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147 名前: 名無しさん@ピンキー 2005/07/13(水) 01:54:50 ID:nzuhRDhe

「今日は手によりをかけて奏様の為にケーキを作ってきたの。われながら上出来!奏様喜んでくれるかな?」
香はウキウキしながら生徒会長室に出かけていった。
ラッキーなことに今日は邪魔者が居なくて、奏一人だった。さらに嬉しいことに、わざわざ訪ねて来た香に
「紅茶でいいかしら?」お茶まで入れてくれた。正直、幸せ過ぎて怖いくらいだ。優雅な手つきの奏に思わず見とれてしまう。
「わたくしも今、一息入れようと思っていたの」ニッコリ笑って言う奏の姿に、心の中でガッツポーズをしてみる。

ケーキを食べていた奏の手が突然止まった。
「奏会長?」
「・・・和泉さん・・」
いつも蘭堂さんばかり見ている奏の瞳が今は自分だけを見つめてくれている。香は幸せすぎて軽く眩暈を覚えた。
しかし、どこか何かが変だ。虚ろな目をしながらドンドン自分の眼前に迫ってくる。

「きゃ・・・こ、怖いです、奏会長・・」
そのまま柔らかい感触が伝わって来たかと思うと口内を貪るように奏の舌が侵入してきた。
ロマンティストな香はあまりに現実に起こってることが唐突で生々しくこれが大人のキスであるという事に気づくまで時間がかかった。
ぴちゃぴちゃ「・・・か、奏さま・・・・」
「和泉さん、とっても甘いわ」うっとりするように言うとまた唇を重ねた。
「・・・っは・・・」
「・・・か、会長・・・こんなの・・」
どうしていいのかわからず香の目から涙が溢れてきた。

148 名前: 名無しさん@ピンキー 2005/07/13(水) 03:28:26 ID:sFY4JGRI

コンコン、「失礼しま・・・わっ!!」絡み合うようにしてキスする二人の姿を目撃して、奈々穂は驚いて思わず開いた扉をまた閉めそうになった。
「ん?」何か違和感が・・・奏と付き合いの長い奈々穂はさすがに奏の異変気づいたようだ。

「コラッ!!奏会長に何食べさせたんだ!!」
奈々穂は皿に残ったケーキを発見し少し口に入れてから眉間に皺を寄せた。
そう言えばお菓子の隠しあじに少々ブランデーを少し入れすぎた気もする。

「バカッ!!、会長は酔うとキス魔になるんだぞ!!」
奏はまた、香の唇を貪っている。
「香っ!!メロメロになってないで少しは抵抗しろ!」
奈々穂の怒声に奏が顔を上げた。
「・・・はぁはぁ、ダメなの?奈々穂?」
子犬のような眼差しが奈々穂に刺さった・・・この瞳にめっぽう弱い副会長。
「・・・・・」ダメだ私には止められない。
「と、とにかく、香、責任とってなんとかしろ」
「そんなぁ、副会長〜っ、何とかって・・」

「会長を頼んだぞ」・・・バタン


  つづくのか?

213 名前: 名無しさん@ピンキー 2005/07/25(月) 01:29:02 ID:hAlIXRoX
規制ひっかかって遅くなった・・・
147のつづき

副会長の乱入で、なんとか香に思考力が戻ってきた。
真面目な香は「会長を頼んだぞ」という言葉に自分を取り戻し
このままではいけない。この状況は会長の為によくない。それに奏様自身が傷つく。
流されそうになる自分自身にムチ打った。後々、奏が胸を痛めるような事がないように・・自分がなんとかしなければ・・
奏を自分から引き剥がし、真っ直ぐ見つめ奏に言い聞かせるようにキッパリ言った。
「ダメです、会長」
そんな真剣な眼差しに、奏は
「どうして、ダメなの?」目をウルウルさせながら小首を傾げてきたりする。
(お願いですからそんな瞳で見つめないで下さい〜、)

「しっかりして下さい。奏様」思わず肩に置いた手に力が入る。頑張れ私っ、心中で自分を鼓舞する香。
「和泉さんはわたくしの事嫌い?」奏が辛そうな顔をみせると
奏至上主義者の香は頭を、鈍器でこれでもかというぐらい殴られたようなショックをうけた。

「貴女もわたくしの事、高慢ちきで鼻持ちならない女と思ってるの?」
一気にムダに長い台詞を言うと、奏の目からは大粒の涙が零れ落ちる。
それを見た香は、言葉を失ってしまった。


214 名前: 名無しさん@ピンキー 2005/07/25(月) 01:32:35 ID:hAlIXRoX

すっかり固まった香の頬に、優しく手を添えて愛しげにキスを落すと、そのままソファーに押し倒した。
奏の舌は彼女と交わろうと深く深く侵入してくる。
「か、奏・・・様・・・っ」キスの合間に苦しげに奏の名を呼ぶ。
香の体の上を這いまわるように動いていた手が下半身に行き着くと
「・・・和泉さん・・甘い匂いがする」
スカートの中に入った手が容赦なく香のショーツを引きずり下ろした。
「キャッ!!」
そしてそのまま奏はスカートの中に頭ごと入っていった。
「か、奏様、そ、そこは」香には彼女の姿は見えないが、秘所に熱い吐息を感じる。
自分の大切に思っている人に、見られてるという羞恥心が香の秘所をよりたぎっていく。
そんな蜜を滴らせる源に奏はむしゃぶりついた。
「ひゃっ!」
ピチャピチャ・・
「・・奏・・さ・・ま、汚い・・・っ、や、やめて下さい!」
必死に奏を引き離そうとするが彼女は離れてはくれなかった。
くちゅくちゅ・・
卑猥な音が聞こえる。香の全てを犯すように、次第にその音が大きく、早くなってくる。
「・・・か、かな・・で・・さま・・いやっ・・・・」むせ返るような甘い、匂いが部屋中に広がる。
「・・・そ、そんなとこ・・・あっ・・ヒッ・・」
「・・・はぁ・・っ・・」
強烈な快が押し寄せてきて目の前が真っ白になった。
ひくつく秘所から溢れ返る蜜を丁寧に舐め取ると、スカートから出てきた酔っぱらいも、満足気に口元を拭った。


215 名前: 名無しさん@ピンキー 2005/07/25(月) 01:43:12 ID:hAlIXRoX

数刻後、やっと、帰ってきた副会長は、無言で窓を開けて空気を入れ替えた。
困ったように眉間に皺を寄せたまま、香の上で酔い潰れた会長を引き剥がし、きちんとソファに寝かしつけると、その傍で寝息を立てている香に自分の上着を掛けてやった。
「大事な後輩なんだから・・・」その日、奈々穂が不機嫌だったのは言うまでもない。