- 409 名前:
-キモチ- 2005/08/18(木) 02:31:56 ID:iKclOFfk
- なんだか最近変な気持ちだ・・・少女、桜梅歩は素直にそう思った。
何が変な気持ちなのか・・年頃の少女なら、そこそこの悩みはあるとは思うが、自分にとって
体験したことのない気持ちというものは、なかなか整理しづらいものなのかもしれない。
「りの・・・かぁ」、そう独り言のように呟くと、彼女は自室のベッドへと倒れこんだ。
りの・・それは今年宮神学園に転校してきた、腕にぷっちゃんと名乗る人形をつける、
初対面の人間からすればかなりズレてる、「蘭堂りの」という少女のことである。
歩も、初めてりのとまともに話をした際、天然としか言いようのない彼女の突拍子の無い
行動に、内心理解しがたい印象を受けた。しかし歩は、りのが表裏の無い思いやりや
優しさを持っていることを知り、自分の予想とは裏腹に、どんどんと、りのとの親睦を深めて
いった。
歩は、元から親友と呼べる人間を作ることは得意ではなかった。かといって、友達が少ないとか
できない、というわけでは全く無い。ただ単純に、自分の事を深く追求してくれる人間や、自分が
深く追求したいと思う人間に出会うことがなかっただけなのである。そう頭で思っているせいか、
「友達」はいても、「親友」というものが作れなかった。
しかし、りのは他の子とは少し違った。正面から自分にぶつかってきて、自分から私への干渉を
望んできたのである。歩はそのことが嬉しくて仕方が無かった。相手が自分へ思いをぶつけて
くれる分だけ、自分も相手に思いをぶつける。なんて幸せなことなのだろう。
そして今、歩に芽生えたもの・・それはりのに対する恋心に近いものなのであった。
- 410 名前:
-キモチ- 2005/08/18(木) 02:32:42 ID:iKclOFfk
- 「私は・・・りののことが好きなのかなぁ・・友達として?それとも・・」
考えれば考えるほど考えはまとまらない。事実、先ほどベットに倒れこんでから、かれこれ
二時間以上は経過していた。12時・・いつもならとっくに眠りに入っている時間、しかし
今日に限っては、りのの事が頭から離れず、まったく寝付けないでいるのであった。
「もしここに・・りのがいたらなぁ・・・」、思わず歩はそんなことを考えてしまう。
「りのが恋人だったら・・・私の事いっぱい見てくれるのかな・・抱き合って、キスして・・
それ以上も・・・」
歩は、りのとの関係を想像するにつれて、自分の体の火照りがどんどん強くなっていくのを
感じた。止められなくなった歩は、ゆっくりと自分の体を弄り始める。
「りのが・・・もし私の体をさわってくれたら・・・」
そう呟くと、歩はゆっくりと、上の寝巻きのボタンを外し、右手で自らの左胸を愛撫しはじめた。
優しく・・時には少し強く・・、ゆっくりと自分の体の開発を始める。
「ん・・・りのが・・・私の胸を・・・さわっ・・ん・・てぇ・・」
胸だけでは物足りなくなったのか、歩は自分の指を口に入れてスライドさせたり、自分の腰の
ラインを、指先が微妙にふれる程度になぞってみたりと、どんどんと性の深みにはまっていく。
「あ・・・りの・・んん・・!!そんなとこ・・あ・・なぞらないで・・」
自分自身でしている行為だと言うことをすっかり忘れて、歩は完全に、りのと性交の疑似体験を
している感覚に没頭した。それは、先ほどの「恋心に近いもの」、から、「恋」に変わったと
確信しても間違いのなくなった瞬間でもあった。
- 411 名前:
-キモチ- 2005/08/18(木) 02:33:20 ID:iKclOFfk
- ただ歩は、そんなことは全く考えず、ただひたすら自分の体を貪る。
「あ・・!・・くぅ・・・そこ・・だ・・・め・・ひゃぅ!」、少しづつ強くなっていく嬌声を
出しつつ、歩は待ちかねたように、最終ラインの自らの秘部へと指を近づける。
「んん・・・!!あ・・!あ・・く・・・ふぅ・・・!」、一指し指を一本挿入すると、たまらず
甘い声がこぼれてしまう。歩も、自慰自体に経験はあるが、人差し指一本だけで、これほどまでに
快感をしぼりだされたのは、初めての経験であった。
「いやぁ!・・りの・・もっとゆっくり・・・」、愛する人の名前を呼びながら、自らの指の速度を
調整する。早く・・遅く・・・時には指を曲げたりと、自分の弱い部分を中心に刺激を送り、自ら
の体を楽しむ。
「あっ・・り・・りのぉ・・・もう・・私・・だめぇ・・・!」、やがて、歩にも限界がおとずれた
のか、嬌声が大きくなると同時に、秘部に突き入れていた人差し指の速度を、今まで以上の速さで
突き動かす。
「り・・りのぉ・・・!きちゃ・・う・・・一緒・・に・・あぁぁぁぁぁぁぁ!!」
悲鳴に近い大きな声を上げると同時に、歩の体ががくがくと震える。相当の刺激が襲ったのか、
震えが弱まった後、歩は倒れ込み、ぴくりとも動かなくなってしまった。
やがて、少し体が回復した歩は、肩で息をするような形で、小さく呟いた。
「りの・・いつか・・一緒に・・私と・・」
そう呟いた後、歩は自分の指についた自らの愛液を舌で舐め取る。その表情は、中学生とは
思えないような、淫靡で、恍惚としたものであった。
End