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557:奏×久遠 フタナリ :2005/10/22(土) 01:13:21 ID:wXzyYaQQ

 銀河久遠は、神宮司奏の部屋の前にいた。
数刻前からドアに張り付いていたが、ノックするわけでもなく、ただ黙して部屋の様子を伺っていた。
中からうめき声が聞こえる。
「ん・・・んふ・・・んんっ・・・!」
 久遠は声を殺し、中から漏れ出る声に耳を澄ましていた。
数日前からだった。久遠がたまたま奏の部屋の前を通りかかったときのこと。
諜報機関として隠密として、身近な、どんな些細な音も聞き逃さないようにになっていた久遠にとって、
扉の向こうから聞こえる声に反応したのは必然と言っても良かった。
「ん・・・ん、あっ・・・」
 苦悶とも、喘ぎともとれるその声に、はじめのうちは何事かと心配した久遠だったが、
次第にその艶っぽさに、股間に指を這わせるようになった。
 そして今日もこうして訪れてきた。
毎回、不謹慎と知りつつも、手が次第に服の中に伸びたとき、
「そこにいるんでしょ、久遠さん?」
 突然の呼びかけに驚愕する。さっきまでのうめき声とは違い、いつもの凛としたそれだった。
  気配は完全に消えていたはずだ・・・まさか気づかれるとは・・・
「鍵は開いているわ。入ってきてくれないかしら?」
 疑問に思う暇も与えず、奏は久遠を誘う。
「・・・・・・ええ」

558:奏×久遠 フタナリ :2005/10/22(土) 01:14:08 ID:wXzyYaQQ

 渋々と、部屋のドアを開け奏の前に姿を見せる。
奏は、久遠の予想とは違い、きちんと制服に身を包んでいた。
だがその顔は熱に浮かされ、遠くから見ても赤みがかっていることが分かった。
 何をしていたのかしら?・・・とは奏は聞かない。ただいつもの笑顔で久遠を見続けるだけだった。
「・・・知りたいかしら?私の秘密」
 久遠が、疑問に眉をひそめる。
神宮司家の跡継ぎ騒動が終わったのはつい先日のことだ。
 屋敷で奏が発した『能力』は生徒会の誰もが見ている。もちろん久遠も例外ではない。
だが今の奏の発言は、今だ公けにしていない秘密があることを示していた。
「・・・愚問ですわね。わたくしがここにいるのはそのためだと会長もご存知のはず」
 虚勢を張る。夜な夜な、奏の声で自慰をするために今日もここに来たのだ。
もちろん、それを素直に話す久遠ではない。
 久遠からの返事を聞いた奏は、おもむろに制服のスカートを捲し上げる。
「ちょ、会長・・・!?」
 さすがの久遠も冷静さを欠く。
奏は下着を着けていなかった。思わずスカートの中を注視してしまう。
「・・・・・・え?」
「・・・これが私の秘密・・・神宮司の呪われた血よ」
 奏の股間には、見るもたくましい男性器が付いていた。
「こんなの・・・」
 驚く久遠を見て、奏が自嘲する。
「おかしいでしょ。日本を影で支える神宮司家の頭首が、男でも女でもない中途半端な存在・・・」



559:奏×久遠 フタナリ :2005/10/22(土) 01:14:44 ID:wXzyYaQQ

「奏会長は奏会長ですわっ!!」
 突然発した大声に、奏以上に久遠自身が驚いた。
「久遠さん・・・」
「例え・・・その、ペニスが生えていようと、あなたは私たちの神宮司奏ですわ」
 なぜこうもムキになるのだろうか。不幸な境遇の奏に自分を重ねたのか、単なる同情か、
自問するも、冷静でない久遠に答えは出せない。
「ありがと、久遠さん・・・・・・んっ!」
 優しく微笑む奏だが、突然うずくまる。
「ど、どうしたんですの会長!?」
 駆け寄る久遠。
「いえ、なんでも・・・んあああっ!!」
 肩で息をする奏を久遠は支える。
「・・・こうして夜になると起こるの。神宮司の血が暴れて、体中が熱くて・・・」
「もしかして、ここ毎晩のうめき声は・・・」
「ええ・・・体が火照って・・・」
 股間を押さえる。
「久遠さん・・・」
 滲んだ瞳で見上げる顔に、久遠はドキリとする。
「虫がいいのは分かっているわ・・・でも、手伝ってくれないかしら」
 久遠はとっさに判断できなかった。
「わたくしで・・・よければ」

