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532:奏×シンディ(百合) :2005/10/18(火) 15:57:04 ID:b0l9Ycvc
季節は変わり、さまざまなイベントを終えた宮神学園に、
初めての卒業式の日が近づいてくる。

涙を分かち合った同級生、可愛い後輩との別れ。あるいは尊敬する先輩との別れ。

頭にチラついていた意識が、日を追うごとに強くなっていく。
それは学園内で女神のように扱われている神宮司奏にとっても、
それとは対照的にそれほど同級生や後輩からの御贔屓がなかった、
このシンディ真鍋にとっても同じことだった。

昼休み、シンディは今まで思い出を振り返りながら、校内のさまざまなところを回る。
あまりにも教室がありすぎて、1度もこなかった教室もある。
歩き回っているうちに、いつのまにか屋上へ来ていた。

金網越しに見る広い世界。
自分の居場所とも言える車両部の車がとても遠くに見える。

――――――――駄目だ、怖い。

もともと広いところが苦手なうえ、高いところにいるので足がすくんでしまう。
そして周りには誰もいない。
その場にへたり込んでしまったシンディは、
下を見ないよう顔を逸らし、金網にしがみつきながら人が来るのを待った。

するとすぐにそこへ救世主が現れる。

533:奏×シンディ(百合) :2005/10/18(火) 15:57:37 ID:b0l9Ycvc
「あらシンディさん、どうなさったのですか?」
蒼く綺麗な長い髪を持つ女神のような存在、神宮司奏。
その姿を確認した途端に、シンディの目が輝く。
「ボス・・・会長・・・。た・助けて下サイ・・・」
よっぽど悲願するような瞳だったのか、奏が慌ててこちらへやってきた。

「だ・大丈夫ですか・・・?!どこか具合でも・・・」
「あ・足がすくンデ・・・」

・・・少しキョトンとした顔をされてしまった後、もう大丈夫ですよ、と優しく声をかけられ、
奏の身体にしがみつくシンディ。
足というより半ば全身を引きずられながら、シンディと奏は屋上を後にした。


「会長・・・もう大丈夫デスから・・・」
「あら、そうですか? 私なら別に構いませんよ」
「いえ・・・ホントに大丈夫ですので・・・」
奏の好意は嬉しかったが、周りの生徒から浴びさせられる鋭い視線に耐えかねたシンディは、
奏と別れ、教室に戻った。


534:奏×シンディ(百合) :2005/10/18(火) 15:58:16 ID:b0l9Ycvc
・・・チャイムが鳴り、苦手な英語の授業が始まる。
どうも日本で習う英語の授業と、アメリカで喋っていた英語とでは観点が違ってわかりづらい。
教科書に車のラクガキをしながら、シンディは先ほどのことを思い出していた。

あのとき奏が来なかったら、もしかしたら授業にも遅れていたかもしれない。
ひょっとしたら放課後まで誰も気が付かなかったかもしれない・・・。
誰も、自分に気が付かない・・・自分のことを知らない・・・。

シンディはふと、宮神学園入学当初のことを思い出した。

宮神学園に来たものの居場所がみつからなかった自分を、
奏はわざわざ車両部というほぼ自分専用の部まで作ってまで、極上生徒会に誘ってくれた。

・・・生徒会に入る前から、入学当初から奏はいつも自分に気を使っていてくれた。
こちらからしてみれば相手は会長なので顔を知っていたが、
向こうからしてみれば普通の一般生徒だ。クラスも違う。
それなのにすれ違い様、こちらが話しかけなくても挨拶をしてくれたり、
最終的には生徒会へ誘ってくれた。

生徒会に入って自分は奏に何かしてあげられたのだろうか。
周りはみんなそれぞれのやり方で、奏への恩返しや敬意を表している。
しかし自分は・・・恥ずかしがり屋で人前では会長、と呼ぶことすらままならない。
奏ならそんな自分をわかってくれているような気がして、
BOSS、と呼んだりもしたが、気を悪くしたのではないだろうか・・・。

どんどんマイナス思考になっていったが、英語の教科書に載っている文字を見てハッとする。

――――――――Happy birthday

誕生日。
・・・そうだ、誕生パーティーだ。
今年も奏の誕生日には当然パーティー開いたが、例によって岩桜龍平太達が乱入してきたため、
ちょっとした騒動になり、あまりきちんと祝ってやれなかったのだ。
それから随分たってしまったが、今月奏の周りの雑用をこなす係り、すなわちお世話係は自分だ。

これ以上にない、おそらく最後になってしまう絶好のチャンスに気が付いたシンディは、
ノートに黒板の文字を写す事も忘れ、代わりにたくさんのメモ書きをしながら、計画を立てていった。


