- 448:隠密 
    (百合) :2005/10/09(日) 16:37:30 ID:MWMzdiFo 
 
 私は一人宮神町を歩いていた。
 
 先ほど、隠密の先輩から携帯に連絡が入って、隠密の集まりがあるからすぐに来て欲しいという事だった。
 
 町はどこもクリスマスツリーや、明るい飾りがしてある。
 「一体なんの用だろう…」
 
 
 ガラッ!
 私がドアを開けたと同時にパンッと何かの弾けたような音がした。
 「!」
 見ると、隠密のメンバーがクラッカーをもっている。
 
 意味が分からず、怪訝な顔をしていると、聖奈さんが寄ってきて私の背中を押し、真ん中につれていく。
 「あの…」
 「今日はあなたの誕生日でしょう?」
 「え…」
 「だから、祝ってあげようってことになったの♪」
 「しかし…」
 「堅いこといわないの♪いいから主役は真ん中」
 聖奈さんは私の返事も聞かずに、強引に席に座らせた。
  - 452:隠密(百合) 
    :2005/10/09(日) 18:17:32 ID:MWMzdiFo 
 
 
 「どうぞ〜♪」
 聖奈さんは、薄いオレンジ色の液体が入った容器を私に渡す。
 「あ…どうも」
 
 みんなにコップが行き渡ったところで聖奈さんは「かんぱ〜い♪」といってコップを高く掲げた。
 こんなときでも、いつものポジションをキープしている。
 「「かんぱ〜い」」
 私以外はみんなノリノリだ。
 「………」
 「もう、琴葉。あなたいつもそんな顔して少しは笑いなさいな」
 「…はい」
 「そうですよ!女の子は笑顔でなきゃ」
 「そうね〜♪」
 さすがの私もこのメンバーからは逃げられない。逃げるのを諦め、コップに入った液体を一気に飲み干す。
 
 
 
 数時間後。
 
 「琴葉さん、ケーキ切れましたよ〜」
 台所に行っていた歩がケーキを持ってきた。
 「ああ…すまない」
 「そういえば、琴葉ちゃん、ケーキ食べたことはあるの?」
 私の膝に座っている聖奈さんが、尋ねてきた。
 「ありませんが」
 「え〜っ!本当ですか!?」
 歩は信じられないとでも言いたげな顔でこっちを見てくる。
 「…あぁ」
 「琴葉、私が食べさせてあげますわ」
 副会長は歩から皿を受け取り、ケーキをフォークで一口サイズに切り、私の口の前に持ってきた。
 「いや…あの…」
 「いいから、早く口を開けなさい」
 「あ…はい」
 仕方なく、差し出されたものを口に含む。
 「どう?おいしいかしら?」
 そんな私と副会長を見ていた聖奈さん。
 「なんだか、仲の良い姉妹みたいですねぇ〜♪私もやりたいでぇす」
 「え…聖奈さんまで…ん?」
 聖奈さんはあんなことを言っているが、副会長は聖奈さんにケーキを食べさせている。
 「………?」
 そういう意味か…と思った瞬間、目の前が真っ暗になった。
 「!?」
 何かが唇を覆っている。それは口を割り開き、甘い何かを口に入れると同時に口内を掻き回してきた。
 「んっ…ふぁ」
 甘ったるい感触に意識が薄れていく。
 「ふふ…」
 口が解放され、固く閉じていた目を開くと、聖奈さんの顔があった。
 「今のは…まさか…!」
 「ピンポ〜ン♪口移しでぇす」
 嬉しそうに答えると、抱き付いてくる。
 「わっ…」
 「そうだ、歩ちゃんも何かしてあげたら〜?」
 「琴葉の誕生日ですものね」
 「そうですね…でも何をすれば…?」
 いいから、と言って副会長は歩の背中を押した。
 
