無い白い肢体を目の前にいる人物に晒していた。
「お姉ちゃん、色っぽーい!」
 少し汗ばんだ身体を撫でるように両の手が動く。その指先が敏感な処を通過する度、濡れた口許から嬌声が零れる。
 やがて温かい右手が、彼女の中心に移動した。
「あっ、駄目、みなもちゃっ…!」
「もー、いいじゃない、お姉ちゃん!駄目とか言って、本当はして欲しいんでしょー?」
 顔を顰めた妹が、言いながら中指を膣口にあてがうと、既に充分に濡れているその中心に呑み込まれるように奥に入っていく。
「んあぁっ、はぁっ!」
 更に指数を増やし、第二関節まで埋め込んで、肉天井を擦るように動かすと、姉は益々喘いだ。
「んあっあっやぁっ!」
「お姉ちゃん、気持ちいい?」
 妹の言葉に返事をする事は出来ないが、代わりに膣がそれに答えるようにその指を締め付けた。
 前後に出し入れされる度に、中に溜まった愛液が零れ落ち、真白なシーツに染みをつくる。
 結合部からぐちゅぐちゅと、厭らしい音が聞こえる度に、姉の顔は羞恥で紅く染まっていく。
「やっだ、も、んぁっ、み、なもっちゃっ…!」
 限界が近い事を妹に告げようとするが、上手く言葉を紡げない。
 けれど、何度も見た事がある姉のその様子で充分に妹は理解する事が出来た。
「イッていいよ、お姉ちゃん」
 そして、止めを刺すように、淫液に濡れた親指で小さな秘芯を潰すように押し当てた。
「あっ、イっ…!んぁあああっ!」
 身体を大きく震わせて、姉、桂聖奈は絶頂に達した。
 愛しい妹、みなもの手によって…。

148 :我侭の理由・2 :2005/12/20(火) 04:34:29 ID:GHggtmFr

 その日、みなもは、いつもの様に自由奔放に振舞い、他のメンバーを困らせていた。
 普段はそれを遠くから笑って見ていたが、ここ最近は特にその勢いを増すばかりだった。
 聖奈はこのままじゃいけないと思い立ち、少しお仕置きをする必要があると考えた。
 以前、隠密の後輩達が任務を失敗した時に、それを試した後は、特別大きな失敗が無くなった。
 ならばそれをみなもに試せば、その我侭な性格も少しは改善されるのではないだろうか。
 そして、部屋で二人きりになった時、聖奈は妹にこう言った。
「みなもちゃん、あんまり我侭を言うと、お姉ちゃんがいけない事しちゃうわよ〜?」
 しかし、聖奈はみなもを甘く見ていた。
 その言葉を聞いたみなもは、好奇心に瞳を輝かせ、嬉しそうに聖奈に尋ねた。
「いけない事って何ー!?」
「え…?」
「してよ、お姉ちゃん!何をするのー?」
 立場が逆転するのに、五分もかからなかった。

 荒い息を整えながら、聖奈はぼんやりと考えていた。
 絶頂に達したのは、今のでもう何度目だろうか。
 焦点の合わない視線を妹の方に向けると、その表情は楽しげだった。
「ねぇ、お姉ちゃん。次は何をするの?」
 自分とは対照的に、元気いっぱいのみなも。数時間前の自分に後悔しながら、気だるい身体を起き上がらせた。
「み、みなもちゃん。もう、今日はこれ位に…」
 こんなに余裕の無い自分は初めてだ。ましてやそれを隠す事が出来ないなんて。
「えぇー?いいじゃん、もう少しくらいー!」
「でもね、みなもちゃん。お姉ちゃんもう疲れ…」
「じゃあ後一回!みなもにさせてよ!」
「…みなもちゃん」
「お姉ちゃん、お願い!ちょっとでいいからー!」
「……」
 どうして自分はこうも妹に甘いのだろうか。
 聖奈は仕方ないと、小さく溜息を吐きながら、みなもの懇願を聞き入れた。

