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377:ゲームネタ 奈々穂×久遠(百合) :2005/10/02(日) 09:15:40 ID:dEnTioLk
私は、数日前に久遠…いや、副会長と絶縁した。実習生のことでもめたのだ。

私が考え事をしていると、遊撃部の後輩達がよってくる。
「副会長〜ちょっとあし達に付き合ってください!」
「なんなんだ!」
私の返事も聞かずに、れいんたちは私を連れ、どこかへ向かった。
「いいから、黙って、ついて来てくださいよ〜」
「………」

屋上の前につくと、二人は突然止まる。
「なん……」
『仲直りしたいのか、したくないのか、どっちなんだよっ!!!』
私の声はドアの向こうから聞こえる実習生の怒鳴り声にかき消された。
その言葉は一体誰に向けられたものなのか…私はなんとなくわかった。

覗いてみると、そこにはやはり、予想通りの人物がいた。
「…………」
その生徒は黙って先生から目を背ける。その目には涙を溜めていた。
「………〜〜〜!」
黙って見ていれなくなった私はドアを開き名前を呼んだ。
「久遠…」
当然二人の視線はこちらに向く。
「金城…」
「…………奈々穂さん。私…」

「…うん」
「ごめんなさい…」
「…いや、私も悪かったんだ。もう、何も言わなくていいよ…」
「……うん」


ここまでは良かった…が
「奈々穂さん…もう一つ謝らなければならないことがあるんですの」
「…え?何?」
なんだ、いいところだったのに…私は怪訝な顔をする。
「…奈々穂さんが小百合さんとれいんさんの部屋に止まっている間」
「……」
「奈々穂さんの大切な『エッジ』のビデオにうっかり他の番組重ねて録画してしまいましたの」
「え〜!!おぬぉれ〜!久遠、許さん!!!」
「早く帰ってこないからですよ」

「待て〜〜!」
小走りで逃げる久遠を追いかけて、私は屋上を後にした。


378:ゲームネタ 奈々穂×久遠(百合) :2005/10/02(日) 09:18:10 ID:dEnTioLk


追いかけっこは授業が始まってからも続いていた。
「ハァ…ハァ」
足は私の方が早いはず。
「く…!逃がしたか」
私が諦めようとした時、目の前に自分の探していた銀髪の少女が現われた。
「あ…!」
私は咄嗟に腕を掴み、壁におしつけた。
「つかまえたぞ、久遠」
「イタッ…」
顔を近付けると、何故か目を瞑る久遠。
なぜだ…?
「………?」
「………あら?キスされるのかと思いましたわ」
「なにをばかなッ!…するわけないだろう」
「ふふ、キスって聞いたくらいで真っ赤になって…純粋ですのね」
勝ち誇った笑みを浮かべて…こいつは!
「そういえば、キスしたことが…な」
「黙れっ!」
「ふふ、かわいいですわね」
何ッ!?かわいいだと?この私がか…?
「そうだ、仲直りの印にキスしましょう」
「はっ?」
「ですから、キス」
平気でそんなことを口にするなんて…
「いや…馬鹿な事を言うな!」
「キスするにしても女同士なら問題ないんでしょう、奈々穂さん?」
「っ…!」
「シンディさんとしなかったし、いいじゃありませんか」
「な、なにをっ!」
「シンディさんはよくて、私はだめですの?」
よせ、久遠…そんな顔をするんじゃない…!
「だめとは言ってないが…その…」
「なら、問題ないでしょう?んもぅ、潔くありませんわね」
その挑戦的な態度につい、ムキになってしまう。
「!……わかった。」
「あら、してくれるんですの?」
「…ああ」

379:ゲームネタ 奈々穂×久遠(百合) :2005/10/02(日) 09:19:21 ID:dEnTioLk

「で、何故場所を移動するのかしら?しかも、トイレに…」
何故か久遠は怪訝そうな顔をする。
「誰かに見られたらまずいだろう!」
「授業中だから、誰も来ませんわよ。トイレでキスなんて…ホントに色気がないんですから」
「なんだと!?」
久遠は呆れたように溜め息をついて、蓋をしてある洋式トイレの便座に腰掛ける。
「……」
突然会話がとぎれる。
まずい、久遠…なぜそこで黙るんだ!
どうしていいかわからず、久遠をみると手で髪を梳かしている。
「……」
…まつげ長いな、それに指も細い。髪もキレイだ。顔もかわいい…
「唇も…柔らかそうだ」
「…え?」
そこでうっかり最後の部分だけ口にしてしまったことに気付き、慌てて口を手で塞ぐ。
「…奈々穂さん?」
「いや…なんでもないぞ!あぁ、なんでも…」
「キス…」
「ちがうちがう!やらしいことなど…」
「してくれませんの?」
「…え?ああ、言った事はちゃんと守るぞ」
私は久遠の肩に手を置いて、ゆっくり顔を近付けていく。
「………」


