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鳥人戦隊ジェットマン感想

出演:レッドホーク/天堂竜:田中弘太郎、ホワイトスワン/鹿鳴館香:岸田里佳、イエローオウル/大石雷太:成瀬富久(現:ただのいっこ)、ブルースワロー/早坂アコ:内田さゆり、ブラックコンドル/結城凱:若松俊秀、小田切綾長官:三輝みきこ、ラディゲ:舘大介、マリア/葵リエ:丸山真穂(現:丸山真歩)、グレイ:日下秀昭、トラン:久我未来、トランザ:広瀬匠
スーツアクター:レッドホーク(新堀和男・前田浩)、ブラックコンドル(大藤直樹)、イエローオウル(石垣広文)、ホワイトスワン(蜂須賀祐一・赤田昌人)、ブルースワロー(蜂須賀昭二)、ジェットイカロス・ジェットガルーダ(日下秀昭)、テトラボーイ(竹内康博)

 「鳥人戦隊ジェットマン」は90年代戦隊の中でも傑作の呼び声も高い戦隊(80年代の傑作といわれているのは85年の「電撃戦隊チェンジマン」)。地球防衛軍スカイフォースは人間に超人的な力を与える「バードニックウェーブ」を開発するが、次元戦団バイラムの襲撃でスカイフォースは壊滅、バードニックウェーブは天堂竜以外は戦闘経験のない民間人が浴びてしまい・・・と言うのが筋。「戦うトレンディドラマ」と言われ、戦隊メンバー同士の恋愛、敵幹部同士の確執や強烈な退陣劇、伝説のラストなど色々な伝説を残した戦隊だが女性司令官、3号ロボが初登場した戦隊でもある。
 余談だが、戦隊で全話収録のビデオ版が初リリースされたのは「ジェットマン」が最初だったりする。

1話「戦士を探せ」〜5話「俺に惚れろ」(2006年2月25日)
 のっけからラブラブぶりを見せてくれる竜とリエ。だが、バイラムの襲撃でふたりは離れ離れに・・・というところから波乱含みの展開。リエがいなくなって意気消沈の竜。そんな彼を小田切長官が「リエは死んだのよ」と叱咤する。竜って人間臭いヒーローですね。
 最初は戦士は竜しかいなくて小田切長官とともに戦士を探すことになるのだが、香の「ジェントルマン」発言と長官のツッコミがナイス。戦闘シーンも香と雷太はまともに戦っていないところは戦闘経験がないからと言うところが細かい。
 2話は一応5人揃う事に。アコはジェットマン入りをする際、ヒーローは重労働だからと言う理由でお金を要求するが1千万円の小切手をアコに渡す香の行動もズレてます。竜は長官とともに凱に会いに行くのだが、竜は凱と衝突。殴り合いのケンカにまで発展しちゃってます。殴り合いのケンカシーンは派手でした。
 5人揃っての初戦闘・・・ラストでお金を要求していたアコは香に小切手を返し、ギャラ無しで戦うことを決意。
 敵のバイラムは絶対的なボスは存在せず、幹部連中がジェットマンを先に倒したものがボスに・・・という協定を作っているのだから協調もへったくれもないよな・・・
 3話では戦士としての経験がない香、雷太、アコに特訓を課す長官や、ロボットのくせに酒やタバコ、音楽を愛する一面を持ったグレイがいい味出してます。グレイのスーツアクターおよび声は戦隊ロボのアクター歴が多いベテランスーツアクター日下秀昭氏。声も渋い。
 4話は香が主人公。ジェットマシンを乗りこなす特訓を受けている5人。香はメカ音痴のためまともに操縦することが出来ず、さじを投げてしまう。そんな香は婚約者の男・北大路に会うことに。北大路とのデートの最中バイラムの怪人と遭遇。戦いの後、竜に個人的な感情は捨てろと言わた香は怒って北大路と結婚すると言い出した。
 北大路との結婚を決意した香だが、竜たちが心配でならない。北大路は香に「自分たちは選ばれた人間だから、あいつら(竜たち)はほっとけばいい(大意)」と発言。そんな北大路の態度にぶち切れた香は男言葉を使ったが意外だ・・・
