DCアーケードスティック改造
DCエグゼリカは童スタッフさまが頑張ってくれたので、とても出来がよく、縦画面モードでやると、ほんとうにゲーセンとほぼ変わりません。そうなると、気になってくるのが、操作系!DC純正アーケードスティックは業務用サンワ製に近い感触で、比較的つくりがよい方なのですが、サンワ製に比べるとやはりかなり劣ります。感触がやわすぎるのもあるのですが、何よりも致命的なのが、チョン避けしたときなどにダンパーが効いてなくて反力で逆方向入力が入ってしまうことです。エグゼリカアレンジモードではチョン避けするシーンも多々あり、これがかなり気になってしまいます。 そこで、本物のゲーセン用のサンワ(三和電子)製レバーに改造してしまいましょう!改造方法はとても簡単です(時間はそれなりにかかりますけど)。これはやらない手はありません!!ちなみに、セイミツ製レバーに交換することも可能ですが、現在、ゲーセンで主流のレバーがサンワ製で、わたしがサンワ製の感触好きなので、今回はサンワ製レバーへの改造方法をお送りします。 (一般にゲーセンにあるレバーは2種類。サンワ製はストロークが長めで柔らかで全方位滑らかに回ります。よく格闘ゲーム系に使用されています。ブラストシティ以降のセガ系筐体は多分これがデフォ。セイミツ製はストロークが短めでやや固め。カチカチとして8方向にくっきりした入力感があります。STG向けとよく言われます。アストロシティ以前のセガ系筐体のデフォ?) 【使用部品】 三和電子 レバー : JLF-TP-8Y(1900円) 三和電子 専用ハーネス : JLF-H(470円) 上記部品は三和電子HPから通販することができます。 個人でも買えますし、発送もすぐにしてくれます♪ http://www.sanwa-d.co.jp/ 【使用道具+その他部品】
改造には↑画像の道具を使用します。といっても、最低限必要なものはデザインナイフと、ドリルと、ドライバだけです。デザインナイフは刃の幅が広めな黄色い方を使います(理由は後述。黒いのは使いません^^)。ドライバは100円SHOPで売っているもので十分です。ドリルは3mm径のものを使用します。今回は、6.35mm取り付けビットタイプを使用していますが、ピンパイスのでも何でもOK。最低、100円SHOPドライバに一緒に入ってるようなものでも穴さえあけれれば何でも構いません。ただし、穴あけ作業はレバー取り付け精度に関わってくるので、できればしっかりしたものを使いたいところです。 あとは、DCスティック天板のトルクスねじ(へクスローブ)用のドライバビットT10。上手くサイズが合うものがあればマイナスドライバでも取れるかもしれませんが、なめると困るので用意した方がよいでしょう。5.5mmの六角ソケットはレバー取り付け時ねじ固定ナットに使用します。今回用意しているねじが直径3mm・長さ10mm(100円)のもので、それについてくるナットの頭径が5.5mmのため、それに合わせています。まぁなくても、ペンチみたいなものや、最低、手で押さえても何とかなりますが、レバー取り付け精度(以下略。ニッパーはレバー台座を荒削りするときに便利です。ごりごりむしりとります。左下のラジオペンチは使っていません^^;。右上の赤いのはハーネスを接続する為の圧着スリーブです。150円くらい。別にこんなのなくてもセロハンテーブでぐるぐる巻けばOKです。今回のDCスティックの改造はうちでは2台目なので、ちょっとカッコよくやろうと用意しました。1台目はセロハンテープで美しくない改造されていますw ↓かっこよくないってのはこういうことさ((c)紅の豚)
トルクスねじ用ビット等を含めた工具セットが今はホームセンターで安く手に入るので、上記必要工具を一から揃えても1000〜2000円です。100円SHOPをうまく使えばもっと安くあがるかもしれませんね。模型やガレキ、ドール改造なんかをされる方なら持っている道具だけで十分です。 【改造方法】 ではでは、実際にレバー交換改造を始めます。 天板のトルクスねじと、裏面のねじをはずして、中をあけます。
このボタンが非常にうっとおしいことにボンド状のもので固定されています。このおかげで天板は外しても、完全に別にすることができず作業のジャマです。ボタンも業務用に交換するぜ!、という人はバシバシ配線ぶっちぎれますが、今回はボタンは放置するのでそっとしておきます(ボタン1個で460円くらいするので……)。
レバー部はこんなふうになってます。上下左右4箇所の爪を押さえながら、白いレバーガイドを取り外します。ガイドをとってしまえば、そのままマイクロスイッチ部もとれます。
