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AC DJTの判定変化まとめ(2008.10.11)

 


今作も終わりごろになって今更何を言い出すんだ、と思うかもしれませんが
実は今作の判定、GOLDの時とはいろいろ違っていたのです。
な、なんだってーーーー!!!
(笑)

実際にプレイして「この曲の判定易しくなった」と気づいた方もいるかと思います。
そもそも当サイトではおなじみのtri999さんから段位調査を始めた2月ごろに、「今作はBPMの遅い曲、速い曲のスコアが出しやすくなっている」という指摘を受けたのが始まりでした。確かに段位平均のページを見てみると仰るとおりGanymedeやFAXXはかなり前作よりも平均が上がっています。
しかし、必ずしもそういうわけではなくMAX300や100% minimoo-Gなど、ほとんど変動していない曲もいくつかありました。

「いやいや、相変わらずのゆとり判定じゃん」と大きくくくってしまえばそれまでですが、気になってしまった以上、調べたくなるのがMy Character。というわけで早速調査に乗り出しました。

判定が変化していることを確認するには「変化していることを比較できるもの」=「前作のスコアデータ」が必要です。スコアデータといっても個人のスコアデータではもちろんだめです。実力は変わってしまいますからね。必要なのはプレイヤー全体の平均データです。幸いこのサイトには前作GOLDで調べた段位平均スコアのデータが残っているので準備段階はOK。そして今作も閲覧者の方々が地道に調査を続けてくれた「DJTの段位平均」のデータを使ってまとめました。
なぜこの時期に、というのは前作のデータが稼動終了付近のデータがメインなので、比較するには同時期のデータである必要があるからです。

準備 その1
ただ単に比較すればよいかというと、もちろんそんな簡単にはいきません。同じ段位でも前作と今作では大きく難易度が変わった段位もあります。難易度が変わったということは、その段位に受かる人の実力も変わりますよね。例えば今作は八段が非常に合格しやすくなったので前作よりも地力が低くても受かりやすくなりました。受かりやすくなったということは実力の低い人も合格するので、段位平均はおのずと低くなるわけです。
ですので単純に比較しただけでは正確な変動は測れないわけですね。

準備 その2
数千人の団体データである段位平均といえど「ゆらぎ」が存在します。
ひとつは合格者の人数。合格者が前作では10000人、今作では5000人、といったように差が大きいと、同じデータでも誤差は大きくなります。
もうひとつは段位によってプレイされにくいレベルの曲の誤差は非常に激しくなります。
さらにもうひとつはVerによって選曲される傾向は変わります。新曲として出た曲は旧曲に比べてプレイされる確率が非常に高いです。つまり、前作では新曲だったGOLDの楽曲は今作では旧曲になるわけで、プレイされる確率・回数もかなり減っています。上に書いた、段位によってプレイされにくいレベルの誤差と組み合わせればそれが露骨にあらわれます。
例を挙げると、今作のGOLD曲(HYPER)の十段平均は軒並み下がっていますし、六〜八段平均は高難易度曲は軒並み上がっています。両者は逆の現象ですが、適正段位者にプレイされにくくなったことを考えると共に納得のいく傾向でしょう。

準備 その3
段位認定に含まれている楽曲は旧曲や曲の人気にとらわれずに選曲される確率がかなり上がります。さらに選曲される回数は多いのに正規限定という理由もあってか平均スコアは低くなります。
選曲幅の理由で九段以上の方も八段を受けていることが多いわけですが、八段の楽曲はHYPER譜面。十段や皆伝はHYPERのスコアを詰める人自体が少ないわけで、八段受験のときに選曲して以来放置、なんて人も多いはず。そうなると直接は関係なさそうに思える八段課題曲の十段平均も実は下がっているのです。

調査
以上のようないろいろなことを考慮しながら比較しなければ正確な差を調べることはできません。
というわけで、今回の比較では
・比較可能な☆8〜☆12の曲で比較
・DJTの楽曲は比較対象外(比較不可能)
・DD、GOLD、DJTの四段以上の継続段位曲以外は基本的に比較対象外(誤差防止)
・(六〜八段の高難易度曲)不安定要素は比較対象外

↑のデータを使って
・前作と今作の段位平均の差を均一に(差分平均を差分データに代入)したとき、尚も誤差の大きい曲があった場合、それを今作で判定が変わった曲とします。
今作の段位平均データは10/10までのデータを使用。


結果
調査過程はかなりデータ量が多いので省かせていただきます。

下のグラフは☆8〜12の九段、十段平均を前作の段位平均と比較したものです。
(クリックで拡大)

表示を九段と十段だけにしたのは、九段十段は難易度による誤差がほとんどないからです。
六〜八段は高難易度の誤差が激しく、皆伝は未調査が多いのでここではカットしました。

ぱっと見だけでも低BPMと高BPMの曲はスコアがかなり上昇しているのが分かりますね。
BPM100以下となると1曲平均で100近くもスコアが上昇しています。これだけ露骨に表れると、少なくともBPMとスコアの出しやすさに変化があったのは間違いないと言えるでしょう。
(九段がやや高めなのは九段自体の難易度が上がったため、と推測されます)