 
- 453:隠密(百合) 
    :2005/10/09(日) 18:21:48 ID:MWMzdiFo 
 
 「キャッ!」
 突然押された歩は、私の上に倒れてきた。
 「いたた…すいません、琴葉さん」
 「ああ、大丈夫か?」
 「はい」
 
 「仲良しね〜♪」
 いつの間に避けたのか、聖奈さんは頬を染めて私たちを見ている。
 「あら、過激ですわね」
 「ふふ、二人もパヤパヤな関係なの〜?」
 「ですわね」
 からかう様にそんな会話をする二人。
 「な、何いってらっしゃるんですかっ!」
 「ちがっ…!副会長が押したんじゃないですか!」
 
 「冗談ですわよ。ムキになると疑いたくなりますわね」
 「ですよね〜♪」
 「ふふ」
 
 やっぱり、この人達には敵わない。そう思って、肩を落とす。
 「そうだ!」
 ふと何か思い当たった様に、聖奈さんが顔をあげた。
 「?」
 「どうしましたの?聖奈さん?」
 「琴葉ちゃんもそろそろお年頃だし、パヤパヤしちゃいませんか?」
 「あら、面白そうですわね」
 「……っ!?」
 また返事をする前に、体を押さえ付けられる。
 「歩ちゃん、当然あなたも手伝うのよ♪」
 「えっ…」
 「拒否は許されませんわよ?」
 「…はい」
 
  - 457:隠密(百合) 
    :2005/10/09(日) 21:28:10 ID:MWMzdiFo 
 
 どうしよう…
 
 縛られているせいで手足が動かない。
 
 聖奈さんは、縛られてる私の制服のボタンを外していく。
 「やっ、やめてください…」
 「だ〜め♪」
 力なく抵抗するが、やめてくれるわけがない。オモチャをもらった子供みたいな顔をしてる聖奈さん。
 
 まずいな…このままではただでは帰れないかもしれない…
 
 これからされることへの不安ばかりが私の頭に浮かんでくる。
 
 副会長もこちらに近付いてきて、スカートの中に手を差し込み、ショーツを下ろした。
 
 「久遠さん、琴葉ちゃんは初めてなんだし、ゆっくり楽しみましょう?」
 「あら、ごめんなさい。琴葉が泣きそうな顔するからつい」
 
 や、やばい…この二人…
 
 「琴葉さん…」
 「歩ちゃんもおいで♪でないと歩ちゃんのことも襲っちゃうから〜」
 笑いながら言っているが、歩はそれを聞いた途端、慌ててこちらに来た。
 「……ごめんなさい、琴葉さん…」
 謝ってから、私の唇を塞いで、啄むようなキスをする。
 「あらあら〜」
 「桜梅さんったら」
 歩の顔で見えないが、副会長と聖奈さんの声が聞こえてきた。
 
 上着を脱がされたのか、突然体が軽くなった。
 「あら、きれいね〜」
 その声の直後、胸の辺りに、暖かいものが触れ、全体をマッサージするように揉んできた。
 胸に意識が集中したとき、口の周りを這っていた歩の舌が口の中へ入ってきた。
 「…ふぁっ」
 
 「二人とも容赦ありませんわね。私もそろそろ…」
 足下にいるはずの副会長の声が、遠くから聞こえてきた。
 
 
 副会長の指は、誰にも触れられたことのない部分をなぞっていく。
 「ぁぁっ…」
 唇を塞がれて、声はあげられず、代わりに唾液が口の端を伝った。
 「…琴葉、もうこんなに…」
 
 「んっ…!」
 足を開かされ、副会長が喋る度に生暖かい風が秘部にあたる。
 
 なっ…!まさか…!
 
 「琴葉、ここもきれいですわ」
 
 
 
- 458:隠密(百合) 
    :2005/10/09(日) 21:30:29 ID:MWMzdiFo 
 
- 柔らかいものが秘部を這う。 
 
 な、なんだ…っ…舌?
 