535:奏×シンディ(百合) :2005/10/18(火) 15:59:25 ID:b0l9Ycvc
放課後、奏のいる生徒会長室の前で、深呼吸してから扉を開ける。
「会長、失礼シマス・・・」
「あらシンディさん、こんにちは。何か御用ですか?」
自分の計画を何も知らない奏を前に、変にワクワクしてしまう。
「あの・・・よろしければ、生徒会長室の大掃除をしたいので、シバラク貸して頂けマセンか・・・?」
「えっ・・・?大掃除だなんていいですよそんな。」
「エェっ?!・・・アッ・・・エット・・・」
「・・・?」
大掃除、と銘打って装飾作業を進めようと思ったが、いきなり断られてしまう。

そうだ、断られる可能性もあったのに、どうして自分はこうも頭が回らないのだろう。

「さ・最近掃除が趣味デ・・・だから・・・ソノ・・・」
「あら、そうだったのですか?シンディさんがお好きでやるのでしたら、私はかまいませんよ。
大掃除、お願いしてもよろしいかしら?」
「ハイ、ありがとうございます。・・・できるだけ早く終わらせマスノデ・・・」

随分と苦しい言い訳だったが、なんとか了解を得たシンディは、
生徒会室にある奏の持ち物を奏と一緒に寮まで運んだ。
「少しの間・・・書類の整理などは、寮で行って頂くことにナリマスガ・・・」
「えぇ、かまいませんので、楽しんで掃除をしてくださいね」
「は・ハイ・・・」

536:奏×シンディ(百合) :2005/10/18(火) 16:00:21 ID:b0l9Ycvc
・・・
生徒会室から必要なものを持ち出してきたシンディは、
その日の晩から生徒会長室の前に「立ち入り禁止」の張り紙をし、
英語のノート片手に、早速作業に取り掛かっていった。


その頃、奏は使えない生徒会長室の代わりに、寮の自室で書類の整理を行なっていた。
「ふふっ、シンディさんったらどんな掃除をしてくれるのかしら?」
どう考えてもおかしかった先ほどのシンディの態度で、
シンディが掃除をするわけではないことに、奏は気が付いていた。
これから何が待っているのかと、ついついいろんな想像を膨らませてしまう。


いい加減に書類に目を通しても意味がないので、
少し気を引き締めてから机の上の紙へ視線を落とす。

―――――――――――「宮神学園卒業式のご案内」

後日配られる、座席の配置などもメモされた卒業式案内プリントのサンプル。
奏がハンコをおせば、このプリントが生徒達へ配られる。
・・・ハンコを押してしまうと、急に卒業が近くなる気がして、奏はハンコを押すのをためらった。
そうだ、もう卒業なのだ。
自分は理事長としてこの学園に残れる。しかしシンディは・・・

いつか来てしまう寂しさにつきまとわれそうになった奏は、それを振り払おうと、黙々と書類の整理を続けた。


537:奏×シンディ(百合) :2005/10/18(火) 16:01:02 ID:b0l9Ycvc
シンディが大掃除の申し出をしてきてから、6日目の朝。
学園に着いた奏の靴箱に一通の手紙が入っていた。

「大掃除が終わりましたので、今日の19時に生徒会長室へ来てくれると嬉しいです。 シンディ」

もはや「大掃除は嘘です」とでも言っているような、不自然な文に微笑みながら、
奏は教室への階段をのぼっていった。


・・・
そしてその日の19時、約束どおりに奏は生徒会長室の前に来ていた。
一呼吸おいてから、ノックをする。
・・・何故か返事がしない。紙に書いてある時間を確認するがたしかに19時と書いてある。
「・・・?失礼します・・・」
返事がないまま扉をあけると、そこにはクラッカーを片手に机にもたれかかって寝ているシンディがいた。

「シンディさん・・・」
少し隈まで出来ているシンディを起こしてしまうのも可哀想で、今はそっとしておく。

しかし、1人でよくここまでやったものだと、奏は装飾の出来栄えに驚いていた。
中でも紙で作られた花は本当に綺麗だった。こういう作業は得意なのだろうか。
そして一通り鑑賞を終えた奏は、テーブルの上にある白い箱を開ける。

中にはおそらく自作と思われる、イチゴと生クリームのケーキが入っていた。
ロウソクが少し強引に18本立てられている。
そして真ん中の、普通のケーキ屋より少し大きめの板チョコに文字が書かれていた。


――――――――「奏ちゃん お誕生日おめでとう」

横には小さく車の絵が書いてある。
広告でも見て書いたのだろうか、これは子供向けの文だ。
しかし、奏にとってはシンディの気持ちがただ、ただ嬉しく、そんなことはどうでも良かった。

「シンディさん・・・ありがとうございます・・・。本当に、本当に・・・」
奏はまだ寝ているシンディを抱きしめ、溢れる気持ちを涙と一緒に精一杯口にした。


538:奏×シンディ(百合) :2005/10/18(火) 16:01:59 ID:b0l9Ycvc
「これは・・・感謝の気持ちと・・・」
奏は自分の唇をシンディの口元へ近づけていく。
触れるくらいのキスなら――――――――