149 :我侭の理由・3 :2005/12/20(火) 04:35:49 ID:GHggtmFr

 時間にしてみれば、二、三時間といったところだろうか。
 二人で過ごした濃密な時間の中で、みなもが聖奈の急所を理解するには充分だった。
 元々要領のいい妹。こんな時でもそれは変わらないらしい。
 みなもの小さな掌が、聖奈の豊かな二つの膨らみを、優しく愛撫する。
 揺らすように上下に動かしながら、先端にある敏感な突起に刺激を与える事も忘れない。
「ん…あん…!」
 自分の思い描いた通りの反応をする聖奈に満足しながら、首筋に顔を埋める。
「お姉ちゃん、気持ちいい?」
「んぁ…」
 目を瞑ったまま、無言で頷く事しか出来ないでいる姉の背後に回ると、後ろからそっと抱き締めた。
「…みなも…ちゃん?」
 その行動を不審に思い、後ろを振り返ろうとすると、腰を掴まれた。
 そのまま腰を引き上げられると、聖奈の秘所がみなもに全て見られる体勢にされた。
「ちょっ!?みなもちゃん!?」
「…すっごーい、女の人のココって、こうなってるんだー」
 まじまじと見つめられ、聖奈はこれ以上無いという程の羞恥心に苛まれる。
「だ、駄目よ、みなもちゃん!そんなとこっ…!」
 必死に抵抗しようと試みるが、快楽に染まった身体は思うように動かなかった。
「ヒクヒクしてるよ…お姉ちゃんのココ…」
 何度も触れてはいたが、直に見たのは初めてだった。
 ツヤツヤした尻肉を撫でられると、妖しく蠢く蜜唇からは、愛液が分泌される。
「すごーい!どんどん溢れてくるよー!」
 ストレートなみなもの言葉に煽られて、益々快液が零れてくる。
 太腿を伝う愛液を、みなもは指で掬い上げ、それを今度は聖奈の小さく閉ざされた裏門にゆっくりと沈めた。

150 :我侭の理由・4 :2005/12/20(火) 04:37:03 ID:GHggtmFr

「あっ!やっ、駄目っ!みなもちゃん!そこはっ!!」
 指についた愛液を塗りつけるようにしながら、みなもはもう一方の手の指を使って、その閉ざされた門を開こうとする。
「みなもちゃん!!」
「いいじゃない、別にー。面白そうだし、ここもヒクヒクしてるよ?」
 菊皺を揉み解し、更にそこを舌で舐めると、聖奈の口から嬌声が零れる。
「ぅんっ…」
 聖奈の愛液と、みなもの唾液とで充分に濡れた菊芯は、その下にある淫唇と同じようにひくついていた。
 菊芯を揉む手が止まった。だが、ほっとしたのも束の間、唐突に菊花に指が入り込んだ。
「ひぃっ…!」
 今まで感じた事のない痛みに悲鳴を上げてしまう。
「あ、痛い?」
 心配して声を掛けられるが、聖奈は首を横に振った。
「ん…だ、大丈夫よ、みなもちゃん…」
 妹の前では、いつだって余裕のある姉でいたい。だから聖奈は痛みに耐えていた。
「…ふーん。…動かしてもいい?」
 だからその言葉も受け入れて、されるがままになる。
 混ざり合った二人の体液を潤滑油にして、何度も指を出し入れされると、その度に聖奈の形のいい眉は歪んだ。
 やがて菊花の硬直が解かれると、指はスムーズに奥に入っていった。
「ぁ…はぁ…ん…」
 やがて苦痛が快楽に変わり始めると、聖奈は戸惑いを隠しきれないでいた。
 お尻の穴で感じてしまう自分の身体が、こんなにも厭らしいものだなんて知らなかった。
 そんな事を考えている間にも、妹の指は深く侵入してきて、中で折り曲げたりして、未踏の菊蕾の感触を味わっている。
「あぁ…んっ!あ、や…」
 秘所からは更に愛液が分泌される。その様子に、暫し黙っていたみなもが口を開く。
「…感じてるの、お姉ちゃん?」
「っや、みなもちゃ、そんな事、言わないで…!」
 泣き出しそうな声を上げて、聖奈は顔を枕に埋めた。
「…お姉ちゃん、可愛いー!」
 指の数を増やし、更に激しい動きを加えると、聖奈の腰が跳ね上がった。
 直腸に直接響く快感が、聖奈を絶頂へと導いていく。
「あんっ、あ、あっ、んぁ、も、だっ…!」
 するとみなもは、空いた親指を素早く膣に挿入させ、二つの性感帯を同時に攻め立てた。
「んぁぁっ!やっ、あっんあぁぁぁぁっ!!」
 背中を大きく弓なりに反らし、聖奈は絶頂に達し、そのまま意識を失った。

