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相振り研究室 相振りの基本B

   矢倉に組まれた場合の後手の対策
相振りの基本Aで矢倉に対して石田流に組むのはよくないということを 示した。では、矢倉に対してどのような方針で指すのが良いのか。
@飛車を下段に引く。
浮き飛車にするのはあたりが強くなりよくない。下段に引く。

A穴熊に組む
実は矢倉の天敵は穴熊なのだ。矢倉は組むのに手数がかかり、攻撃態勢を 整えるのにはさらに手数がかかる。穴熊に有効な端攻めの体制を作るのは ほとんど間に合わない。穴熊にするなら矢倉に組ませた方がいいのだ。

※金無双・矢倉・穴熊の3すくみ
早くに穴熊の意思表示をした場合、相手が金無双にしてしまう可能性がある。 金無双から端攻めの体制を作られると逆に穴熊がつらくなる。つまり、
金無双<矢倉<穴熊<金無双 という3すくみになっているのだ(笑)
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【第1図】
上記のような考え方からくみ上げると図1のようになる。 これでも簡単に穴熊良しにはならないが、ここからは 後手からの攻めが切れるかつながるかといった戦いになると 考えられる。矢倉側からしても金無双相手とは勝手が違い 1手でも間違えれば即負けになる難しい将棋だ。
以下は、△4五歩 ▲同歩 △同銀 と攻める。
ただし、先手の角道が止まっている場合は、銀交換のあと ▲3四銀の飛車角両取りになるので注意すること。

【第2図】
相居飛車の矢倉戦で現れるような矢倉崩しの理想形を組んだのが第2図。
通常の矢倉戦ならばこれで相当なのだが、▲3五歩△同角▲3六銀△2四角▲3五歩から 銀交換にのぞまれるとうまくいかない。
相振り戦での対矢倉の理想形は第1図の形であると覚えておいて欲しい。

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