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相振り研究室 相振りの基本@

   なぜ向かい飛車vs三間か?
振り飛車を指したいんだけど相振りはちょっと・・・という人のために 相振りのコンテンツを追加してみることにしました。最近、私の実戦も 約半分が相振りになり、私の考えもまとまってきたのでそれを特集にしてみるつもりです。 (続くかな?(;´▽`A``) 相振りの定跡書でも実戦でも最も多いのが先手向かい飛車vs後手三間です。 それはなぜなのでしょう?ここでは先手番としての立場で相振りを考えてみます。
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【第1図】
▲7六歩△3四歩▲6六歩△3五歩。相振りで圧倒的に多いのがこの出だしである。 金無双@Aに説明したように相振りでは2歩もって6筋あるいは端攻めをすると 受からないのが定説である。よって後手の△3五歩は三間飛車から先手より早く 歩が交換できるためその攻めが実現しやすい。これが後手三間の多い理由だろう。 後手が角道を開けているのに対して先手が止めている。先手はどうしても受身になりやすいのである。 では先手はどういった考え方でのぞめばいいのか。

【第2図】
第1図から少し進んだ局面。ここで最初のポイントがある。 後手から△3六歩と歩を交換されたときにさっさと▲3七歩と 受けるのは損である。ここでは断固として▲2八銀と上がるべきである。 それは何故か?先手は矢倉に組むのがベストだからである。 ここで知って欲しいのは金無双はあまりにもモロイ囲いなので、できれば組みたくない ということなのだ。久保利明プロは「金無双は消えていく戦型だと思ってます(笑)」 と言っている。

【第3図】
先手の矢倉に対して後手が石田流に組んだ局面。 かなり強い人でも後手番でこのように組んでしまうことがあるのだが、 驚くなかれ、 実はこの局面ですでに先手が作戦勝ちになっているのである。 実はこの局面、後手からの仕掛けは不可能なのだ。矢倉に対して 後手が石田流に組むのは悪いとされている。なぜなのだろうか? その内容は次回の講座で説明します。 最後に、先手が向かい飛車に組む最大の理由は角の打ち込みに強いということである。

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