151 :我侭の理由・5 :2005/12/20(火) 04:38:32 ID:GHggtmFr

 数分後、意識を取り戻した聖奈の身体には、温かい布団が掛けられていた。
 そして、その頭上には、心配そうなみなもの顔があった。
「お姉ちゃん!?良かったー!突然気を失ったから、みなも、心臓が止まるくらいビックリしたんだからね!」
 それは困る。ただでさえ心臓が悪いのだ。そんな事になったら、こっちの心臓も止まってしまう。
「ご、ごめんなさいね、みなもちゃん」
 笑ってそう言うと、みなもは僅かに表情を曇らせた。
「…どうしてお姉ちゃんが謝るの?」
「え…?」
「あたしが無茶な事したのに、どうしてお姉ちゃんが謝るの?」
 見ると、そのその瞳には涙を浮かべ、聖奈を強く睨みつけていた。
「…みなもちゃん」
「お姉ちゃんはいっつもそうじゃない!今までどんな事をしても笑って許して、どうして怒らないの!?」
 今までにたった一度だけ、本気で叱った事がある。その事は今のみなもの頭の中には無いらしい。
「どんなに我侭言っても、皆に迷惑掛けても、お姉ちゃん、あたしを怒ったりしないじゃない!」
「…怒って欲しかったの?」
 そっとみなもの頬に触れる。そしてそのまま優しく撫でた。
「だってお姉ちゃん、最近仕事ばっかりで、ちっとも構ってくれないんだもん…」
 そう言って、指で涙を拭った。
「だから、少しでもみなもの事で、困ってくれればいいと思って…」
 淋しかった。愛する姉に少しでも構って欲しくて、だからみなもは我侭を言った。
 そうすれば自分を見てくれる。ここ最近の我侭は、そんな愛しい理由だった。
「…みなもちゃん…」
 小さな身体をそっと抱き締めると、すぐに細い腕が背中に回された。
「…ごめんね、お姉ちゃん、あなたが淋しい思いをしていたのに気付いてあげられなくて…」

152 :我侭の理由・6 :2005/12/20(火) 04:39:39 ID:GHggtmFr

 背中をゆっくりと擦りながら、泣いた赤子を宥めるように、聖奈は優しく囁いた。
「でもね、お姉ちゃんはいつだってあなたが一番大切なのよ…?」
「…本当に?」
「えぇ」
 誰よりも大切な愛しい妹。だからどんな願いも我侭も、叶えてあげたい。
「…あたしの事、好き?」
「えぇ、大好きよ」
 笑顔でそう返答すると、さっきまで泣いていたのが嘘のように、満面の笑みを浮かべた。
「じゃあ、お姉ちゃんとあたし、今日から恋人同士だね!」
「えぇ…え?」
「みなももお姉ちゃんの事、大好きだもん!だったら恋人同士になれるでしょう?」
「それは、ちょっと…」
 例え相思相愛だとしても、血の繋がった姉妹なのだ。それは流石にまずいだろう。
 そんな事を言っても、先程まで散々恋人同士のする行為をしてしまった今では、最早説得力は無い。
「いいじゃない!もう決定事項なの!つーわけだから、お姉ちゃん、もう一回しよう!?」
「えぇ!?ちょっ、みなもちゃん!?」
 それが一番、姉を困らせていた事を、この可愛い妹は知らなかった…。