- 863 名前:
766 2005/09/04(日) 16:20:09 ID:xzPNWNWh
- 右よし、左よし。後ろよし、上方天井、よし。
心の中で安全確認をとって、周りに知り合いのいないことを完全に確認して、
奈々穂はそれを手にとった。
ビニールで舗装された正方形のプラスチック、『初回限定盤』と銘打つシール。
意識的に目線を外して、憂いのある表情でたたずむ美少年の写真。
「キヨぽん、すてき・・・・・・」
そう、それは奈々穂が今一番いれ込んでいる、"skip"のメンバー、
通称キヨぽんのソロデビューアルバムなのだった。
この日の為に全ての公務を終わらせ、夜も眠れずに過ごしたかいあってか、
外出許可をとって町に繰り出して、誰よりいち早く手に入れる琴が出来た。
生徒会のメンバーには見せることのない、極上の笑顔(にやけ気味)で、
奈々穂はしばらくジャケットを眺めてはひとり浸っていた。
「あれ、奈々穂さん?」
が。
そんな至福の時は長く続くわけもなく。
聞き慣れた呼び声に、奈々穂は恐る恐る振り返った。
「ま、まゆら・・・・・・・か・・・・・」
「奈々穂さんも、今日外出願い出してたんですねぇ。買い物ですか?」
「ま、まぁな」
「あれ、その手に持ってるの。skipの清くんの・・・そっか、もう出たんだ〜」
「・・・・・あっ、あ、ぁあ・・・・」
「もしかして奈々穂さん、清くん派ですか?」
「うわーっ! うわーっ!!!」
完全にまゆらに押されて、奈々穂はもはや壊れるしかなかった。
あわてて手をパタパタと振ると、まゆらが苦笑いする。
素直に認めて自白してしまえばいいのだが、一線を越える事はできなかった。
(死ねる・・・今なら死ねる・・・・・・っ)
自分でも、顔の赤くなるのが抑えられず、口がパクパク動いても、うめくような、
どもるような、かすかな音しか出てこない。
「大丈夫ですよ。誰にも言いませんし。ていうか別に隠さなくても・・・」
「き、ききき、、あぁっ・・・・だ、ダメだッ! 私じゃだめなんだぁぁ!」
「な、ななほさん・・・大丈夫ですか?」
さすがに申し訳なくなってきたのか、まゆらは顔を覗き込んで、
「そうだ奈々穂さん、カラオケ行きませんか? ほら、ここじゃなんですし」
無理矢理奈々穂を引っ張って、店を後にした。
- 864 名前:
まゆら奈々穂(百合) 2005/09/04(日) 16:22:05 ID:xzPNWNWh
- 指定された部屋は、三人が座って丁度といった感じの、狭い個室だった。
モニターから聞こえる待機中音楽の陽気さとは裏腹に、奈々穂はどんよりと沈み、
一応買ったキヨぽんの新譜を手に、はぁとため息をついた。
「奈々穂さん、曲入れますけど、何歌いたいですか?」
「・・・・先に歌ってくれ・・・・・」
「私、奈々穂さんの歌声が聞きたいです。歌ってくださいよ」
まゆらはそう言ってマイクを渡す。
「・・・・・・skipでもいいのか?」
「はい、もう何なら全曲skipでも! 実は私も中杉さんが大好きで・・・」
「っ、本当か? 中杉さんといったら、来月コンサートがあるじゃないか」
「もっちろんチェック済みです。もう、クールでかっこいいし、何より(中略)」
「よし、分かったまゆら。お前の誠実さを信じる・・・今日は歌うっ!」
「っきゃ〜!! 奈々穂さん、ステキーッvvv」
堅気から見ればついていけない、異様な内輪の盛り上がり。
それでも、好きなものを語り合うのは楽しくて、先ほどまでのハプニングも忘れ、
二人はマイクを手に取り合う。
こんな様子を生徒会のだれかが見れば、呆然としてしまうのだろうけれど。
何時間か歌い、宴もたけなわになって来た所で、供えつきの子機が音を立てた。
「あ、私が出よう」
上機嫌のまま、奈々穂が電話口に出る。それはフロントからのものだった。
『お客様、そろそろお時間となっておりますが、延長はどうされますか?』
「あー・・・。まゆら、そろそろらしいが、どうす・・・・・・、っ?」
振り向くと、まゆらの姿が見当たらない。
