N.U.さんのレビュー
本レビューの製品
1) AKG K270 STUDIO 満足度(4)★★★★☆
2) SENNHEISER HD600 満足度(5)★★★★★
音について
写真のとおり、ミニコンポでささやかに音楽を聴いているのですが、10年程前に3000円くらいで購入した怪しげなヘッドホンの音にいやけがさしていたところ、このページにめぐり合い、たとえミニコンポでもヘッドホン次第ではそこそこの音が聞けるのではないかと思うようになりました。
そこでまずは密閉型をということでAKG K270 STUDIO
を購入。(サウンドハウスで商品+消費税+送料 〆て15750円) 実際に聞いてみて驚きました。 こんなに違うものだったとは・・・
すぐにオープンエアー型の機種をということで、SENNHEISER HD600
を追加購入(ヤフーオークションで、たぶん並行輸入業者だろうと思われる出品者から商品+代引手数料+送料 〆て31410円)、これにも満足しています。
私が聴く物は主にクラシックですが、ソースによって2つの機種を使い分けています。
ピアノ独奏などはHD600が良いと思います。 私の大好きなホロヴィッツの古い演奏(1930年代から1950年代まで)は、意外なほど耳に優しく聞くことができます。 それと古楽器による演奏も(レオンハルトによるブランデンブルグ協奏曲等)HD600が良い。 AKGは、やや高音域が強調され耳障りに聞こえます。 ところが、パイプオルガン(ヴァルヒャのバッハオルガン曲集)も録音年代が古いせいかAKGのほうが私の好みの音がします。
オーケストラについては、新しい録音はHD600、一つ一つの楽器が実にナチュラルに聞こえ、しかも全体にバランスよく聞こえてきます。 逆に古い録音は、フルトヴェングラーのモノラル演奏になると、AKGの音が勝っているように聞こえます。
装着感
AKGは、僕の頭にはやや小さめ。 もう少し下までカップが下がればちょうど良い
SENNHEISERは、少し幅を広げてやると快適になりました。
その他
AKG K270 STUDIO インピーダンス:75Ω
SENNHEISER HD600 インピーダンス:300Ω
とカタログ上では記載されていますが、実際にミニコンのヘッドホンジャックにつないで聞いてみると、SENNHEISER HD600のほうがボリユームが大きいのです。 何故なのか分りません。
ともかくミニコンポクラスなら、「SENNHEISER HD600 インピーダンス:300Ω」は、問題無いという事が分ります。
いろいろと調べてみましたが、AKG270についての批評が少ないようです。 あまり評判良くないのでしょうか。 モニター用ヘッドホンにしては、インピーダンスが75オームで、K240より使いやすいと思って購入しました。 ぼくが聞いたところではやや高音域が強調されているようです。(ライブ録音のピアノ協奏曲で、ピアニストの爪の音が聞こえました。バックハウスとベームのブラームス2番) ソースによっては大変良い音を聞かせてくれるヘッドホンだと思いますが・・・
私はオーディオについての知識はありませんが、それでもヘッドホン次第で十分良い音が楽しめることが分りました。 せっかくの音楽、良い音で楽しみたいものです。
作者より
AKG K270 STUDIOは、片方のイヤカップに発音体を2個持った珍しいヘッドホンで、AKGのモニタヘッドホンシリーズの中ではもっともワイドレンジな再生能力を持っています。K270の方がHD600より音量が大きく聞こえたということですが、使用するヘッドホンジャックの出力インピーダンスが高い場合は、インピーダンスの高いヘッドホンの方が音量が大きくなることがあります。
参考リンク
サウンドハウス
K240 Monitorが\9800、K240 DFが\12800、K270 Sが\14500など、量販店よりも安い。
プロ用ヘッドホンアンプも、BEHRINGERの製品が\9800などで買える。