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428 名前: 久遠の絆 誕生編 2005/08/20(土) 21:07:38 ID:pRGXU/vR
「ふぅっ!!」
乱暴にベッドに突き飛ばされて少女は小さく悲鳴を上げた。
栗色の長い、美しい髪が白いシーツの上に広がり鮮やかなコントラストを見せる。
年の頃なら15,6であろうか。端整で上品な顔立ちはどこか日本人離れして見える。
それは少女の体つきにも言えることであり、豊かな胸は制服の胸部をおおきく膨らませ、その官能美に優れた肉体を誇示している。
少女の名前は銀河久遠。私立宮神学園で副会長を務めている才女である。
だが今のこの場所はそんな彼女には全く似つかわしくない場所だった。
悪趣味な装飾、薄暗い明かり。
典型的な場末のラブホテルだ。
そしてそこに仁王立ちし、下卑た笑みを浮かべる男は逆に恐ろしくこの場に馴染んで見えた。
派手な金髪、顔にはタトゥー、耳にはじゃらじゃらとピアス。
久遠から見れば、好意とは逆の感情しか浮かんでこないような男であった。

429 名前: 久遠の絆 誕生編 2005/08/20(土) 21:08:53 ID:pRGXU/vR
銀河久遠の父親は大会社を経営していた。「していた」。過去形である。
今やその会社倒産状態であり、かつての栄華は見る影もない。その原因は資金繰りの失敗である。
だが久遠は知っていた。それが決して父の能力不足によるものではないということを。
自分の責任なのだ。
本来久遠はスパイとして宮神学園に潜入した。宮神学園生徒会長神宮司奏の秘密を探るためである。
久遠はその任務を果たすことができなかった。あの場所、極上生徒会は久遠にとって居心地がよすぎた。
そうして久遠がぬるま湯につかっているうちに、事態は取り返しがつかないようになっていたのである。

久遠はなんとか父を助けようと奔走した。
だが久遠がいかに優れているといっても、所詮は女子高生。彼女がどうしたところで銀行が資金を提供してくれるはずもない。
何度も会長に相談しようとも考えた。
神宮司財閥の次期会長である彼女であれば何とかしてくれるかもしれないからである。
そしてそのたびに思いとどまった。
こんな私的なことで会長に迷惑をかけることはできない。それだけはできなかった。
ならばせめて借金の返済の期限をのばしてもらえないかと債権者のもとを訪ねたが、取り付く島もなかった。
そして無力感に打ちひしがれる久遠の元にひとりの男が近づいた。
男の名前は霊腐太郎。債権者の一人息子だ。
「一晩だけ俺の女になれよ。そしたら親父に口聞いてやるぜ?」
久遠はその要求を呑んだ。
それは久遠にとっての贖罪であった・・・
436 名前: 久遠の絆 基本編 2005/08/21(日) 00:44:51 ID:RFdirrV3
久遠はベッドの上で上半身だけを起こし、いそいそと嬉しそうに服を脱ぐ太郎をうつろな目で眺めていた。
その表情にはこれから始まることへの恐怖も、男への憎しみも感じられない。
ただただ諦観だけが見て取れた。
「いよっとっ!」
トランクス一枚になった太郎は早速ベッドに飛び乗り久遠を押し倒す。
それでも久遠はまるで他人事のように、わずかにうつむき目をそらしただけだった。
(どうとでも、すればいいですわ・・・)
口元にうっすらと自虐的な笑みを浮かべ久遠は目を閉じた。

「んふうっ!?」
突然久遠の唇がふさがれる。そのまま口内に強引に舌がねじこまれる。
太郎の舌は久遠のそれと絡まり、睦みあい、奥歯の一本一本までを嘗め回す。
さらに久遠の唾液を吸い、逆に太郎の唾液が流し込まれる。
(いやぁあぁぁぁぁ・・・!気持ち悪いっ・・・!)
嫌悪感で全身が総毛立つ。男を押しのけたくなる衝動を、理性を総動員して耐える。
もちろんこういったことをされると予想も、覚悟もしていた。
だが実際にされてみると、それは想像以上の苦痛を久遠にもたらすのであった。
実は久遠はキスをするのは初めてではない。中学時代に付き合っていた年上の彼氏としたことがある。
しかしそれは好きな男との、それも触れ合うようなキスだった。
(こんな暴力的で、一方的なものではありませんでしたわ・・・!)



