「そうだな…… もういいか。本屋行こう」 俺達は近くに見えている本屋に行くことにした。 この本屋はいつも試合帰りに、 電車を待つ時間をつぶしに寄る本屋である。 中はなかなか広い。 俺達は立ち読みを始めた。 立ち読みは俺の生きがいである。 俺は暇があると本屋に来る。 金を払わずしていかに多くの情報を得るか。 本屋ではそれにすべてを懸けている俺だ。 立ち読みしながら笑いをかみ殺したこと、 涙をこらえたこと、数え切れない。 輪ゴムやビニールがしてある雑誌等には殺意すら覚え…… !! 停電だ。 店内は真っ暗になってしまった。 「なんだよ、びっくりしたなあ」 橋野はびっくりしているが、俺もだ。 しかし暗い…… 暗すぎる…… →そうだ、かばんに懐中電灯があったはずだ! →そうだ、かばんにたいまつがあったはずだ! →そうだ、京都へ行こう。 |