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799 名前: 久遠×奈々穂 1 2005/09/02(金) 23:30:54 ID:Xlg4b/aw
「けほっ、けほっ!」
 ここは極上寮の一室、金城奈々穂の部屋。その部屋の主は風邪を引いて寝込んでいた。
「・・・情けない・・・」
 昨夜、久遠と夜を共にしたまではよかった。
だが、その日は妙に興奮していたため、絶頂と共同時に気絶するかのように眠りこくってしまった。
奈々穂としては迂闊としか言いようが無い。朝目覚めたら横にいた久遠の姿はなく、
かけられていた毛布は、冷房の涼気から守るものとしては頼りのない物だった。
ドアをノックする音がする。返事を待たずに、鍵のかかった部屋に入ってくる。
「・・・入りますわよ」
「久遠・・・?」
 それが銀河久遠とわかったのは、この部屋の合鍵を持っているのは彼女だけだからだ。
体を起こし迎えようとするが、腕に力が入らない
「無理なさらないの。まったく、あんな格好で眠るから・・・」
「気づいてたら教えてくれても・・・」
「甘えないの。はい、差し入れですわよ」
 持っていた袋の中身を取り出す。中には果物や薬が入っていた。
「・・・こほこほ、うぅ、すまないねぇ久遠」
「・・・・・・意外とコテコテなのが好きなんですのね」
 病人に優しくないな・・・と思ったがその方が久遠らしいと、奈々穂は苦笑する。
「それじゃあ、お台所借りますわね」
「え・・・?久遠って料理ができるのか?」
「・・・ええ、まぁ・・・人並みには」
 歯切れの悪い答えを残し台所に消えていく。
奈々穂は一抹の不安を覚えつつも、久遠が来てくれたことに安心したのか眠りに入ってしまった。



800 名前: 久遠×奈々穂 2 2005/09/02(金) 23:31:34 ID:Xlg4b/aw

 不意に、芳しい匂いが鼻をくすぐる。目を開けると久遠が枕元に座っていた。
「ごめんなさい、起てしまいました?」
「いや・・・」
 少しでも眠って気だるさが取れたのか、上半身をおこす。
「大丈夫ですの?」
「ああ、かなり楽になった」
「じゃあ、食事はできそう?」
やや、遠慮がちにたずねてくる。久遠の傍らを見てみると土鍋が鎮座していた。
「これ、私に?」
「・・・べ、別に食欲がないなら結構ですけど・・・」
「あ、待った待った」
 鍋を引っ込めようとする久遠を制止する。昨日からロクに食べ物を口にしていない奈々穂にとって、
湯気を立てているそれはごちそうに見えた。
「いただきますっ」
 レンゲを手にして勢いよくがっつくが、
「あふっ!」
 あまりの熱さにこぼしてしまう。
「あ、ごめんなさい。猫舌でしたわね」
 久遠は奈々穂からレンゲを受け取りお粥をすくいとると、二、三回ふ〜っと息を吹きかけ奈々穂の口に持っていく。
「はい、あ〜ん」
「い、いいよ、自分でできる・・・」
「まあまあ・・・はい」
 気恥ずかしい感情を抑えつつ口に迎え、程よく冷めていたそれを咀嚼する。
その間、真剣な表情で久遠がじ〜っと奈々穂の顔を見ていた。その視線が気になりながらも、嚥下する。
「・・・おいしい」
 途端に久遠の表情が明るくなる。
「本当ですの!?」
「あ、ああ」
 気を良くしたのか次々と奈々穂の口にお粥を運んでいく。
(たまには・・・風邪もいいかな)



801 名前: 久遠×奈々穂 3 2005/09/02(金) 23:32:06 ID:Xlg4b/aw

「・・・ごちそうさま。すごくおいしかった」
 空腹だったこともあり、すぐに平らげてしまった。
「はい、お粗末さま。・・・お薬とかどうなさいます?」
 多少回復したものの未だ身体が重い。せっかく買ってきてもらったのだし、使うことにした。
「じゃあさっそく・・・」
「あれ?水は・・・?」
「あら、水はいりませんわよ」
「だって水がなきゃ飲めな・・・」
 そこで、ハッとして気づく。久遠の持つ薬の箱には・・・・・・『座薬』と書いてあった。
「・・・や、やっぱり遠慮しようかな・・・」
「却下ですわ。さ、脱ぎ脱ぎしましょ」
 手をワキワキさせながら詰め寄ってくる。
布団を剥ぎ取られ、クマのプリントがされた寝巻きのズボンと、パンツがずり下ろされるまで5秒とかからなかった。
「ちょ、久遠!」
 腰を高く上げさせられると、秘部も肛門も丸見えになる。
「ふふ、可愛いピンク色ですわね」
 久遠が肛門にふっと息を吹きかけると、息づくように収縮する。
「あんまり力を入れたら薬が入りませんわよ」
「そんなこと・・・言われても」
 奈々穂にしてみれば、自分の体で一番恥ずかしい場所を人に見られているのだ。
その上久遠がどんな行動にでるか分からない以上、警戒して緊張せざるを得ない。
「もう、しょうがないですわね」
 一向に力を抜こうとしない奈々穂に業を煮やした久遠が、奈々穂の尻に顔を埋める。
「え?・・・ひあっ!?」
 久遠は、何の躊躇もなく舌を伸ばす。舌先で穴の中心を突付くと、ヒクッと窄まる。
一旦舌なめずりをすると、舌全体で舐め上げる。
「んあああっ!」
 奈々穂の背中が跳ね上がる。尻から背中を伝って頭の後ろに電気が走ったような感覚を覚える。
久遠は肛門の形を覚えるかのように、舌をねっとりと動かす。
尻肉を指で割り開き、皺の一つ一つに丁寧に舌を這わせる。
息を吹きかけたり、ついばむようにキスをしたり緩急をつけ、そのたびにヒクつく肛門を楽しむ。