437 名前: 久遠の絆 基本編 2005/08/21(日) 00:45:52 ID:RFdirrV3
「んんっっつ!?」
濃厚な口付けをしたまま、太郎の指が久遠の下半身に伸びる。
今度こそその嫌悪感が臨界点を突破した。
「いやああぁぁっっ!!」
久遠は力任せに太郎を突き飛ばす。
「あ・・・」
そうしてしまってからわれに返る。自分を見つめる太郎の目がどんどん冷ややかになっていく。
「なんだよ?嫌なのかよ?」
太郎にそういわれ口ごもる久遠。
「い、いえ・・・別にそういうわけでは・・・」
歯切れの悪い返事を返す。
「いやなら別にいいんだぜ?ただし、例の約束は・・・」
「いやじゃありません!!ですから・・・」
あわててそういう久遠に征服感を覚えながら、太郎は続ける。
「じゃあおねだりしてみろよ?誘うようによう。」
「お、おねだりって・・・」戸惑う久遠。
「できねぇの?」
「できますわ!できますから・・・」
久遠に選択権はなかった。



438 名前: 久遠の絆 基本編 2005/08/21(日) 00:46:48 ID:RFdirrV3
久遠はベッドの上に座ったまま、相手に下着が見えるように足をM字に開いていく。
その思惑通りに純白の下着が丸見えになる。
顔を羞恥に赤く染めながら、さらなる羞恥の言葉を吐く。
「・・・わ、私を・・・抱いてください・・・」
久遠には精一杯の言葉だったが、太郎にしてみればおもしろくもなんともない。
「そんなんじゃぜんぜん興奮しねぇよ。もっといやらしい言葉つかえよ。」
そういわれて久遠は必死に数少ない淫語の語彙から男の気を引きそうな言葉をえらんでいく。
「・・・私の・・・ん・・・アソコに・・・あなたのたくましい・・・その・・・
肉棒を挿れて、かき回してくださぃ・・・」
(ん―――――――― ま、こんなとこか)
まだ不満ではあるがこのままでは埒が明かない。
本当は太郎のほうが早く久遠の官能的な身体と高貴な精神を蹂躙したくてたまらないのだ。
「くくくく、そうかよ。お願いされちゃあしかたねぇなぁ・・・くくく・・・」
太郎は久遠に近づき、あからさまになっている下着に手を伸ばす。
ビクッ、と身体を強張らせる久遠。下着は汗で股間に張り付き、はっきりと恥丘のかたちがでてしまっている。
その形をなぞるように、男の指は優しく、ただ優しく這い回っていく。
その優しさが久遠にはたまらなくくやしかった。
(くぅ・・・!や、やるのであれば一思いに・・・!)
男の優しい愛撫に心ならずも反応をしながら久遠はそう考えていた。
だが太郎はそんな久遠の思いを見透かすように言い放つ。
「くくく、どうせ初めてなんだろ?挿れちまったら痛いだけだから、まずは気持ちよくしてやるよ。
俺ってば紳士だからよ。」
(え・・・?)


439 名前: 久遠の絆 基本編 2005/08/21(日) 00:47:40 ID:RFdirrV3
久遠がその意味を理解するより早く、太郎は攻撃を開始した。
「はひぃい!?」
不意打ちに思わずかわいらしい声を上げてしまった。相手を喜ばすだけだというのに。
久遠の体勢は先ほどと同じように体育座りでM字開脚のままであったが、自然と足が閉じた。
太郎は遠慮なく久遠の下着の中に右手を突っ込み、その最もプライベートな部分を犯し始める。
すでに皮を剥き勃起して、その存在感を主張し始めていた淫核を親指ですりつぶす。
性神経のむき出しになった部分を嬲られ、鋭い快感が久遠を襲う。
「んーーーー!?んんっ!ん!」
今度は久遠は声を出すまいと必死に歯を食いしばる。
親指の動きをそのままに中指と人差し指で大陰唇にそって上下に割れ目をこすり上げる。
すると中にたまっていた愛液がこぼれだし、太郎の指をぬらし、履かされたままの下着に染みを作った。
「んんう――――――――っ、くはっ!」
両指の侵攻は止まらない。愛液のヌメリをかり、小陰唇を掻き分け、せまい膣口に到達する。
「んんっ!」
形のよい眉をひそめ、必死に耐える久遠。
指は膣内に侵入し、指の腹で肉天井のザラザラした部分を探り当てる。
「んはぁん!?ああん!!うはぁんっん!!」
新たな女の急所を発掘され、刺激され、たまらず久遠の口から嬌声が飛び出した。