560:奏×久遠 フタナリ :2005/10/22(土) 01:15:19 ID:wXzyYaQQ

「ん・・・んむぅ・・・」
「そう・・・ん・・・いいわ」
 奏はベッドに腰をかけ、久遠は股の間にしゃがんで奏のペニスをくわえていた。
 ペニスを口にくわえて首を前後する。息苦しさにむせてしまう。
「もしかして・・・はじめてかしら?」
「・・・・・・ええ・・・」
 耳だけで知り得た知識で頑張ってはみたものの、やはり気づかれてしまう。気落ちする久遠に奏は優しく手ほどきをする。
「じゃあ・・・まずはここを舐めてみて」
 そういって亀頭を久遠に向ける。
久遠はおずおずと舌を突き出す。
「んっ・・・!そうよ・・・」
 はじめは子猫のように舌先で舐めるだけだったが、次第に舌の全体を使って亀頭を舐め上げる。
「ん・・・上手よ久遠さん。今度はくわえてみて・・・」
 言われるままに頬張る。久遠の口内は程よく唾液が分泌されており
舌と一緒にペニスにまとわりつき、奏を喜ばせる。
「ゆっくり動いてみて。ただ顔を前後にするだけじゃなくて唇でおちんちんをしごく様に。・・・ん!そう、舌も使ってね」
 久遠は、頭を動かしながら舌で口内にある亀頭を包む。
すでに尿道口から先走りの液体が溢れ、久遠の舌に絡みつく。
「いいわ・・・久遠さん・・・!」
 久遠の髪を優しく梳く。久遠が上目遣いで見上げると奏は恍惚な表情を浮かべ
久遠の、未熟ながらも懸命な舌技に酔い痴れていた。
そんな奏の顔を見ると久遠は嫌な気分はしなかった。

561:奏×久遠 フタナリ :2005/10/22(土) 01:15:52 ID:wXzyYaQQ

「はぁ・・・私も・・・してあげるわ」
「い、いえ結構で・・・」
「いいから。はい」
「きゃっ!」
 予想以上の力で体を引っ張られる。体を反転させられ、四つんばいの体勢にさせられる。
「ふふ・・・きれいよ久遠さん・・・」
「え?・・・・・・あっ!?」
 久遠の尻が割り開かれ、奥にすぼまる小さな蕾が、奏の前にあらわになる。
「きれい。これが久遠さんなのね」
「やぁ・・・そんな言い方しないで下さい・・・」
 久遠は恥ずかしさに身をよじる。その時、突然尻穴にぬめるような感触を感じる。
「だ、だめぇ!そんなこと・・・!」
 奏が久遠の肛門に舌を這わせる。久遠は必死で抵抗しようとするが、両足を固定されて動くに動けない。
 久遠は諜報機関の極秘任務として学園に潜入した。
だが、奏のその人となりに徐々に魅かれていき、憧れ以上の感情を抱くまでそう時間は要さなかった。
(あの会長が、お尻の穴を舐めるなんて・・・)
 思いとは裏腹に快感が脊髄を伝う。
久遠の中では、気高く、美しく、理想の女性像といっても過言ではない奏が
今、自分の体の中でもっとも汚らわしい部分を舌で弄んでいる。
 動揺するとともに、淫靡な舌使いに腰をくねらせる。
「いけませんわ・・・かい、ちょう・・・ん」
「軽蔑されても構わないわ・。でもこれが私・・・神宮司奏という、ただの女よ」