802 名前: 久遠×奈々穂 3 2005/09/02(金) 23:32:42 ID:Xlg4b/aw

「だ、だめだ・・・久遠。汚い・・・」
 初めて味わう恥辱に耐えながら、奈々穂はなんとか抵抗の言葉を搾り出す。
「そんなことありませんわ」
 だが、久遠も平然と言ってのける。
「こんなにピンク色でトロトロで・・・・・・ん」
「ん・・・ああっ!」
 肛門が強く開かれる。奈々穂は軽い痛みを感じたが、肛内に進入してくる舌によってかき消された。
他人の舌が肛門の中にまで進入してくる。奈々穂にとってこれ以上なく恥ずかしいことだった。
しかしそれ以上に、体が過敏に快感を覚えていたのも事実だった。
「ん、ん、んむ・・・んあ・・・ん、ん、」
 舌を尖らせ、顔を前後に動かしストロークさせる久遠。舌が入り口を出入りするたびに、
ぐちゅ、ずちゅ、という粘膜音が奈々穂の耳にも聞こえる。
「んあ・・・く・・・久遠・・・だめぇ」
「ん、あまり動かないでください。うまく舌が入りませんわ」
 奈々穂もはじめは抵抗をしていたが、次第に下半身からこみ上げるむず痒さに腰をくねらせていた。
普段は尻の谷間に隠れている小さなすぼまりを、愛しい人の舌で犯される。
そのことは奈々穂に背徳的な官能を与える。
5分以上経ったとき不意に、久遠の頭が離れる。
「ふふ・・・ごちそうさま、奈々穂さん」
「はぁ・・・はぁ・・・」
 肩で息をして、ぐったりしていた奈々穂の髪を、久遠は優しくなでる。
たっぷり舌で蹂躙された肛門は、久遠の唾液でべっとりしていて、奈々穂が呼吸をするたび開閉する。
久遠が薬の箱から座薬を取り出す。
「さ、お薬の時間ですわよ」
 薬が入り口の宛がわれる。反応で穴が収縮するが、舌でトロトロに溶かされた肛門はすんなり薬を飲み込んでいく。
「はい、入りましたわよ」
「ん・・・あ、ああ・・・」
 本来の目的を達したはずだが、奈々穂はどこか困惑した様子だった。
あれほどの快感をうけて達していないのだ。奈々穂にしては生殺しだった。
「どうしましたの?奈々穂さん」
 久遠もそれを察しているらしく、意地悪く奈々穂の目を見つめる。
「あ、あの・・・。その・・・」
 モジモジしてうつむく奈々穂に久遠は優しく抱き寄せる。
「今日は初めてですものね。最後までしてほしいんですの?」
 奈々穂は無言でうなずいた。


803 名前: 久遠×奈々穂 5 2005/09/02(金) 23:33:27 ID:Xlg4b/aw
 久遠は指を肛門に埋没させる。
「ああっ!」
「薬も溶けやすいようにかき混ぜてあげますわ」
 人差し指を根元まで挿入して激しくかき回す。
奈々穂の顔も、肛門を圧迫される苦しげな表情ではなく、快楽を享受している艶めいたものだった。
「んあ、ん・・・久遠・・・あぁ、んぅ・・・」
「ふふ・・・奈々穂さんたら。お尻でこんなに感じちゃって」
 指の動きが徐々に激しくなる。一回抜けたかと思うと一気に根元まで埋まり、
肛内ではウネウネと腸壁をかき回す。久遠も、初めての肛門愛撫にしては少し激しいかと奈々穂の顔を覗くが、
恍惚な表情を浮かべ、身をよじっていた。
 (もう、ほんとエッチなんですから)
 久遠は溜まらず奈々穂にキスをする。互いの唾液が唇の端からとめどなく溢れる。
「ぷはっ・・・!久遠・・・わたし、も、もう」
「イきそうですの?いいですわ」
 肛門に挿入されていた指が二本に増やされ、二本の指が中で開かれる。
「あああああっ!!」
 奈々穂は背中を大きく弓なりに反らせ、そのままぐったりとベッドに倒れこむ。
「ふふ・・・」
 久遠は肛門から指を引き抜くとペロリと舐める。
「気持ちよかったですか、奈々穂さん・・・。奈々穂さん?」
 奈々穂はそのまま、心地よさそうに眠っていた。
「んもう、わたくしだってして欲しいのに」


