左の局面が相三間飛車である。 「石田流でバンバン攻めてやろう」 と思っていた先手は面食らうことでしょう。 この局面で「先に攻めてやる!」と▲7四歩とするのは危険な1手だ。 このような戦型では飛車が飛び出すとワザがかかりやすく、 慎重に駒組を進め結果としてお互いに自重することが多い。 もし、この局面で▲7四歩とすればどんな変化になるのだろうか。
もし、上の局面で▲7四歩とすれば左のような変化が考えられます。 したがって、上の局面での最善は▲2八銀となるでしょう。 後手も同様に仕掛けはないので△8二銀とするしかありません。 ▲2八銀を入れれば左の変化はなくなるが、▲7四歩としても △7二金などとされると損得は微妙だ。 お互いに自重した変化は次の講座にて。