 5話は4話の続きだがサブタイトルの「俺に惚れろ」は戦隊らしくないサブタイトル。精神的なショックで足が動かせなくなった香は訓練中に大怪我を負ってしまう。それでも訓練を続けると言った香は人知れず立てるように歩く訓練。そんな最中バイラムの連中の襲撃を受ける。香と凱は倉庫に身を隠すが、香の方は最初から竜のことが好きらしい描写が。凱の「惚れるんだったら俺に惚れろ」という発言も強烈。敵の襲撃で地割れに呑まれかけた香は自分の弱さを克服。巨大戦ではイカロスハーケンが登場。決め技の「ジェットフェニックス」はイーグルファイターの突撃っぽい。
 DVD版1巻を見て感じたのが、5人の私服に自由度があること。最近の戦隊は決まったデザインのジャケットを着ているため服装に自由度がないというかなんというか・・・お嬢様な香は色々な服装を披露してくれます。
 DVD版1巻の映像特典は「ジェットマン体操」。当時売れっ子だった振付師ラッキィ池田の振り付けでOPをバックに香役の岸田里佳がジェットマンとともに踊るというもの。当時の子供たちはこれを真似したのだろうか?

6話「怒れロボ」〜10話「カップめん」(2006年3月5日)
 6話は巨大ロボ・ジェットイカロス登場。最初は合体の訓練をするシーンから。なかなか合体を成功させることが出来ない基地を飛び出した凱は香に会う。凱の気障なせりふが恥ずかしい。
 家(マンション)をまるまる怪人化してしまう敵って豪快だ。ハウスジゲンの中に閉じ込められた竜を救うため、ジェットマシン出動。何時の間に飛行服姿になっているし。
 怪人の体内でラディゲと戦う竜。戦いの中竜に顔を傷つけられたラディゲはいきなり怪人化。幹部の怪人化って終盤のお約束の筈・・・(ライダーにしろ、戦隊にしろ)掟破りな展開だ。バイラムの奴ら、自分が偉いと思っているところとか人間は愚かだと思っているが、そういうところが醜いんじゃ・・・
 竜がいないため、ジェットイカロスは苦戦を強いられる。凱は単身竜を助けるため、ハウスジゲンの体内へ。ラディゲを退けたふたり。ジェットイカロスに再合体してハウスジゲンに挑むジェットマン。前半コテンパンにされた鬱憤を晴らすかのような無敵ぶり。
 戦いが終わり、ミニパーティーを開く一同。洒落てます。
 7話は竜が主人公。テニスで汗を流す5人は竜のおばあちゃんと再会。おばあちゃんにお見合い話を持ちかけられた竜は動揺しているせいか訛りが・・・竜って田舎者なのね。竜の実家が漬物屋であることも判明。
 スカイキャンプ・・・竜のお見合いをぶっ壊そうと考える一同。このやり取りでアコが「凱は竜が邪魔なんだよね」と茶化すところも。
 お見合い当日・・・チンピラに変装した雷太とボディコン娘に変装した香が強烈。バイラム出現でお見合いがメチャクチャになったのに相手の恵美子さんはまた竜に会いたいとのこと。翌日恵美子に会いに行った竜。恵美子の前で鈍感なところも見せます。デートの最中、次元獣・カガミジゲンの中に閉じ込められた恵美子。鏡に閉じ込められた人を人質に取られ、なかなか変身できない5人。おばあちゃんの機転で鏡に閉じ込められた人を助けることに成功。変身して挑むが相手は鏡の怪人。攻撃を跳ね返してしまうところはらしい怪人。でも等身大戦でも巨大戦でも鏡を割られた後に倒されているし・・・
 戦いが終わり・・・おばあちゃんがまた竜にお見合い話を持ってきたところで終わる。
 8話は女戦士が主人公。香の知り合いのお金持ちが主催するパーティーに出席することになった香とアコ。香の知り合いのお金持ちの男役は寺杣昌紀氏。寺杣氏、「仮面ライダーアギト」で素顔出演されているため8話を見た時はどこかで見た面だとは思っていたのですが・・・