440 名前: 久遠の絆 基本編 2005/08/21(日) 00:48:31 ID:RFdirrV3
太郎は右手で久遠の性器を弄びながら、左手を制服の中に入れて、ブレザーの上からその豊かな胸をもみしだく。
服の上からでも硬くしこりたった乳首の感触がはっきりと手に伝わってくる。
いま体勢的に久遠の顔の前に太郎の顔がある状態になる。
そのため久遠の表情の変化をつぶさに観察できる。
あのいつも澄ました美しい顔が、いまは性的快感をこらえきれずにあさましく歪んでいる。
それが愉快で、久遠の耳元で囁いてやる。
「くくく、久遠ちゃんよう。いまどんな顔してるか、自分でわかるかい?」
「んふっう!い、嫌!いわないで・・・!」
半べそをかきながらいやいやと首をふる久遠。
「まさに牝豚の顔だぜ?へっ、生徒会とやらの皆さんにも見せてやりたいねぇ」
「そんなことあひゅうんんっ!!?」
右手の親指に力をこめてぐりぐりしてやると、面白いように反応が返ってくる。
中指と人差し指を激しく動かせばグチュグチュと淫らな水音が激しく響く。
「くくく、上の口は上品なのに、下の口はずいぶんと下品じゃねぇか。」
銀河久遠の全てを握っているという事実は、太郎に素晴らしい陶酔感をあたえていた。



441 名前: 久遠の絆 基本編 2005/08/21(日) 00:49:12 ID:RFdirrV3
(いやぁあぁ・・・こんな・・・気持ちよくなんて・・・なりたくない・・・!)
快感に思考の大半を白く塗りつぶされながらも、頭の片隅で久遠はそう考えていた。
だが悔しいくらいに太郎の責めは的確だった。
そもそも今晩のことは、久遠にとっては贖罪のはずであった。
苦しめば苦しむほど、汚されれば汚されるほど自分の罪は許されていく。
実際には必ずしもそうとも言い切れないのであるが、少なくとも久遠自身はそう考えていた。
そうとでも考えなければ久遠は罪悪感と自責の念に押しつぶされてしまう。
そのはずなのに。
ならばその贖罪の場で快楽をむさぼってしまっている自分は何なのか。
(この男の言うとおり・・・まるで牝豚ですわ・・・)
そう思うとなぜか心が軽くなった気がした。
全ての責任から、重圧から、しがらみから解き放たれた気がした。
そんなカタルシスを吹き飛ばすような性的快感の大波が久遠に訪れようとしていた。
週に一度、日曜日の夜にだけベッドの布団の中で秘かに味わっていた感覚。
それに累乗倍するかのような激感だった。
「んん!!ああぁ!!ああああ!!あああっっああっああ――――――――!!!」
快感が尾てい骨から背骨を通って脳髄を貫く。
涙と涎と鼻水でぐちょぐちょの無様なアへ顔をさらし、全身汗だくで、股間からは潮を吹き散らしながら、久遠は果てた。
ビクッ!ビクッ!と何度か大きく痙攣してから、ドッと後ろに倒れこんだ。

「くく、夜はこれからだぜ?」
そういってトランクスを脱ぎ捨て、己の一物をとりだす太郎の姿は久遠の目には映っていない。
だが放心する久遠の顔はどことなく穏やかで、幸せそうにもみえた。