562:奏×久遠 フタナリ :2005/10/22(土) 01:16:37 ID:wXzyYaQQ

 奏の舌が内部に侵入しようと強まる。
阻止しようと久遠は菊穴をきつく締めるが、すでに奏の唾液で入り口は濡らされており、容易く進入を許してしまう。
「ふぁ!・・・んん・・・ん、あ・・・!」
 奏の舌は意外に長く、奥の壁をつくたび久遠から嬌声が上がる。
 数分はそうしていただろうか。不意に奏の舌が離れる。
「あ・・・」
「ふふ・・・もう、大丈夫そうね」
「な、に・・・?・・・ぅあああっっ!!」
 奏は自分のペニスを、先ほど延々と舌でねぶった穴に挿入させる。
「んく・・・やっぱり、少しきついわね」
「いた・・・抜いてください、かいちょ・・・」
 久遠は、無理やり広げられた肛門の痛みと、胸を押される圧迫感に苦しむ。
「そんなこと言われても・・・締め付けがすごくて・・・動かしてもいいかしら?」
「だ、だめぇ・・・・・・んああぁっ!」
 奏はゆっくり少しずつ前後に腰を動かす。
優しく繊細に動かしているつもりだが、久遠が苦しみから解放される様子は無い。
「・・・どうかしら久遠さん。そろそろ『気持ちよくなってきたでしょ?』」
 その言葉を聞いたとたん、久遠の胸の圧迫感が嘘のように引いていった。
肛門を広げられる痛みも消え、代わりに、快感の波がドっと押し寄せてくる。
「え・・・?やぁ!?な、なんで・・・」
 久遠は困惑の暇も与えられず、下半身から上る快楽を甘受していた。
ペニスはすでになんの抵抗も無く出入りを繰り返す。
「ふふ、すべりも良くなってきたわ」
「ずるい・・・ですわ・・・会長!・・・んんっ!!」
 久遠は、肛門を貫かれて感じることに抵抗を覚え、指をくわえて必死に声を抑える。

563:奏×久遠 フタナリ :2005/10/22(土) 01:17:15 ID:wXzyYaQQ

「我慢してもだめよ・・・ほらっ」
「あんっ!!」
 奏が思い切り腰を打ち付けると、久遠の腰が跳ね上がる。
襲い来る快感に、久遠の腰も、本人の意思とは無関係に動いていた。
互いの腰の動きが一層早くなる。
「久遠さん、わ、私もう・・・」
 奏の荒い呼吸が、絶頂の瞬間が近いことを物語っていた。
唐突に腰の動きが止まる。
「ねぇ、久遠さん・・・・・・このまま出してもいいかしら?」
「・・・・・・」
 久遠はしばらく思案したが、正常な考えが浮かぶわけも無かった。
より快楽を得ようと、無言でうなずく。
そんな久遠を見て奏は微笑み、久遠の後ろ髪を優しく撫でる。
と同時にストロークを再開する。
「久遠さん・・・久遠さんっ!んんっ!!」
「奏かいちょ・・・んああああっ!!!」
 直腸に熱い迸りが大量に放出される。
 奏は何度も痙攣し、射精の余韻に浸っていた。
「あ・・・おなか、出てる・・・熱っ・・・」
 久遠は口を半開きにしながら、体内に打ち付けられる精液を感じていた。
「・・・良かったわ、久遠さん・・・」
 奏が怒張を抜こうとする。
「あ・・・ま、待ってください」
「え?」
「その・・・このままもう一度・・・して下さいませんか?」
「ふふ・・・久遠さんたら」

564:奏×久遠 フタナリ :2005/10/22(土) 01:19:21 ID:wXzyYaQQ
 二人は裸でベッドの中にいた。
ともにシャワーを浴びようやく一息ついたところだった。
「・・・会長、『言霊』を使いましたわね」
「あら、バレちゃったかしら?」
 笑顔でさらりと言ってのける。
「まったく・・・人をなんだと思ってるんですの」
「でもね、神宮司の力も完璧じゃないのよ?」
「え?」
「『言霊』の力もそうよ。時間がたつと効果が薄れていくの」
「そ、それってつまり・・・」
「そ、久遠さんはお尻で感じてたってこと」
 久遠の顔がみるみる赤くなる。
恥ずかしさを紛らわせるため、言い訳の言葉を出そうとするが、奏がゆっくりと制する。
「だから、またしましょうね?・・・気持ちのいいこと」
 久遠の髪を撫でながらあっけらかんと言う。久遠もあきれて言葉を飲み込んでしまう。
「・・・・・・まったく、かないませんわね。会長には」
 返答の変わりに久遠は奏に唇をよせる。
ベッドのなかで二人は身を寄せ合ってキスをしていた。


                      おわり