 パーティーでお客さんに見せる予定だったダイヤが次元獣に。次元獣の光線を浴び、暴徒と化した出席者のせいでパーティーはメチャクチャになったうえに、ダイヤジゲンの光線で欲望の権化と化したアコ。アコをもとに戻すため、香は意外な行動に出た。東京中のダイヤを買い占めてしまうが、お金持ちのお嬢様らしい作戦だ。アコの言葉使いにキレた香は4話同様男言葉を使ってるし・・・8話は人間の欲望がテーマになっている様子。
 9話は雷太が主人公。幼馴染の子・サツキとデートすることになった雷太だが田舎者丸出しな描写も。サツキは雷太の思うような素朴な女の子ではなく着飾っていた。そんなサツキに戸惑う雷太。サツキはファッションジゲンに操られてしまった。サツキを説得するため丸腰で説得。雷太がバイラムの連中に人には心があることを指摘する所はかっこいい。等身大戦で見せた雷太の技・岩石落としは豪快だ。
 10話はアコが主人公。アコに惚れているカップラーメンヲタクの男を使って作戦を展開するヌードルジゲン。デザインといい、お湯がないと力を発揮できないところはユニークな怪人。ヲタクの男もカップラーメンの蓋や容器を集めているところや自分の手でカップラーメンを作り上げてしまうところは濃いキャラだ。
 作中で流れる「陽気なアコちゃん」は凱役の若松俊秀さんの作曲で歌は岸田里佳さんと内田さゆりさんが歌っている。
 カップ麺ヲタクの男が作った「陽気なアコちゃん」を食べた人はせっかちに。雷太もせっかちになってしまうが、この話は時間の使い方に対する考え方を批判している回か?
 変身前のアコがヌードルジゲンに挑むシーンは光ヶ丘公園・芝生広場で撮影されている。お湯がないと力を発揮できないヌードルジゲンとヲタクの男がお湯を奪い合うシーンはコミカル。

11話「危険な遊び」〜15話「高校生戦士」(2006年3月25日)
 11話は竜が主人公。スポーツセンターで汗を流す5人だが、バイラムが送り込んだジハンキジゲンのジュースを飲んだために5人の隠された性格が顕在化。竜は怠け者、凱は寂しがり屋で真面目な性格、雷太は凱のような一匹狼、香はお金持ち特有の傲慢さ、アコは涙もろい乙女チックな子だということがわかる。隠された性格が顕在化した5人の演技はお見事の一言。
 トレーニングを終えて外に出た雷太は女の子をナンパ。長靴履いているところは笑えます。ジハンキジゲンと遭遇した5人。ジハンキジゲンは自販機の怪人らしくコインや缶の爆弾を使ってくる。変身して戦う5人だが、あのジュースの副作用で仲間割れを起こしてしまう。
 怠け者になった竜を元に戻すため、小田切長官が奮闘。竜に銃を突きつけたり、ヘリに乗せた後ヘリから竜を突き落とすところは凄い。長官が竜を探すシーンのロケ場所、「RX」の佐原航空とその周辺と似ていますが・・・
 元に戻った竜の活躍で4人も元に戻った。「アコは元に戻らなかった方がいいかも・・・」と言うメンバー。まさにその通りかも?だってアコ、香が捨てた指輪を拾ってるし。戦闘シーンのロケ場所も「RX」のロケ場所と似ていますが・・・
 12話は香と雷太が主人公。雷太の実家に行くことになった二人。雷太お手製のお弁当を食べている香は竜との甘いひと時を妄想するが、妄想シーンの竜の格好はもう少し考えて欲しかった(チロルハットかぶってるんだもの)。
 二人が乗り合わせたバスで乗客が泡になって消える事件が発生。乗客が泡になって消えてしまうところは不気味だし、12話はミステリー色の強い話に仕上がっている。12話は「超新星フラッシュマン」でピンクフラッシュ=ルーを演じた吉田真弓さんがゲスト。
 13話は竜の誕生日を基地で祝うシーンから。パーティで並べられた料理は香のお手製。一ヶ月前から料理の特訓をしていたとのこと。香の努力家な所がわかります。
 バーで竜は凱とともに香のことを話すが、凱の「戦士である前に一人の人間」という発言はこの作品のカラーを顕著に表している。凱はさらに自分が香のことが好きと竜の前で公言。ドロドロとしているよな・・・一人になった竜はリエのことを思い出すが竜ってリエに未練がある様子。これが後になって・・・・