「・・・駄目、こんなことをしてはいけない」
残り数センチ、というところまでいくが、奏は動きを止めてしまう。
こんなにも純粋な子を自分の欲望で汚すことなど、
ましてやこんな無抵抗な状態で一方的にすることなどできない、してはいけない・・・

本能を理性で必死におさえつけると、奏は手を離し、シンディから離れようとしたそのとき
「奏・・・会長・・・」
「ッ・・・」
離れようとしていた奏の手を掴み、引き寄せるとシンディが奏に口付けをした。
「・・・奏会長・・・今日は・・・ずっと側にいてほしい・・・」
「シンディさん・・・」
触れるだけの、彼女らしいキスの後の言葉から、何かを悟った奏は、もう一度、
そして今度こそシンディに「大人のキス」をした。


自分の舌をシンディの口の中へ入れた瞬間、シンディの体がビクッと揺れる。

しかし奏はためらわずに、舌を動かし続ける。
奏の舌がシンディの縮こまった舌に触れ、絡み合おうと誘いをかけるが、なかなか動かない。
そして歯茎も舐めまわしていると、シンディの舌が奏を求めて、その舌を奏の舌へ重ねてくる。

「ッ・・・んぁ・・・はぁっ・・・・・・奏っ・・・会長・・・」
「んぅっ・・・・・・・シンディさん・・・初めての大人のキスは如何でしたか?」

まだ少し乱れる息をととのえ、顔を赤くさせながら奏はシンディに問いかける。

「も・もっと・・・続きを・・・・」
「うふふ・・・今日のシンディさん、随分と積極的なんですね」
「い・言わないで下サイ・・・」


539:奏×シンディ(百合) :2005/10/18(火) 16:14:36 ID:b0l9Ycvc
奏は今度はシンディのブレザーの前を開け、ベストの下からシャツのボタンを開けると、
背中にあるブラジャーのフックを外す。

シンディの胸に手を触れ、焦らすように先端には触れずにシンディの胸を揉んでいく。
奏の愛撫に加え、ふれるかふれないかという服との摩擦でシンディの胸の先端は硬く張り始め、
やがて奏の指でもはっきりとわかるほど、硬く、ツンと張り出した。

そしてその張り出した先端を、奏の長い人差し指と中指でキツく挟み込む。

「・・・くっ・・・うぁぁぁぁッッ・・・うぅッ・・・!!!」
今まで聞いたことのないような甲高い声をあげるシンディを見て、
自分だけがこんな彼女を見れているという優越感を感じた奏は、
もう片方の手でシンディの足を開かせようとした。
――――――――が、シンディの足が言う事をきかない。

「か・会長・・・そ・そんなところは・・・・」
「『シンディさん、足を開いて下さい』」
奏がそういうと、シンディの意思とは逆にぐぐぐ、と両足が開いてしまい、
湿った下着と割れ目が丸見えになる。

「ふふっ、こんな使い方をしたのは初めてです」
「・・・か・会長ッ・・・・!!」
「シンディさん、楽にしてください・・・大丈夫ですから」
言霊で強引に足を開かされ、恥ずかしさで気が狂いそうになっているシンディも、
奏の言葉に少し落ち着いたのか、両足の震えが少しおさまる。

そして奏は、長い指を今度はスカートの中に入れ、手のひらで太ももを撫で回すと、
一度震えのおさまっていた両足が、ふたたび震えはじめ、
その先に見える部分がひくつきはじめる。
それを見た奏は、シンディの下着をずり下ろすと、
そこにある突起をテンションをつけながら親指で刺激し始めた。

「ふあぁ・・・!あッ・・・あぁッ・・・!!」
奏の指の動きと一緒に波打つシンディの体を、奏は支えながら、少しずつペースを上げていき、
人差し指をクッと曲げると第二関節を使って突起を左右に動かしたり、押し上げたりする。

「ッ・・・!!か・かいちょッ・・・ぅ・・・ッ・・・!
そ・そんな・・に・・・っ・・・速くされ・・・るとッ・・・・!!」
「大丈夫・・・私が支えていますから・・・大丈夫・・・・」

シンディは奏の身体にしがみつき、上を見上げてすべてを奏にまかせた。
「ッ・・・・うぁぁッ!!・・・うあぁぁぁぁぁッッ!!!!」
両腕に強く力が入り、最後に大きく脈打ったシンディの身体から、
シンディの声とともに愛液が溢れ出た。その液は奏の手のひらにおさまりきらずに溢れ出す。

「今日のシンディさん・・・とっても可愛かったですよ・・・」
奏では、指にまとわりつく液体を舐め取ると、
目を閉じて気を失っているシンディの頬に手をあて、愛おしそうにそっと口付けをした。