世界観・ストーリー

エウレカセブンの世界

人々が故郷の星を追われてから、気の遠くなるくらいの年月が流れた。
新たな定住の地を探し求め、ようやく辿り着いた【約束の地】。
そこは珊瑚のような【スカブ・コーラル】で地表を覆われ、未知の粒子【トラパー】が大気に含まれる荒涼とした星であった。
人はスカブの大地を開拓し、【トラパー】を利用するために巨大な塔をいくつも建設した。
やがて塔下には街ができ、各港を取りまとめる形で、統一政府【塔州連邦】が建国された。
それから数世紀の時が流れ、人々は安穏とした暮らしの中での停滞を良しとした。
息が詰まるような街での暮らし。
そこから抜け出すには軍に入るか、【リフ】と呼ばれるスポーツの選手にでもなるしかない。
閉鎖した世界の中で、若者たちは自分の生きる道を模索し、【進む】ことを選んでいく。
そんな若者たちの思いによって、世界は確実に動き始めようとしていた・・・。

ストーリー

これまでの僕は、そうだな。
キミに語ることなんてなにもなかった。
なにが夢なの？　って聞かれても、笑ってごまかすしかなかった。
僕には本当になにもなかったから。
でも、今はある。
それはLFOに乗ることだ。
アニメの主人公レントンとエウレカが出会う数年前。
LFOがまだ普及していなかった時代。
【サムナ・スタージョン】は名門軍人の家系に生まれ、当然のように軍人になることを期待されて育った。
何不自由無い生活と、約束された未来。
だが、そこにサムナの意思は無かった。
彼は初めて、自分で自分の生き方を選ぶ。
それはLFOライダーになること。
エリートコースである士官学校を蹴り、LFOライダー養成のために軍学校ニューウェーブにサムナが入学するところから、物語は始まる。