 バイラムのアジト。なぜかピアノを弾くことだけは知っているマリア。マリア=リエという伏線になっている。(後の戦隊でマリアと設定が似た女幹部まで出てきたし)リエのピアノを聞いている竜(回想)とマリアがピアノを弾くシーンを繋げるところはいい演出
 竜へのプレゼントを渡す香だが、竜はプレゼントを返してしまった。彼女のリエに未練があるからって、香の想いを無視することはないでしょうに・・・
 凱は香と話をするが香に対して強引なアタックをするところは不器用な人だ。
 14話はファイヤーバズーカが登場。サブタイトルが「愛の必殺砲」はないよな・・・13話の「愛の迷路」同様に。
 カメラジゲンの力で写真に閉じ込められてしまった香。凱は香を元に戻したいが故にマリアに土下座。正義の味方が敵に土下座とは情けないし、敵に土下座なんて通じる訳がないのに・・・と言いたいが、13話での香に対する強引なアタック同様、凱は不器用な人なのねとわかる描写。
 次々と写真の中に閉じ込められるジェットマンの面々。竜一人でカメラジゲンに挑むが竜一人でファイヤーバズーカを使うところは無謀としかいえない。
 バズーカは「電撃戦隊チェンジマン」から戦隊の定番武器だが、実はファイヤーバズーカのような可変バズーカは少なかったりする。(前番組だった「ファイブマン」のアースカノン、「デカレンジャー」のディーバズーカ)
 戦いが終わって、竜に自分の思いをぶつける香にそれが面白くない凱・・・というところはまさに「愛の迷路」だ。
 マリアを庇うなどマリアに対して人間的な愛を捧げるグレイ。バイラムの連中からしてみれば人間は「下等で愚かな生き物」のはずなのに(大体の戦隊の悪はそういう考えの持ち主だが)、その下等で愚かな生き物と同じことをするとはある意味滑稽だ。
 ラディゲの奴はマリアに対して歪んだ愛を見せているし(「マリアは自分の物」と思っている様子)、グレイはマリアに対してひたむきなところ(13話でもマリアを庇っているし)を見せる所は対照的だがバイラム側も「愛の迷路」が顕在化している様子。
 15話はアコが主人公。歌唱コンクールの練習中にコールが・・・ヒーローは正体をばらしてはいけないというのはお約束の戦隊。正体がばれやすい仮面ライダーとは正反対だ(戦隊でも戦隊の正体を知る人がいるケースもわずかだが存在するが)
 ボイスジゲンによって女性の声が奪われる事件が発生。バイラムの連中は女の声を破壊兵器に転用するつもりだが人の声を利用すると言うネタもお約束ですよね。
 15話から竜たちのコスチュームが変更。ジェットマンのトーク一回目でも書いていますが最近の戦隊って決まったデザインのジャケットを着ているため服装に自由度がないとコメントしていましたが、今の戦隊が決まったデザインのジャケット姿なのはあのジャケットのレプリカを売るための戦略としか思えないのだが・・・(戦隊が玩具CM番組としての側面があるとはいえ)
 ボイスジゲンに声を奪われてしまったアコ。声を取り戻すために怪人を誘い出すのだが、怪人を誘い出す役が雷太でしかも女装していたところは強烈でした。

16話「紙々の叛乱」〜20話「結婚掃除機」(2006年3月25日)
 紙に書かれたもの(写真や絵)が消えてしまう事件が発生。しかも高名な画家・間吹氏の絵も消えたと言う。原因究明に乗り出す5人だがカミジゲンに襲われる。ピンチの5人を救う謎の少女。少女を探す竜だが、少女の服装から少女は間吹氏の娘・静子であることが判明。さらに間吹氏の日記で静子は既に事故死したいたこと、竜達が発見した静子は間吹氏の絵から抜け出た存在であることがわかり・・・
Bパートで怪人との生身の戦闘で彫像が派手にぶっ壊れていたがバードニックウェーブの力って超人的な身体能力を与える以外には頑丈な身体にしてしまうのか?
