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〜オホーツクに消ゆ旅日記〜

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2005/08/23 (火) 大阪→舞鶴→フェリー
 
――― 無計画旅行・旅立ち ―――
 明日から世間より遅めの盆休み。
ほんの3日前に北海道旅行を無理やり計画。
昼はいつもどおり仕事、夜はフェリーで北海道へという独身ならではの無茶なスケジュール。
ワクワクして取るもの手に付かず。
19時に仕事を終え、一旦荷物を取りに家に帰宅。
ご飯だけ食べて早々に荷物を車に乗っけて出発。
自宅そばの近畿自動車道から一気に舞鶴へ。
迷うことなくフェリー乗り場に到着。
手続きもすませ無事乗船。
忙しい一日だった。
 
 
2005/08/24 (水) フェリー→小樽→夕張近辺
 
――― 退屈死しそう… ―――
 さて、何もすることがない。
フェリーは想像を超える退屈さ。
幸いにも天気は良く、オープンデッキに出ると風が心地よい。
が、一時間もいるとさすがに退屈になってくる。
退屈しのぎにお風呂でも入ってみる。
あとは、持参した本を読んでみたり。
フェリーでの一人旅がこんなにも退屈とは…。
なによりも携帯電話が使えないのが痛い。
携帯電話のありがたさがしみじみとわかった。


オープンデッキからの眺め。
船上は爽やかな気候で過ごしやすかった。
 
――― 回転寿司で夕食を ―――
 20時間の船旅もようやく終わりに近づいてきた。
小樽の夜景に胸が高鳴る。
船が着く直前に、車内で待機。
そしてついに北海道の大地に降り立った。
今までの人生の中でトップ5に入るほどのテンションの高さをマーク。
さてさて喜んでばかりもいられない。
腹が減ってはなんとやらだ。
先日北海道旅行に行ってきた友人のオススメの回転寿司へ。
入ってみるとそこは、ごく普通の回転寿司屋さん…。(名前以外は)
食べてみると、大阪の回転寿司とは比べ物にならないぐらい美味しい。
やっぱり新鮮だもんねえ。
ウニだけで3皿ぐらい食べてしまったよ。


回転寿司「とっぴー」にて。
あえてメロンを撮影してみた。やっぱり夕張メロンなんかな?
 
――― 夕張へ、いざ行かん ―――
 21時半ぐらいになったところで、ついに長距離移動を開始。
目標は夕張付近まで。
北海道の道路の流れは大阪のそれに比べて、おそろしいぐらい良い。
地元の人はアホかっちゅうぐらい飛ばす。
しかも信号は気持ちいいぐらい引っかからない。
引っかかってもすぐ青になる。
地図を見ているヒマがない。
ナビのないマイカーにとっては、非常に厳しい状況。
なんとか道に迷いながらも札幌夕張線にたどりつく。
ある程度いったところで車中泊。
フェリーでの睡眠不足、移動疲れとあって、コロッと寝てしまった。


翌朝の札幌夕張線にて。
車のミラーにはトンボが。早くも秋の気配。
っていうか、晩は肌寒かった。一足早い秋。
 
 
2005/08/25 (木) 夕張→富良野→稚内
 
――― 夕張を知る ―――
 前日の強行移動が功を奏し、朝から夕張観光。
ゲーム中に出て来る雰囲気と変わらない、さびれた街並み。
かつての夕張は石炭の街で有名だった。
富国強兵策に大きく貢献し、日本でも有数の石炭採掘現場に。
やがて主エネルギー資源が石炭から石油へ。
次々と炭鉱は閉鎖。
現在の街並みにかつての繁栄はない。
そんな街並みを眺めていると、懐かしいような、目眩にも似た錯覚におそわれる。
感傷的になっているのだろうか。
少し目頭が熱くなった。


夕張・石炭の歴史村・天竜坑あとにて。
大事故を起こして封鎖になったという悲劇の炭坑のあと。
炭坑は北海道の歴史を語る上では欠かせない。
近辺まで来たら、ぜひ寄っていくことをオススメする。
 
――― This is the Hokkaido! ―――
 北海道を無駄なく観光するのは難しい。
朝、昼、晩によって北海道の景色はガラリと変わる。
次に向かうのは美瑛。
夕張からは富良野の方が近い。
しかし、美瑛のきれいな景色を楽しむために順番を変える。
この日は気持ちがよいぐらいの晴天。
最高の景色を見せてくれるに違いない。
やがて1本の木が見えてきた。
昔、スカイラインのCMで有名になった、「ケンとメリーの木」。
そして、それを取り囲む広大な農地。
ああ、これこそ北海道。
スケールが違う。
北海道に来てよかった。


美瑛町にて。
まさに、北海道的景色。
広がる空を邪魔するものは何もない。



     つづく


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