- 618 :名前:奈々穂×香 百合 :2005/10/29(土) 21:59:54 ID:+sqCYlXE
- よく晴れた昼下がり・・・隠密の面々は、優雅なティータイムを楽しんでいた。
「うん。いい香りねぇ、みなもちゃんはお茶の淹れかたが上手だわ」
「わーい! お姉ちゃんに誉められたぁ♪」
テラスに腰掛け、甘いお菓子をほおばって談笑する桂姉妹。
「うららかな昼下がり、と言ったところですわね」
「そうねぇ。本当に平和で、何事もない一日だわ」
聖奈の穏やかな微笑みに、久遠もつられて微笑する。
空は真っ青に晴れ、絶好の一日となりそうだ。
そして、差し出されたティーカップにつと口をつけた時、
「かーおーりぃーっ!!!!! 待てーっ!!!!」
・・・・けたたましく奈々穂の声が響き渡った。
「な、奈々穂さん・・・?」
久遠が戸惑いの視線を送る。その先では奈々穂と香が追いかけあっていた。
「あらあら〜・・・やっぱり今日も賑やか、みたいね」
619 :名前:奈々穂×香 百合 :2005/10/29(土) 22:03:43 ID:+sqCYlXE
- 「はぁ、はぁ、っ・・・もぉー、奈々穂さんっ、脚速いってー!」
香はわき目もふらず、寮内の廊下を駆けていく。
対して奈々穂はヨーヨー片手に、それを香の足元へ投げた。
一瞬脚をとられるものの、すぐ体制をたて直し、ある一室へと駆けこんだ。
そしてすぐさま、鍵を掛けようと手を伸ばす。
が、それより早く、糸が手首に巻きついた。
「なっ・・・・・!!!」
「・・・捕まえたぞ、香」
ヨーヨーの糸が手繰り寄せられ、香の腕が持ちあがる。
透明な細い糸は皮膚に食い込んでいるため、若干の痛みが走る。
「ちょ、ちょっと!副会長〜っ、やめてくださいってばぁ!」
「えぇい、私だってやけくそなんだ! 今更引けるものか!」
香は声を上ずらせながら逃げようとするが、次第に壁際へと追い詰められていく。
部屋の隅、完全に逃げ場のなくなった辺りまで来て、香はがくっと肩を落とした。
「もぅ・・・降参しますぅ〜・・・好きにしてください・・・」
ギブアップの証と言わんばかりに、香が両手を上に挙げた。
「なっ・・・誤解を招くような言い方をするな!」
「そっちこそ何言ってるんですか!? ただの罰ゲームじゃないですか!」
今度は、互いに声を荒げて叫び合う。
「4番と7番が、あまくってすぃーとで濃厚に、パヤパヤしちゃってくださ〜いv」
そもそもの原因は、数時間前に始まる王様ゲームでのれいんの宣言だった。
「4番と・・・」「7番、だと・・・!?」
香は4番、奈々穂は7番の割り箸を手にしていたのだった。
そして。現在に至るまで、二人はこの追いかけっこを続けていた。
「っていうか。甘くてスイートなパヤパヤ、って・・・なんなんですかぁ」
「そ、それは・・・・・・キス・・・・・・とかじゃないか・・・・?」
620 :名前:奈々穂×香 百合 :2005/10/29(土) 22:06:01 ID:+sqCYlXE
- 一瞬の沈黙が流れる。
「きっ・・・!? キスぅっ!?」
たちまち、香の顔が真っ赤に染まった。慌てて、体温以上に熱そうな頬に手を当て、バタバタと悶える。
「ダメです無理ですッ、そんなことできないですぅ!!」
「なっ・・・逃げる気か!?」
「だってぇ! お、女同士でキスなんて・・・副会長だって、嫌じゃないんですか!?」
「嫌じゃない!」
「・・・・へ?」
奈々穂の突然の告白に、香は目を点にした。
「だっ、・・・だから、嫌じゃない・・・何度も言わせるなっ」
心なしか、奈々穂の声が上ずって聞こえる。
「あ、あの・・・・?」
「今回だけなんだ・・・減るものでもない。さ、さっさとやるぞっ」
「・・・・・は、はい・・・・・・」
腑に落ちないような気分だった。ただ、真っ赤な顔を背ける奈々穂は何だか可愛くて・・・自身も胸が熱くなるのを、
香は無意識のうちに感じていた。
同じ遊撃に属しながら、公務以外ではさほど接点のない奈々穂。
彼女の素の部分がかいまみえたようで、少しだけくすぐったい。
(まぁ・・・今回だけなら、いっか・・・?)