 いざとなったらカミジゲンを倒せないジェットマンはトランの指摘する通り甘すぎ。何のためらいもなく敵に手を下すとヒーローではないし・・・うーむ。
 17話はバイラムの女王・ジューザが登場。最初は5人が買い物に出かけるシーンから。アコと香は水着探し。だが凱は香を強引に連れ出した。凱と香を追う竜、雷太、アコ。ここでの会話でアコがメンバー同士の恋愛を茶化すシーンも。謎の隕石が接近してきたため街はパニック状態。停電のためエレベーターが止まってしまい、エレベーターに閉じ込められる形になった5人。香に迫ってくる凱、香を守ってあげたいと自分の本音を見せる雷太。ここまで来るとほんとにトレンディドラマのノリ。「ジェットマン」が放送された1991年は「東京ラブストーリー」等のトレンディドラマがヒットした時代ですからね。
 女帝ジューザに謁見する幹部連中。マリアの方はジューザのことを知らないのだが、マリア=リエの伏線の一つか?ジューザに従いつつも裏ではジューザに取って代わろうと目論むラディゲ。権力欲の強いワルだし、他の連中もジューザの台頭を快く思っていない様子。
 ジューザは魔獣セミマルの餌となる「人々の苦しみや悲しみ」を集めるため人々を襲い始めた!ジューザと戦うジェットマンだが、凱がジューザの光線を浴びてしまう。ジューザに対して謀反を起こしたラディゲは魔獣化したジューザの力で人間に。身体が水晶化して苦しむ凱・・・というところで18話へ。
 ジューザの魔力で人間にされてしまったラディゲは倒れていたところをある女性に救われる。ラディゲ役の舘大介の素顔は舘ひろし似。
 身体が水晶化していく恐怖と水晶化していく痛みと戦う凱。凱のことが心配になった香に対して死にたくないと本音を打ち明けるが、11話に登場した「隠された心」がそうさせているのか?
 女性=早紀と仲良くなるラディゲ。彼女と付き合っていくうちに人間らしい部分を見せるようになり記憶が戻らなくてもいいかも・・・と思うようになるのだがそうもいかず・・・ジェットマンとジューザが戦っているところを見て記憶を取り戻したラディゲはジューザに刃を向けた。ジューザが共通の敵ということで利害が一致。バイラムの奴らと共同戦線を張ることになるジェットマン。バードブラスターの一斉射→香のブリンガーソードの一撃でジューザの額飾りを破壊し、水晶化していく人々を元に戻すことに成功。
 駆けつけた凱は水晶化された恨みとばかりに魔獣化したジューザを攻撃。怯んだところをファイヤーバズーカで大ダメージを負わせる。退却したジューザだがラディゲに切り殺された。ジューザってバイラムの女帝と言う割にはあっけない女帝だな・・・出てきて2話目で殺されるんだし。
 ラディゲを追ってきた早紀。早紀はラディゲを説得するが、ラディゲは愛など愚かだと言って早紀を殺してしまった。権力欲が強い、仲間意識などないワルを際立たせるための演出でしょうがはっきり言って惨い・・・自分も人を愛する感情は持ち合わせていないとはいえこのラストは惨いと思った。
 19話は香が主人公。ショッピング中に謎の占いハウスへやって来た竜達。占い師は香に警告。香は占い師の警告を無視するが、家へ帰ってみると占い通りに人形が泣いたり、車に関するものの災厄にあったりとひどい目に遭う。さらに「変身すれば死ぬ」予言を見せられてパニック状態に陥ってしまった。
 気を紛らわそうとした香は凱に誘われて外に出るが、連れられた場所が変身したら死ぬと予言された場所だったためにまたまたパニックに。この話は占いを盲信する人間を皮肉った話か?