 「っぁ…」
 これまでに感じたことのない感覚に息を漏らすと、歩は唇を離し、口の端の唾液をキレイに舐めとっていく。
 「ふふ、歩ちゃんも琴葉ちゃんの喘ぎ声聞きたいものね〜♪」
 「はぁ…っぁぁ」
 からかわれているが、快感で意識が遠のいて、そんなことは気にならなかった。
 「…んぁ」
 「あらあら…よっぽど気持ちいいのね〜♪」
 手を休めることなく、言ってくる。
 
 「はぁっ…」
 「琴葉さん…かわいい」
 歩まで、私の顔をみてそんなことを言い始めた。
 
 体の力が完全に抜けていくのが自分でもわかった。
 
 突如、秘部から痛みが走る。
 「…っ!」
 「あら、ごめんなさい…」
 「苛めちゃだめよ〜」
 「あまりにきつかったので…」
 
 下を向くと指が副会長が指を秘部に挿していた。
 
 秘部から伝わる痛みに顔を歪めると、聖奈さんは私の頬を撫で、胸の先を口に含み、そこを舌や歯を使って嬲る。
 
 
 快感と痛みが同時に押し寄せてくる。
 
 
 「あ、入りましたわ」
 その言葉を聞くと、歩は私よりも安心した顔をしている。
 「はぁ…はぁ…っ」
 
 聖奈さんはそれを聞いても、まだ胸を攻め続けてていた。
 
 副会長の指が奥まで入ったため、痛みは既にない。
 
 「久遠さん、そろそろ逝かせてあげましょう?」
 「そうですわね」
 
 副会長は聖奈さんに返事をすると、秘部に挿していた指を動かし始める。
 「…っぁぁ!」
 
 なんだっ…体が熱い…何かがせり上がって…
 「んぁぁぁぁあっ」
 自分でも信じられないくらい高い声を上げた。
 
 私は…どうしたというんだ?…力が入らない…頭もボーっとして…
 
 膝に力が入らず、崩れ落ちそうになった私を抱きとめる歩。
 「ハァ…ハァ…すまん」
 私はそのまま体を歩に預けた。
 
 
 
- 459:隠密(百合) 
    :2005/10/09(日) 21:32:32 ID:MWMzdiFo 
 
- 「ちょっとやり過ぎちゃったかしら〜?」 
 「そうですわね」
 ごめんなさいと謝りながら、私の腕を縛り付けていたものを解く。
 「来年は歩ちゃん?」
 「なんなら、今でもよろしいですわよ?」
 怪しい微笑みを浮かべ、私を抱えた歩ににじり寄る二人。
 「いや〜〜っ!!」
 叫び声を上げ、私を抱えたまま窓を突き破り出ていった。
 
 
 「冗談なのに…」
 「あら、冗談ですの?」
 「ちょっと本気♪」
 「やっぱり。それよりこれからどうします?しただけで終わってしまいましたし…」
 「久遠さんったらしたいなら素直に言わなきゃ♪二人は後でお仕置ね」
 「ですわね」
 微笑みあって、二人は慣れた手つきで互いの服を脱がしていく。
 
  - 475:隠密の作者 
    :2005/10/09(日) 23:12:05 ID:MWMzdiFo 
 
- 474さん、GJ!最後の二人の会話とかが自分的にかなり好きです。次も楽しみにしてますね。 
 470さん、その後の琴葉と歩ですか…私はこんなだと…↓
 
 「歩、落ち着けっ」
 「…ハァハァ、さすがにここまでは…」
 「いや、最初から追って来てないんだが…」
 「ふぅ…ちょっと休みましょうか」
 「あぁ…」
 「……」
 「歩?」
 「なんですか?」
 「……来年は頑張ってくれ…なんなら今から私が…」
 「やっぱり琴葉さんって…(副会長たちの後輩だ)」
 「なんだ…?」
 
 これしか浮かばなかった…ι
 琴葉と歩のその後はみなさまのご想像にお任せします………ι