唇が微かに触れると、すぐに離れるのが勿体なくなって、私はしばらく唇を触れたままの状態にしていた。
「ん……」

 
386:ゲームネタ 奈々穂×久遠(百合) :2005/10/02(日) 20:12:43 ID:dEnTioLk
「…!」
何かが唇を這っていく感触に驚いて私は後ろに飛び退いた。
「……」
「今のは…?」
「奈々穂さんがいつまでも離れないから、こういうことを求めてるのかと思いましたの」
「こういうこと…?」
「あら、わからないんですの?やっぱり奈々穂さんはまだお子様…」
「なんだと?」
近くにある久遠の頬をつねってやる。
「だって、そうじゃありませんか」
「…私のどこがお子様だ」
私は久遠に子供扱いされるのがいやだった…
「そうですね…性的な知識がないところかしら」
「私だって少しくらい知ってるぞ…」
「あら、どのくらい知ってますの?」
その声の直後、久遠は私の首に手を回し、唇を重ねた。
「っ…!?」
「……ふふ、奈々穂さん、知っているなら私にしてみてください」
「久遠っ…?」
「私じゃだめですか?」
「…!」
「奈々穂さん…」
久遠は立上がり、リボンを解き自分の服をはだけさせた。
「久遠っ…」
後ろにさがるが、ここは狭いトイレの個室だ。すぐに私は壁際に追い詰められた。
「奈々穂さん?」
久遠は壁に張り付く私の顔をおさえつけると、強引に唇を重ねた。
「…んっ…ふぅ」
私が抗議しようと口を開いた途端、舌を絡めとられる。
その感覚に脳が麻痺して、私は抵抗する気がなくなっていた。
「奈々穂さんがしてくださらないのなら、私がしますわ」
唇を解放すると、久遠はそう言って私の服を脱がしていく。

388:ゲームネタ 奈々穂×久遠(百合) :2005/10/02(日) 20:14:44 ID:dEnTioLk

「キレイですわ、奈々穂さん」
服を脱がし終えた久遠はうっとりとした目で私の体を見る。
「……」
「拗ねてるんですの?」
黙ったままの私に久遠は尋ねてきた。
「いや、そういうわけではないがっ……」
「なら、いいですわね」

突然、久遠の手が胸に触れる。
「うっ…」
ビクッと反応する私をみて、久遠は不敵な笑みを浮かべてくる。
「まぁ、かわいらしい」
挑発されて、意地でも声を出さないように、唇を噛む。
そんな私の様子を楽しげに見ながら、手の動きを段々エスカレートさせていく。
「っ…くっ!」
「ふふ、我慢はよくありませんわよ?」
「うるさい…っ!」
久遠は胸を触っていた手を太股に移動させた。
「ふふ、して欲しいくせに…」
「ばかな…っぁ」
声を荒げる私の耳に息を吹き掛けてくる。
「奈々穂さんも女の子ですわね」
「だまれぇっ…」
怒鳴ったつもりだが、弱々しい…。
「なっ…まて、どこを触っている!」
「そろそろ時間が無くなってきたので…」
それだけ言うと、久遠は私の足のつけねの部分を触ってきた。

クチュ…ヌプ…

「いやっ…ぁぁ…」
なんだ…この声は…こんなの私じゃない!
「まあ、奈々穂さんったら…」
久遠の愛撫に今までにないような妙な感覚に襲われる。
「…ハァ、ハァ」
「もうこんなに…」
指で液体を掬って、私に見せつけてきた。

なんだ…これは?

「これは気持ち良くなるとでるものですわ」
私の考えを察してか、そう答えが返ってきた。

390:ゲームネタ 奈々穂×久遠(百合) :2005/10/02(日) 20:16:38 ID:dEnTioLk
「なっ…そんなわけ…」
私は飽く迄否定しようとする。子供じみていると自分でも思う。

しかし、久遠め…どういうつもりだ…

そんなことを考えていると、久遠が触っていた辺りの部分に違和感を感じる。
軽い痛みのような──視線を落とすと、久遠が指を入れていた。
「っ…!」
「やっぱりきつい…」
嬉しそうに言うと、ゆっくり指を進めていった。
指が進むにつれ、痛みが強くなっていく。

「あぁ…っ…はぁ」

奥まで入ったのか、久遠は指を止めた。
「…?」
これで終わったわけは…ないよな
私が怪しんでいると、久遠はいきなり指を動かし始めた。
「っん…はぁ…ぁ…っ!」

なんだ…こんな甘い声を出して……私は感じているというのかっ…


「はぁ…っ…あぁぁぁぁあ!」
悲鳴に近い声を上げたと同時に力が抜け、久遠にもたれかかった。

「久遠…なぜこんなことを?」
「奈々穂さんのためですわ」
「私のため、だと…?」
「ええ、あまりに知らなすぎて、かわいそうになりましたの」
久遠は服装を整えながら、皮肉をいってくる。
「なんだと?」
私が胸の前で拳を握ると、頭をガードしながら久遠は答えた。
「奈々穂さんが実習生さんのことばかり考えるからでしょう」
「えっ……」

それってつまり……ヤキモチ?

こうして私たちは無事に仲直りを果たした。



そのころ隣りの個室では。
(副会長たちは仲直りしたのか……会長に報告しなければ…いや、しかし、どこからどこまでを……)
琴葉が考え込んでいた。