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394 名前: 久遠×琴葉の人 2005/08/17(水) 01:36:42 ID:SCwX6daq
久遠×琴葉 その後


「・・・副会長・・・副会長!」
「ん・・・琴葉。おはよ・・・」
「おはよ、じゃありません。遅刻しますよ」
「もう・・・少し」
 ・・・・・・副会長に家に住むようになって何日が過ぎただろう。
副会長は以外にも寝起きが悪く、毎朝私が起こすのが日課になっていた
「琴葉・・・キスして」
「そ、そんなこと言っている場合では」
「じゃあ、起きませんわ」
「・・・・・・もう」
 副会長は、起きる代わりに私にキスを要求する。
・・・こんな会話も朝の決まりごとのようになっていた。私が観念したと見て、両手を開き私を誘う。
はだけた寝巻きから胸元が見える
「琴葉・・・来て」
「失礼します」
 唇が触れ合う。・・・副会長は待っていた
これも互いに、朝の暗黙の了解になっていた。朝のキスはわたしから・・・舌をいれる、と
おずおずと舌を突き出す
「ん・・・・・・」
 ?・・・副会長の唇が開かない。こつこつと舌で軽く突くが、ぴたり閉じたままだった。
・・・わざとだ。
このままでは拉致があかないと思い、舌に力をいれると、急に副会長に唇が開く。
「んん!?」
 するりと入った私の舌に副会長の舌が絡みついてきて、まんべんなく舐め回す。
舌先、腹、裏側。舌全体を愛撫する。そうしている間にも私の髪を優しく撫でてくれる。
・・・・・・5分はそうしていただろうか。不意に唇が離れる
二つの舌を結ぶ糸が伸びる
「あ・・・」
「そんな物欲しそうな顔しないで。このままでは本当に遅刻してしまいますわよ」
「・・・・・・」


395 名前: 久遠×琴葉の人 2005/08/17(水) 01:37:45 ID:SCwX6daq
昼休み。私たちは二人で屋上で食事をとる。本来は立ち入り禁止なのだが、
「あら、これでも副会長ですわよ」
 と、少し自慢げに言って、どこからか鍵を取り出す。
「さ、琴葉」
「はい・・・」
 これもほとんど習慣になっていた。昼食前の・・・キス。
「ん・・・む・・・」
 今朝とは違い、副会長から舌を入れてくる。今朝の仕返しにと思い唇を固く結ぶが、
唇の表面を舐め回され、怯んだ隙に、簡単に侵入を許してしまう。
「んむ!・・・ん〜」
 副会長の舌は私の口の中を這いずり回る・・・歯、歯の裏、歯茎と、
舌の届く範囲のところは執拗に舐められ、口の中の唾液を自分の中に持ち帰っていく。
それを飲み下す音がはっきりと聞こえた。
「・・・んん」
 今度は、開いた唇からさっきのお礼とばかりに大量の唾液が流れ込んできた
「んっ・・・!」
 舌をとられてるため、上手く飲めない。外に出すわけにもいかず、口の中に溜まる。
・・・副会長の舌の動きがより激しくなる。
溜まっている唾液がグチュグチュとかき回され、甘い味が口いっぱいに広がって・・・頭が痺れる。
ようやく副会長の頭が離れる。息苦しさも手伝って、口の中のものを一気に飲み干す。
「・・・んぐっ!」
 ゴクッっという音があたりに響いたような気がした・・・
「どうだったかしら?美味しかったかしら、わたくしの唾液」
「飲ませ・・・すぎです」
 副会長は優しく微笑み昼食の用意をする
「はい、お弁当。・・・そんなに少しでいいんですの?」
「はい」
 ・・・いつも、今みたいなキスでおなかがいっぱいになっていた。

396 名前: 久遠×琴葉の人 2005/08/17(水) 01:38:26 ID:SCwX6daq
放課後・・・
今日は私に隠密の仕事があるため、副会長と一端別れる。その際にも、私たちはキスをする。
 「じゃあ、お別れのキスですわね」
 今度はどんなキスをするのだろう・・・。そう考えていると、副会長が目を閉じる
・・・私にしろと言うのだろうか。キスをしようとするが、身長差のせいで届かない。
相手が腰を屈める気配はない
「・・・」
・・・少し恥ずかしかったが目を閉じ、かかとを上げ唇を近づける。
バランスを崩し副会長にもたれ掛かってしまうが、これで届くハズ・・・だが、一向に唇が触れ合う気配はない。
ゆっくりと目を開けてみると、求める唇はひとつ先にあった。・・・私が差を見誤るなんて。
そう怪訝に思っていると、副会長が不意に笑みをこぼしクスクスと笑い出す。
よく見るとフラフラとしている。まさかと思い足元を見てみると・・・副会長も課かかとを上げていた・・・
からかわれていたと気づき顔が赤くなる
「ひ、ひどいです、副会長!」
「ふふふ・・・ごめん・・・なさ・・・ふふ」
 ・・・お腹を抱えて笑っていた・・・私は腹を立て背を向ける
「すごく恥ずかしかったんですよ・・・!」
 背中越しにまだ、笑い声が聞こえる・・・。そのまま立ち去ろうとすると、
「あ、ま、まって琴葉」
 笑いをこらえながら呼び止める声がする。・・・仕方なく振り向く
「なんで・・・・・・んむっ!?」
 目の前に副会長の顔があった・・・
唇が重なっていた。副会長がひざを屈めてキスをしていた。
触れるだけの・・・優しいキス。
「ん・・・本当にずるいです」
「・・・ごめんなさい。つい、ね」
 もうさっきみたいに笑ってはいなかった。優しく、微笑みかけてくれていた・・・

「じゃあ気をつけてね」
「はい」
「お風呂沸かしておきますわね」
「ありがとうございます」
「・・・なんなら一緒に入ろうかしら?」
「え、いや・・・それは・・・」
 断るには、少し魅力的な提案だった。
「・・・いってらっしゃい、琴葉」
「・・・いってきます」

END