 占いハウスの占い師の正体は次元獣・ウラナイジゲン。こいつの目的はジェットマンの戦力を殺ぐためだった。占いを信じてしまったために戦えない香。そんな香を奮い立たせるために彼女のじいやが立ち上がった。般若の面をかぶって香に喝を入れるんですが般若の面は笑えた。
 香抜きでウラナイジゲンと戦う4人。異次元空間で死神と戦うが死神どもが「RX」に登場した怪人「スカル魔」よりひどい・・・(全身タイツ姿が)
 剣道の胴着姿で4人のピンチを救うところとか、変身後の個人技「スワニーアタック」が初登場にフィニッシュ後に決め台詞を言うなど戦闘シーンでは香が大活躍します。この回は巨大戦はなし。ラスト、香の家に遊びにきた4人・・・というところで締めくくられます。
 20話は凱が主人公。結婚式のシーンから話は始まるが、花嫁が突然相手の男と結婚したくないと心変わりしてしまう事件が発生。そのことを調べている女の子と出会う凱。車に轢かれそうになる子=ミチルを助ける凱ですが、人前で超人的な力を使っちゃっていいの?
 ミチルは凱に協力してもらうために一芝居打つが、これが凱を怒らせる結果になり仕方なく彼女に協力することとなってしまい・・・
 ミチルの家にやって来た5人。凱はミチルの姉をナンパ。でも彼女は凱のナンパにはなびかない。説得という形のナンパはないと思うが・・・
 女性の人変わりはソウジキジゲンの仕業。人間の愛情を吸い取って、人間を滅ぼそうとしているが、今、子供に愛を注がない親がいるところを考えると愛って今は必要ない行為なのか?
 戦闘シーンでの凱が歩きながら変身・・・という演出はかっこいい。BGMは「炎のコンドル」。歌は若松さん本人か?個人技「コンドルフィニッシュ」でソウジキジゲンを撃破するところもかっこいい。

21話「歩くゴミ」〜25話「笑う影人間」(2006年4月)
 21話はアコが主人公。街で怪人化したゴミ、ゴミジゲンが人々をパニックに陥れていた。子供の玩具を治してあげるなどいいところを見せるのだが、人々は逃げ出してしまう。ところで子供が持っていた玩具は前番組「地球戦隊ファイブマン」のスーパーファイブロボ?
 ゴミジゲンの元になっていたのはアコが子供のころにかわいがっていたぬいぐるみ。ゴミジゲンはアコを「ママ」と呼んで追っかけまわす。
 ゴミ回収業者の人に商談を持ちかけるアコ。がめつい・・・ 
 この回はゴミの不法投棄に対する皮肉と人間の心の闇がお題。悪いことはしていないのに人々に嫌われるゴミジゲン。人間は能力が違ったり、外見が異なる者を迫害する傾向にあるが、2話か3話で凱が言っていたように人間は滅んでしまえばいい?
  巨大戦では怪力を誇るゴミジゲンにジェットイカロスは苦戦。戦いの最中にアコが一人で子供を助けに向った。瓦礫の下敷きにあったアコをみて良心(と言っていいのか?)を取り戻したゴミジゲンだが、マリアに処刑された。アコが単身マリアに挑むシーンはビデオ「ガオレンジャーVSスーパー戦隊」で女戦士の名場面集に使われていましたね。
 22話は戦闘シーンが殆どないという異色編。何かに逃れるようにサックスを吹く凱。バーに竜がやって来た。竜は凱と話をしに来たのだが、真面目な竜に対して惚れた女の方が大事だと言う凱。不純とも取れるが人間的かも?