トイレだろうかと思って首を傾げていると、突然、耳たぶにぞくりと刺激が走る。
「っ・・・うぁんっ!」
何がおこったのか分からず、奈々穂は身体を振るわせ後ずさった。
- 865 名前:
まゆら奈々穂(百合) 2005/09/04(日) 16:24:15 ID:xzPNWNWh
- 『お、お客様?』
電話の向こうでは、店員の動揺した声が。
だが、それに応えることは出来なかった。
まゆらがそっと口元を覆い、奈々穂の座るソファに侵入してきたのだ。
にたりと笑う顔はいつもの彼女からは予想もつかない、まるで魔性の微笑。
「ま、まゆらっ・・・・?」
「あ、すみませーん。延長でしたよねー?」
奪い取った受話器を肩に挟み、明るく答える声はいつもと変わらない。
だが、もう片方の手を奈々穂の薄いシャツの中に、するりと忍びこませていく。
「んっ、くぅっ・・・・!!」
突然の変貌に、奈々穂は何もできなかった。
隠し持っている武器のヨーヨーを出そうと、ジーンズのポケットに手を伸ばす。
しかしその仕草を見越されたのか、まゆらは片足を奈々穂のふとももの間にはさみ、
身体をより密着させた。
そしてブラの隙間から、奈々穂の乳首を親指のはらで擦る。
「ひぃああああっ!」
たまらず奈々穂は声を挙げる。
『お客様? どうされました?』
「いいぇ、黒い”アレ”が走ったみたいで〜、友達が苦手なんですよぉ」
『す、スタッフをそちらへ派遣しましょうか・・・』
「いえ、本当にいいです。もう消えちゃいましたから」
まゆらの指が、くにくにと動く。乳房のラインを確かめるように、何度も。
「あんまり声出すと、聞こえちゃいますよ・・・?」
そして、傍らの彼女にだけ聞こえるように、そっと耳打ちする。
奈々穂の顔が真っ赤になった。塞がれた唇から、荒い息が漏れる。
「ん、は、ぁっ、ふっ・・・ぁあぁあっ」
電話越しに、この声を聞かれている・・・見えない恥辱に、奈々穂は肩を震わせた。
「えーっと、時間、でしたよねー? 奈々穂さーん、どうしますかー?」
二人はぴったりと身体を寄せているにもかかわらず、まゆらはわざと大声をあげて、
相手の遠近感を狂わせるように喋る。
「ぁ・・・ま、まゆらぁっ・・・」
その間もずっと、指は休まず、形の整った胸を愛撫しつづける。
徐々にしこりを持ち始めた乳首をシャツの裏地に押しつけて、軽くつねる。
「奈々穂さん・・・・きもちいいんですか・・・? ふふ・・・・」
「うっ、あぁっ、はぁっあっ・・・・・」
声を殺そうと努めるほどに、比例して刺激が強くなり、堪え切れない快感が流動する。
がっちり固められた脚を解こうとして腰をくねらせると、
途端に気持ちよさが増してしまい、同時に、自分自身の恥部がぐちゅりと音を立てた。
泣きたくなるのをこらえながら、それでも抵抗を続ける。
「すみません、延長お願いします。あと、飲み物追加していいですか?」
奈々穂の苦しみは関係ないと言った感じで、まゆらは勝手に延長を決めてしまう。
『かしこまりました、ご注文はどうされますか?』
「じゃあ・・・私はアイスティーを。奈々穂さーん、何がいいですかぁ?」
またしても声を張り上げながら、天使の顔をした悪魔はにっこりと微笑む。
実のところ、モニターでは、歌っていなくても延々音楽が流れつづけている。
狭い部屋とはいえ、奈々穂の声は音楽にかき消されているし、電話ごしならば
なおのこと、相手には状況が伝わるはずもないだろう。
だが奈々穂は、ありえない悪い想像を巡らせては、屈辱を耐え忍んでいた。
- 866 名前:
まゆら奈々穂(百合) 2005/09/04(日) 16:25:51 ID:xzPNWNWh
- 「奈々穂さん・・・解放してほしいですか?」
「んっ、んんんっ・・・!!」
こくこくと必死に首を振る。と、まゆらは黙って、ドリンクメニューを指差した。
「じゃ、これをオーダーして下さい。間違ったら大変ですよ」
早く終わりたい、帰りたい一心で、奈々穂は指し示される方を見た。
『マンゴーカルピス』
