どうも、やはり罠のような気がしてきた。 よくわからないが、第六感がそう叫んでいる。 俺の第六感はいつも冴えている。 これまでにも、 行くつもりだった食堂に嫌な予感がして行かなかったら その日そこで食中毒事件が起こったとか、 道を歩いていて胸騒ぎがして立ち止まったら 目の前に野球のボールが落ちてきたとか、 そういうまんがちっくなことがたびたびあった。 「……やっぱりやめようぜ、 なんか嫌な予感がする」 「なんだよ、変な奴だな…… まあいいや、そんなに言うならやめとこう。 ……すいません、ヒッチハイクじゃないんです」 橋野が断ると、お姉さんはむっとした表情で車を走らせ去っていった。 「あーあ、こんなチャンスないべ?」 「すまん、どうも虫が知らせるんだ」 「まあいいや、これからどうしようか。 なんかお姉さん見て試合行く気失せちゃったよ」 「そうだな」 さて、すっかりダメ人間モードに入った俺達だが、 どうしようか。 →遊びに行こう →あそこに見える電器屋に行こう |