 バイロック・・・魔獣セミマルを孵化させてジェットマン抹殺を目論むラディゲ。それが面白くない他の奴ら。敵も奥が深い 
 香の家・・・竜との甘いひと時を妄想する香。そんな中電話が。電話の主は凱。凱は香にデートの約束を取り付けた。強引ですね。
 翌日、凱の前に現れたのはアコだった。香の方は竜とドライブ。竜の恋人気分な香だが竜はシリアス顔。「会わせたい人がいる」と言う竜。香の方は竜が両親を紹介してくれるのではと思っていたが、やって来た先は外人墓地。その一角にあるリエの墓。竜は自分が未だにリエが好きだと告白。回想シーンが入るが回想シーンでの竜の私服、ジャケットが「RX」後半の光太郎の衣装と同じようだが・・・
 未練ありすぎな竜。変身ブレスにリエの写真を入れておくんだもの。
 リエが未だに好きだと告白することで香に自分に対する思いを忘れさせようとする竜。この辺もトレンディドラマ真っ青な展開だ。
 Bパートで竜に対して彼の中のリエに対する思いを追い払うと決意。香自身言うように香って執念深いですね。
 特訓中の竜に突っかかる凱。取っ組み合いのケンカにまで発展。二人を止めようとする香の描写も恋愛ドラマじゃお約束なネタです。取っ組み合いのケンカの最中にラディゲ以外のバイラムの奴らが登場。ラディゲに手柄を取られたくないから現れた?悪者だから仲間意識はないんでしょうが、お互いが足を引っ張り合いすぎるのは絶対的なボスの不在が要因?
 23話はジェットガルーダ登場。ゲストにブルーフラッシュ=ブン役の石渡康浩、ピンクマスク=モモコ役の前田加奈子、トリケラレンジャー=ダン役の藤原秀樹がゲスト。
 冒頭はトレーニングをする竜、女友達と遊んでいる凱、雷太に理想の男性像を話すアコと個々のプライベートシーンが登場。雷太に理想の男性像を話すアコなんだけど理想が高すぎだ。
 バイロック・・・魔獣セミマルが誕生・・・だが魔獣には見えんデザインだ。
 香の家。香に戦士であるからには公私混同は止めろと忠告する竜。でも22話でリエに未練があるらしい描写があったり変身ブレスに彼女の写真を入れている竜の方が公私混同しているような・・・
 敵襲を知りジェットイカロスで巨大セミマルに挑むジェットマンだが、セミマルにコテンパンにされてしまった。腕をもがれてしまったが見事なやられっぷりだ。イカロスのピンチをジェットガルーダが救う。
 基地へと帰還した5人は彼らを助けた人物に会う。レイ、カンナ、ダンの3人はバイラムの連中に故郷を滅ぼされた裏次元人であることが判明。
 アコのスカートをめくるダン。やることが子供っぽい。アコの穿いている下着もセンスが・・・
 氷漬けになったセミマルが復活。出撃できないジェットイカロスに代わってジェットガルーダが出撃するがジェットガルーダの力をもってしてもセミマルには勝てない。どうする?というところで次へ。
 24話はグレートイカロス登場。ジェットイカロスは修理中、ジェットガルーダでもセミマルには勝てない・・という状況で話は始まる。2体のロボの力を結集すればセミマルに勝てるのでは?ということでジェットイカロス、ジェットガルーダの修理が始まった。修理中なのにアコの気を引こうとするダン。そのために仮病を使ったりアコを外に連れ出します。
 イカロスの修理が完了したのと同時に敵襲が・・・23話同様セミマルに追い詰められるジェットイカロス。イカロスを救わんとレイたちはジェットガルーダを起動させるがレイとカンナがラディゲに殺されてしまった。ガルーダを乗っ取ったラディゲはジェットマン抹殺に乗り出す。
 ダンがジェットガルーダに乗り込んだためジェットガルーダを取り戻すことに成功。イカロスとガルーダが合体してグレートイカロスが誕生。グレートイカロス、ジェットイカロスのパーツとジェットガルーダのパーツがバランスよく組み合わさっているがちょっと武骨か?必殺技の「バードメーザー」、もろブレストファイアー・・・
 ラスト、レイたちのお墓を作ってあげるジェットマン。スーパー合体登場なのはいいけど後味の悪い終わり方だったな・・・
 25話は強化怪人・バイオ次元獣が初登場。バイロック・・・マリアを肩入れするグレイ。ラディゲの剣を素手で受けたために腕を損傷させてしまう。そんなグレイに応急処置をしたマリアだが、そのあと「何をやっているんだ」状態に。仲間を助けたことは汚らわしいとでも思ったのか?