・・・・・・・・・・早く帰りたい早く帰りたい早く帰りたい
「ほら、早く頼んでくださいよ、店員さん困っちゃうじゃないですか」
急かしながら、まゆらは口を抑えた手を退けない。このまま言え、ということだ。
ぷるぷる震えながら、奈々穂は通話口に近寄った。
「ま・・・・まん・・・・・・っうぁぁっんっ!」
受話器を離したせいで、まゆらの両手は完全にフリーになった。それをいいことに、
彼女は存分に奈々穂の乳を揉みまくる。
「ふふっ、おっきくて、形もよくて・・・さすが副会長だけありますねぇ」
奈々穂の乳首は、先ほどまでの刺激で完全に屹立していた。
赤みがかって可愛らしい小さなつぼみを、まゆらは躊躇いもせずに口に含む。
「んっ・・・・ふぅ、んん・・・っっ」
サイドに垂れてきた髪の毛を直しつつ、ちゅぱっと音を立て、やんわりと刺激を与える。
「ぁ、う、っ・・・くぅっ・・・・・」
快感が競りあがってくる。脈拍が速くなって、さっきまでとは比べ物にならない、
強い波が押し寄せてくる。
がたがたと膝が震えて、一滴、二滴と、堪え切れなくなった愛液が滴りだした。
じんわりとそこが湿ってくるのが分かる。
「わっ、わた、しはっっ・・・・っっ・・・・!!」
「奈々穂さんってば、興奮してるんですか? ただジュースを頼めばいいんですよ?
まさか・・・・・・・なにか別のものを想像してる、とか」
「んっ・・・・ま、んっ・・・まんごー、カルピスっ、ひとつっ!!」
そのまま奈々穂は受話器を切った。そして、怒りに任せ、まゆらの腕を振り払う。
- 867 名前:
まゆら奈々穂(百合) 2005/09/04(日) 16:41:54 ID:xzPNWNWh
- 「どっ、どういうつもりだ、まゆらぁっ・・・・!!!」
「きゃぁあ〜! 奈々穂さんっ怒らないでぇ〜」
「当たり前だッ! こんなことしてっ・・・恨みでもあるのかっ!」
「恨みっていうか、CDショップからずっと、奈々穂さんが可愛いなーって
思っちゃって、それで、その、つい・・・・・」
えへへ、と苦笑いをするまゆら。
「それに奈々穂さん、気持ちよさそうだったし。私も、ちょっとドキドキしました」
核心をつく言葉だ。奈々穂は一瞬、退いた。
「まだ・・・きもちいいの、残ってるんじゃないですか?」
「ん、ぁ、ああ・・・・・まあ、な・・・・」
「延長したし。もちょっとだけ・・・続けません?」
そう言って笑うまゆらは、いつもと同じ笑顔だった。
それは遠慮しておく、と拒んだが、まゆらはきゅっと手首をつかんで引き寄せる。
「たまには息抜きですよ、奈々穂さん」
奈々穂も笑って応える。そして、まゆらをソファに押し倒すと、頬に軽く口付けた。
「こういうことをするとは、思ってもみなかったんだが・・・・・は、恥ずかしいな」
「ふふ・・・・みんなに知られたら大変ですね。秘密にしておきましょう」
つと、互いの目線が合って、どちらともなく身体を寄せる。
まゆらはキャミソールを数枚重ねただけの薄着で、簡単に脱がすことが出来た。
奈々穂よりは若干小さめの胸があらわになる。
それをおずおずと口に含んで、舌をからませた。
「ん・・・奈々穂さん、そんな遠慮しないでいいですよ・・・・」
まゆらは自ら腕を首に回して、奈々穂の目をまっすぐに見る。息が荒かった。
その表情がいやらしくて、胸のうちが締め付けられる。
- 868 名前:
まゆら奈々穂(百合) 2005/09/04(日) 17:14:10 ID:xzPNWNWh
- 「ぁ・・・まゆら・・・」
舌は拙くぎこちなかったが、そうやって一生懸命に奉仕する奈々穂がかわいかった。
それだけでまゆらは、軽く高ぶりを覚えていく。
ぺろ、ぺろとゆるやかな動きにたまらなくなったまゆらは、ある考えを思いついた。
「奈々穂さん・・・ねぇ、人間の身体って、結構なんでも入るらしいんですよ」
「ん・・・それがどうした?」
「だから・・・ね? ストロー入れてみません?」
「どこに・・・・?」
「だからぁ、いわゆる”下の口”に」
と、まゆらは該当箇所を示す。
は?