結果-詳細-
調査に書いた方法で各曲毎の変動を調べました。
結果は以下の通り

前作よりも・・・
かなり易しくなった曲
BPM
超易しくなった曲
BPM
Really Love
CHECKING YOU OUT
Watch Out!!
Make Me Your Own
op.31 叙情
DUE TOMORROW
100
108
121
130
350
400
Ganymede
WAR GAME
鬼言集
Fascination MAXX
82
93
250
400

やや易しくなった曲
BPM
易しくなった曲
BPM
A
Cheer Train
19,November
Silvia Drive
KAMIKAZE
With your Smile
The Smile of You
Feedback
era(nostal mix)
era(step mix)
華蝶風雪

GRADIUS -FULL SPEED-
93
120
125
129
130
135
136
140
180
180
199
200
220
300
大桟橋
ラクエン
5.1.1.
Buffalo
Catch Me
D.A.N.C.E.!
カミロ・ウナ・メンデス
オレはビートマニア!
Give Me A Sign
Regulus
never...
Close my Eyes for Me
METALLIC MIND
250bpm
Tizona d'El Cid
84
99
101
108
115
116
119
123
126
128
130
132
150
250
265


やや厳しくなった曲
BPM
厳しくなった曲
BPM
Back Into The Light
Smell Like This
snow storm
PLASMA
ANDROMEDA
花吹雪 〜IIDX LIMITED〜
BOOM BOOM DISCO NIGHT
WISH(EUROBEAT MIX)
太陽〜T・A・I・Y・O〜
CaptivAte〜誓い〜
LOW
RESONATE 1794
Why did you go away
Zenius-I-vanisher
虹色
Love Magic
VANESSA
144
145
145
148
150
150
155
155
155
160
160
160
160
160
160
170
185
Winning Eleven9 Theme
Rise'n Beauty
THE EARTH LIGHT
So Fabulous!!
Two DAYS OF LOVE
リグレット
MOON
GOLD RUSH
JIVE INTO THE NIGHT
CaptivAte〜裁き〜
140
144
145
149
150
155
155
162
170
180

(BPMはその曲の基準BPM)

結果は、易しくなっただけと思いきや、厳しくなった曲もいくつか割り出される結果となりました。

まずは易しくなった曲の考察
基本的には全体の結果の通り低BPMと高BPMの曲が易しくなっています。大体130以下と250以上がメインですね。ただし、それだけでなくクセの強い曲(皿、ソフラン)を中心に易しくなっている度合いが高くなっていました。
今作ではプレイしやすしように仕様がいろいろと変更されましたよね。(詳しくはこちら仕様変更等で確認してください)この判定の変化もクセ曲を遊びやすくするためのスタッフの心意気なのかもしれませんね。
また、例外?でBPM150のMETALLIC MINDもかなり易しくなっていましたがそれらしき理由は見つからず。

厳しくなった曲の考察
これは予定外の産物でした。BPM150付近の曲は軒並み、というわけではないですが、どうやら一部の曲で判定が厳しくなっているようです。そういえばあの曲はスコア出にくかったな、、等々、一覧をみて思い当たる節はないでしょうか?
マイナス傾向だったこれらの曲ですが、残念ながらこれといった共通点はみあたりませんでした。何が条件なのかは分かりませんがスコアが出にくくなっている曲もあったわけですね。両極BPM曲の判定を易しくした反動でしょうか??
ひとつ、共通点があるんですが、Sotaさんの楽曲はBPMに関係なくどの曲も若干厳しくなっているという結果が得られました。・・・Sotaさんの圧力??

厳しくなったといってもスコアの変動から得られた結果なので「これは厳しくなったの?」と問いたくなる曲もありました。それはsnow storm、Why did you go away、Zenius-I-vanisherの3曲。これらはトプラン予選のときに予定外の下降があった曲なので、単にその影響なだけかもしれません。


まとめ
こういう仕様変更について、以前KONAMIに「公式等で公開する予定はないんですか?」とメールを送ったことがあるんですが、結局曖昧な返答しか得られず、公式でもチラッと触れられたのみでした。
公開されないなら調べるしかないわけですが、今作はほんとにこういう仕様変更が多かった気がしますね。なんだかんだSTAFFさんもいろいろと試行錯誤しているんだなぁと改めて実感しました。

上に挙げた曲以外でももしかしたら若干変化しているけど気づかない程度だったりする曲もあるかもしれません。・・・いや、あると思います。でもさすがに細かいところまで探るのはこの方法では限界があるので、あとは予想で判断するしかないですね。ランカー並の正確さがあれば細かい変化にも気づく方もいるかもしれないですけどね。
でもまぁ基本的には、判定が易しくなろうが厳しくなろうがジャストな位置で叩けば光るわけですから、そんなことを調べている暇があったら練習しようぜ、と毎度のように思われてしまいそうですが、、、今回の特集を少しでも参考にしてくれた人がいれば幸いです。


※もちろんでですか比較した段位平均データ自体が不安定要素なので、今回得られた結果は必ずしも正しいわけではありません。また、モニターと判定Typeによっても違うことがあるかもしれません。

この特集に関する意見や気づいた点がありましたら掲示板へお寄せください。


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