805 名前: 久遠×奈々穂 6 2005/09/02(金) 23:34:10 ID:Xlg4b/aw
「ん・・・」
 次に奈々穂が目を覚ましたときには、久遠はいなかった。
不鮮明な記憶をたどると、先ほどのことが思い起こされる。
「しまった!また・・・」
 がばっと起き上がり、同じてつを踏んだ自分に軽く舌打ちをする。ベッドから抜け出る。
そのときに気がつく。今朝とは違って布団がしっかりとかけられていた。
そしていくつかの違和感を感じる。
パジャマは、さっきのクマのプリントがされたものではなく、別のものに変わっていた。
服の中を見てみると、下着も上下とも変わっていた。
空調のリモコンに目をやると、いつも自分が設定している温度より高めに設定されており、体から軽く汗がにじんでいた。
 (まさか・・・久遠?)
 耳を澄ますと、風呂場のドアが開く音が聞こえた。中からバスタオルを巻いた久遠が出てきた。
「あら、起きましたの?」
「あ、ああ・・・これ全部久遠が?」
「ええそうですわ。まったく世話が掛かるんですから」
 ぼやく久遠。濡れた髪を拭きながら近づいてくる久遠。
「どれどれ・・・」
 と、奈々穂の前髪をかき上げ額をあわせる。いつも奈々穂が使っているシャンプーの甘い香りがすると同時に、
目の前に久遠のふくよかな胸の谷間が見える。
「熱は下がったみたいですわね。・・・と言ってもお風呂上がりじゃ分かりませんわね」
 冗談めかして微笑む。その仕草が可愛くて愛しくて、奈々穂の胸が急に高鳴る。
久遠の頭を引き寄せキスをする。
「ん・・・・・・」
「んむ・・・・・・」
 しばらくそうしていたが、ゆっくりと離れる。
「ありがと、久遠」
 笑顔を見せる。久遠も不意打ちに照れたのか、少し頬を赤らめる。
「あ、そういえば」
 奈々穂は思っていた疑問を口にする。
「どうして私の下着のある位置が分かったんだ?」
「あら、これでも隠密統括ですわよ」
 自慢にもならないようなことを誇らしげに言うので急におかしくなり、二人して笑いあう。


806 名前: 久遠×奈々穂 7 2005/09/02(金) 23:35:03 ID:Xlg4b/aw
 ひとしきり笑ったあと、不意に久遠が立ち上がる。
「あら、もうこんな時間ですのね」
「もう帰るのか?」
「ええ、わたくし用事があるんですの」
 手際よく着替え、部屋を出て行こうとする。
「ほんとにありがとう、久遠」
 もう一度、久遠の背中に礼を言う。振り返る久遠の髪が大きくなびく。
「礼を言われるようなことは、していませんわ。あと、洗い物くらいは自分でやってくださいな」
 ウィンクをして奈々穂の部屋を出て行く。奈々穂も久遠に元気を分けてもらったかのように布団からとび起きる。
まだ体の節々にだるさは残っていたが、行動するのに支障はなかった。
「よし、やるか!」
 一つ伸びをして、作ってもらったお粥の鍋を流しへ持っていく。
まったく久遠には感謝だな・・・今度たっぷり可愛がってやるか・・・
などと思うと笑顔が止まらない。まるで新婚生活で夫を見送った妻のような心境だった。

「・・・・・・・・・・・・え?」
 持っていた鍋をうっかり落としそうになる。
流しについたはずだった。だが、眼前に広がる光景は流しと呼ぶにはあまりにも、悲惨だった。
醤油や、ケチャップの調味料の類は床、壁、はては天井にまで飛び散って色鮮やかに台所を染めていた。
食器や容器は割れ床に散乱し、無事なものは数枚しかない。
おたまや箸などは散らばり、真っ二つになっているものもあった。
「っ・・・くっ・・・くっっ・・・!」
 なぜお粥を作るだけでこれほどまでの惨状になるのか。はじめは当然の疑問を抱いていたが、
徐々に腹の底からわいてくる怒気が疑問を塗りつぶしていく。
まな板に縦に刺さっている包丁を抜き取る手は、わなわなと震えていた。
「くおーーーーーーんっっ!!!」
 声の限り叫び、部屋の窓から乗り出すように外をにらむと、

駆け足で、逃げるように極上寮から走り去る久遠の背中が見えた・・・


                          おわり