と、奈々穂の目が点になる。
「な、ななななっ!?」
「マイクはちょっと大きいとおもうし・・・」
「そういう問題じゃないだろっ!!!」
「じゃさっそく、実験してみましょう!」
言うが早いが、まゆらは呑みさしのグラスから濡れたままのストローを抜くと、
奈々穂のパンツをおろしてみせた。
「ぁぁー、奈々穂さん、すっごいことになってますよぉ・・・・」
「まゆら、やめろっ! おまえ、おかしいぞ!?」
「そぉんなことないですよー、人体の不思議ですよー、えぃっ♪」
そしてためらいもなく、奈々穂の中にストローを挿入した。
「いっ・・・・・いやぁぁぁあっ!!!!」
いきなりの異物の侵入に、奈々穂はたまらず悲鳴をあげる。
先のとがったストローは、濡れていてすんなりと入るものの、溜まらなく、痛い。
「あ、痛いですか?」
「った、りまえだっ・・・う、うぁぁっ、はぁぁっん!! 抜、けっ・・・」
「でも、抜けないんですけど・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・な、なんだってっ!?」
「うそですけどね、ふふっv」
そのまままゆらはくちゅくちゅと中を掻き回し、奈々穂の嬌声を楽しんでいた。
「い、いやぁっ・・・・やだっ、もっ・・・ぁっ、ぁああっっ!???!?」
次第に、恥部からの愛液の量がふえ、太ももをつたってたらたらとこぼれていく。
煮えたぎる熱湯のように絶えず波打つクリトリスを、まゆらはじっと見つめていた。
「なんか・・・私も、あそこが・・・熱くなってきて・・・・ぅうんっ・・・・」
まゆらは自身に手を這わせて、同じように厭らしい音を響かせた。
独特の匂いが指にからみ、あたりは異様な熱気に包まれる。
「あ・・・っ、私、こんなっ・・・奈々穂さんを見てっ・・・・オナニーなんてっ
・・・・はぁんっっ! やぁっ、やだっ、熱い、熱いよぉっ・・・!!!」
「まゆらっ、・・・・っもう、だめだぁっ・・・・!!!」
「っう、っ・・・・私も、だめかもですっ・・・・・」
波が限界点に達した時、二人は互いを抱きしめ合う。
なにか恐ろしいものから逃げるように、互いにすがりつきあった。
そして、悲鳴にも似た声が抑えられず漏れて、呼吸が高ぶり目の前が白くなっていく。
「っあ、ぁあぁぁああっ・・・・・!!!!!」
絶頂に達した瞬間、何かがはじけた。そして、今までで一番の電撃が身体中を駆け、
とめどなく流れる体液は身体をぬらしていく。
「ぁ、ぁあっ、ななほさぁんっ・・・・・私っ、こんなのはじめてぇっ・・・・・」
「ッ、ああっ・・・・・私も、だ・・・・・・ん?」
不意に人の気配を感じて、奈々穂は上を見上げる。
そして固まった。
「お客様。アイスティーとカルピス・・・・お持ち、いたしましたわ」
そこには隠密の銀河久遠が、般若のような形相で立っていたのだった。
おはり