スカートに手を掛け掛けて、香は一瞬躊躇った。
「ぇ・・・下も脱ぐんですかぁ・・・?」
「あっ・・・あたりまえだ! 私だけ脱いでどうする!」
捕獲された後、香は奈々穂の部屋(の予備室)まで連れてこられたのだった。
ひたすら少女趣味に彩られた自室とは違い、簡易式の机とベッドしかない粗末なものだ。
既に脱ぎ終えている奈々穂の方は、気恥ずかしさからだろうか。
シャツの裾をぎゅっと握りしめ、露出を隠していた。
香はしぶしぶファスナーを降ろして、下着一枚のみとなる。薄布一枚に覆われた秘所が、外気の冷たさに触れて、
うっすらと滲むのが分かった。
「副会長・・・早くしてください・・・・」
見られる恥辱に耐えかね、奈々穂を呼ぶ。ベッドに腰掛けると、スプリングがきしむ。
「わ、分かった・・・よし・・・いくぞ、香!」
「はっ、はいっ!!」
621 :名前:奈々穂×香 百合 :2005/10/29(土) 22:08:44 ID:+sqCYlXE
- 威勢だけは大仰に、奈々穂は香の肩を掴む。
そして、自分の方へ引き寄せ、キスをした。
「んっ・・・」
何とも言えない、深い味が広がる。
やんわりと髪の毛に手が添えられて、思わず身体をちぢこめてしまう。
奈々穂の手は柔らかく、どこか温かくもあった。
「あ・・・・奈々穂さぁん・・・・・・・」
奈々穂の指が、柔らかな肢体をなぞってさ迷う。
それが身体に触れる度に、切ないため息が響いた。
「気持ちいいのか、香?」
「う・・・わかんないけど、たぶん、気持ちいいです・・・・・」
「そ、そうか・・・・」
奈々穂の指が下へとすべり、香のショーツへそっと入っていく。
「な・・・! や、そんなトコっ・・・」
繊毛をなぞる指先がくすぐったくて、香は悲鳴をあげた。思わず肩が吊る。
「奈々穂さんっ! まっ・・・そこは、そこはやだっ・・・」
「? ・・・ここか、香?」
所在ない指がクリトリスに触れた瞬間、香の身体に電撃が走る。
「ひっ・・・・ひゃぁぁあっん!!!」
たまらず、嬌声が漏れた。内側で波打つ快感が激しさを増し、耐えられずに腰が浮く。
こらえていた愛液がにじむ。ショーツだけでは収まらずに、股の間からも白濁液が垂れた。
「香、あんまり声をあげるな」
「だ、だって・・・そんなぁっ・・・」
奈々穂は真剣な面持ちで諌める。だが動転しているのだろうか。
この異常な事態を当然のように言ってのけた。
細く長い指が、香の中を浸食していく。蜜のようにどろりとした液体が、香の太ももに垂れた。
622 :名前:奈々穂×香 百合 :2005/10/29(土) 22:09:13 ID:+sqCYlXE
- (・・・・こんなの・・私じゃないよぉ・・・私、おかしくなるっ・・・!)
この快感を拒もうとして、理性では必死に抵抗しているが、身体が言う事をきかない。
強く抑えつけられた腕、絡められた脚。もはや振りほどく気力もない。
奈々穂はあくまで一直線に、その刺激を続ける。
そして何を思ったのか、直接そこに舌をつけた。
「やっ!? だめぇ、奈々穂さんっ!! そんなトコっ・・・あぁんっ!」
香が抗おうとして身体をくねらせると、奈々穂の片方の腕が伸びて、
わがままな脚を膝ごとかかえあげる。
自然、香の秘所が丸見えの形となった。
膨れあがった小陰口が空気に触れて、熱を帯びたそこを冷やしていく。
その奇妙な感覚に、香はますます顔を赤くした。
「や・・・やだっ・・・汚いですぅ・・・奈々穂さんっ・・・!」
「大丈夫だ、すぐ慣れるようだから」
「な、そんなっ・・・・あっ、あぁぁっ!」
声が大きくなるにつれ、香の息も荒くなっていく。
次第に、脚を動かすだけで水音が響いてくる。
それが自分自身の本性なのかと思うと、たまらなく恥ずかしく、きゅっと目を閉じた。
(私、こんなにして・・・でも、すごく気持ちいい・・・こんなの、だめなのにっ)
奈々穂の指が、クリトリスをもみほぐすように愛撫する。愛液が潤滑油となってか、
内壁まで侵入してくるそれが、たまらなく心を熱くさせた。
奈々穂の指遣いはとても優しくて、身体じゅうがとけていく。
「あぁっ・・・・も、だめぇ・・・やぁ〜っ!!!!」
ひときわ高い嬌声と共に、香は絶頂を迎える。
はしたなく開かれた脚の間から、液体がどんどんこぼれ、じんわりシーツに染みができていく。
「ぁっ・・やだぁっ・・・いっぱい出てきちゃう・・・・っ」
つま先まで快楽が走る。ひくひくと動き、赤く染まる肉壁が、香自身の愛液で濡れそぼっていく。
「あっ・・・・はぁ、うぅっ・・・・・ななほさぁ・・・・んっ」
「か、香? 大丈夫か?」
「うぅ・・・奈々穂さん・・・・熱いですぅ・・・」
くたくたにくたびれて、香はそのまま奈々穂に肩を預ける。
「・・・すまない、やりすぎたようだな。兄たちに聞いたようにしてみたのだが」
「ど、どんなお兄さんなんですかぁ・・・・」
肩で息をしながら、香は差し出された手を握り返す。
目と目が合って、ふっと笑いがこぼれた。
「奈々穂さん。・・・・・・ありがとう、ございました」
623 :名前:奈々穂×香 百合 :2005/10/29(土) 22:09:52 ID:+sqCYlXE
- 「いや〜ん、パヤパヤ〜!」
突如、悩ましげな声が聞こえてくる。
「なっ・・・れいん!?」「小百合先輩も・・・!」
窓の淵に腕をかけ、れいんと小百合は生笑いをしながら二人を見つめる。
「お前たち・・・まさか、最初からっ・・・!?」
「は、激しかったです」
小百合は耳まで真っ赤にしながら、咳払いを一つ。
「やっ・・・・やだぁ・・・・! 見ないでください〜!!!」
「もう見ちゃったしぃ、激しかったし、予想以上だったよね〜小百合♪」
無言で頷く小百合。
「・・・・お、おまえらぁ〜っ!! そこに座れーっ!!」
「きゃーっ! 副会長が怒った〜っ!!」
「まったく。・・・奈々穂さんったら、相変わらず短気ですわね」
遊撃の騒動にはお構いなしに、ティーを楽しむ久遠であった。
おわり