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300:友愛(百合) [sage歩×香] :2005/09/29(木) 19:58:08 ID:aPWOwBlL
「副会長、か」
「いずみならやれるよ、私も支えるし」
その励ましに、心からの笑顔で返せた。私自信、この一年で随分変わったのだと…そう、思う。
傍らを親しげに歩く彼女も、去年はただのクラスメートの一人だった。
「うん、頑張る。困ったら助けてね」
「任せて」
真っ直ぐ返してくれる好意が、凄く嬉しい。
「歩には何でも素直に話せる感じ」
「えっ?」
「なんてね、ありがとう、頼りにしてる」
な、なんだか照れてしまった。
「あ、飛田先輩とれいんちゃん先輩」
「またイチャついてる」
関係が進展したのか、今まで隠していただけなのか。思えば、いつも一緒過ぎる程一緒だったものね。
まあ、それは置いておいて。
「じゃあね歩。あとで私の部屋で」
「うん…また、あとで」

301:名無しさん@ピンキー :2005/09/29(木) 19:59:19 ID:aPWOwBlL
「遅いー」
待ち合わせは七時、もう一時間過ぎている。
「ふぅ」
しょうがない。こっちから出向こう。こういうところ、ルーズなのよね。
あ…もしかしたら隠密の仕事なのかも。
ん?
「歩の部屋、ドアが開けっ放しに…。あゆむー、入るよー?」
真っ暗な室内には、寝息をたてる歩がいた。
「すぅ…」
「……気持ちよさそうな顔しちゃって」
寝顔を見つめて、幸せな気分になってしまう。これが親友というものなのだろうか。
でも…そんなに眠いなら私の所に来て寝なさいよ。
そうよ、睡眠を優先して、私との時間はどうでもいいの!?
「いずみ…がんばれ…」
「え、歩…寝言?」
「いずみ…いずみ…」
ちょっ、あゆむが私を呼ぶ声にドキドキして、いま私、何をしたいって思った!?
「いずみ…だーいすき…」
!!
「んぅ」
「…歩の唇、気持ちいいんだね」
「すぅ…すぅ…」
「ごめん、歩、和泉香は最低だ」
その夜、私は歩の唇を奪った。奪ってしまった。