残った部分は4本のねじで固定されているので、これを外します。あとは、レバー玉をはずして、完全に取り払います。レバー玉が固くて外れないときは、シャフト裏をマイナスドライバで固定しながら回して取り去ります。
次に作業の邪魔になる基盤部を取り外します。@のねじをはずして、緑の基板を外し、次にAのねじをはずしてVM受け部を外します。ボタンに繋がっているコネクタ(下のやつ)は邪魔なので一旦取り外してしまえばいいでしょう。痛めないように丁寧に外します。
サンワ製レバーを取り付けるには、段が邪魔になるので、その部分を削り取ります。黒く塗っている部分を全部平らに整地してやるのでぃす。この部分、材質がけっこう柔らかいので、モーターツールなどで削るより、ニッパでばきばき荒くねじ切りして、デザインナイフで仕上げた方が手っ取り早くてきれいにできます。
きれいに整地しました。このとき、凸が残っているとレバーがきれいに固定できないので、しっかりと整地します。少しくらい凹んでもいいので、凸を残さないように。このとき、幅の広いデザインナイフが活躍します。刃を長くだした状態にし、刃がしなるようにして、しなりを利用して凸をなくしてあげます。あまりに刃を長くだすと外れやすいので注意です。
さて、ようやくサンワレバーの取り付けです。ビス穴の位置を決めるために接着剤で仮止めします。100円くらいで売ってる万能系のねばっとする接着剤などをレバーの対角線に2箇所か4箇所、薄く塗って取り付けます。あくまでこの仮止めはビス穴位置をマーキングするときにずれにくくするものなので、ほんのちょっとでいいです。少し接着剤を乾かして、あまりレバーがずれなくなったら、ビス穴にマジックと突っ込んでくるくるっとマーキングします。ここで位置がずれてたら台無しなので、慎重に作業します。 ビス穴位置をマーキングしたので、レバーを一旦取り外します。 マーキングにしたがって、ドリルで穴を開けます。レバーの穴は3mmよりも大きいので、多少センターがずれていても、ネジ止めの際に修正が効きますが、できるだけ正確に穴を開けましょう。 レバーの取り付けです。スティック天板側に小ねじ頭、レバー台座裏側にナットがくるように、両側にワッシャーを入れて取り付けます。4つ全体をかるーくしめた状態で、レバー位置の微調整をしながら、4つ均等にしめて行きます。ナット側をソケットで押さえて、ネジ側をドライバでしめてくとよいと思います。このレバー取り付けで、レバーの出来が変わるので、慎重に、丁寧に!また、DCスティックの材質は削るときにも分かっているようにそんなに固いものではないので、しめすぎにも注意です。 ここまできたら、あとはさくりと配線するだけです。作業のジャマになるので取り外していたVM周りの基板を取り外し順と逆に取り付け、レバーのマイクロスイッチ部&レバーガイドを取り付けます。マイクロスイッチは規定の方向で取り付けると、端子部が柱の邪魔になるので、端子部が右にくるようにセットします。配線のつけ方でこのへんはどうとでもなりますので〜。 あとは、専用ハーネスをとりつけて、それを純正ハーネスと接続します。純正ハーネスはマイクロスイッチのコネクタ部ぎりぎりのとこを全部ニッパーで切ってしまいましょう。そして、ハーネス同士を繋ぐために被覆をとります。ケーブルストリッパーがあれば便利ですが、かなり線が細いものが使われているため、大抵のラジオペンチやニッパーについてるオマケのケーブルストリッパーでは役に立たないでしょう。なので、デザインナイフでそーっと切れ目をいれて被覆を剥いてやります。 最後にハーネスを繋ぎます。先ほどの向きでマイクロスイッチを置いた場合のハーネスの色の組み合わせは以下の通り。 ・サンワ側:黒⇔純正側:黒(アース) ・サンワ側:オレンジ⇔純正側:茶(↑) ・サンワ側:赤⇔純正側:オレンジ(↓) ・サンワ側:黄⇔純正側:黄(←) ・サンワ側:緑⇔純正側:赤(→) 今回は圧着スリーブを使っていますが、テキトーにいくなら、ぐるぐる捻じり合わせてセロハンテープなりビニールテープで絶縁してやればOKです。今後、補修でレバー交換などを考慮する場合は、抜き差しできる端子をつけても良いでしょう。このへんはお好みで。 完成です!(≧w、≦) すばらしいです!(≧w、≦) ゲーセン、いや、新品でゲーセン以上の感触です!(≧w、≦) レバー玉はクルちゃんカラー?のダークブルーにしました!(≧w、≦) ……ただ、この改造+縦画面環境あると、快適すぎてあんまりゲーセンでエグゼリカしなくなるのが欠点なのでぃす……( ̄▽ ̄;)ゞ |