 プールでポーカーをしている凱。お酒は飲むし、タバコは吸うとヒーローらしくない行為だ。
 25話の怪人はライトとアルマジロの合成なので「ライトアルマジロ」。そのまんまな名前だ。ライトアルマジロの能力は影からニセモノを作ること。変身してバイオ次元獣に挑む竜達だが凱以外の4人は自分の影からニセモノを作られてしまう。影ジェットマンは能力は互角だが戦っていくうちに力をオリジナルから吸ってしまう力を持っていた。影がなくなったため難を逃れたが力を吸い取られ戦う力のない4人。凱が単身バイオ次元獣に挑むことになるが、マリアはジェットマン抹殺のためさらに一手打ってきた。マリアを探し出す凱だがグレイが邪魔をしてきた。マリアを守るようにして戦うグレイ。惚れた人に対して純粋かつ不器用な愛を捧げるところは権力欲の強いラディゲと比べるとまともか?
 ファイヤーバズーカでやられるライトアルマジロ。巨大化のプロセスは次元獣のときと同じの様子。巨大ライトアルマジロに対してジェットガルーダで挑むジェットマン。前の話でグレート合体が初登場したが安直にグレート合体を使わないところはよろしい。
 ラスト・・・影人間になりきって竜たちを驚かせる凱だがプールに突き落とされます。ここは微笑ましい終わり方だ。

26話「僕は原始人」〜30話「三魔神立つ」(2006年5月26日)
 26話は雷太が主人公。雷太が畑仕事をしている所から。畑は基地の近所?農業青年らしいオフの過ごし方です。バイオ次元獣出現を聞き出撃する5人。ジクウマンモスはタイムワープ能力を使ってきた。雷太はジクウマンモスを攻撃するがタイムワープの超能力が暴走してしまい5人は原始時代に飛ばれされてしまう。
 一人、ある原始人の村にたどり着いた雷太は香にそっくりな原始人に出会う。
 一方竜達は原始時代で一夜を過ごすがジェットマンの世界は21世紀だという会話が。
 原始時代の生活に順応していく雷太。農業青年で自然を愛する性分だから原始時代にも順応しやすいのかも?しかも原始時代に人々に神のように崇められているし。
 突如原始時代に巨大ジクウマンモスが出現。竜の機転でワープホールが開いて現代に帰ることに成功。
 ジェットスワローを簡単に掴んでしまう巨大ジクウマンモス。マンモスの怪人だけあって怪力の持ち主だ。
 ラストの壁画は妙にリアルだったな・・・
 27話は戦隊の定番、再生怪人ネタでゲストに「バトルフィーバーJ」でヘッダー、「ダイナマン」でカー将軍役だった石橋雅史さんがゲスト。
 話はアコが怪人に襲われるところから。真っ昼間から霊柩車が出てきたがこの話、リアルタイムではお盆に放送されたらしい。
 アコの死因を調べる4人だが外傷はなく、魂を抜き取られたようになっていた。事態を重く見た小田切長官はあるお寺へ。
 バイロック・・・空中浮遊しながら怪しい呪文を唱えるラディゲ。降霊術か何か?
 今度は凱と雷太が犠牲に。現れたラディゲは死の世界を制覇したと豪語するがやっぱりバイロックでの怪しい呪文は降霊術だった様子。霊柩車の中に引きずり込まれそうになった竜を待ち受けていたのはダイヤジゲン、ヌードルジゲン、ジャグチジゲン、カミジゲンの亡霊怪人。何故か死の世界には河童とかもいます。亡霊怪人共、マヌケ面の怪人ばかりなためか緊張感と言うものがないな。死の世界に送り込まれる寸前の竜はある僧侶に助けられる。 
 アコ、凱、雷太を救うために竜は泰元上人の導きで霊界へ。お寺のシーンでは竜は空中に浮いているが「マスクマン」(劇場版)のOPを思い出した。
 霊界・・・三途の川に河童にミイラが出てくるなどオバケ屋敷の世界だ。妖怪やラディゲに追い詰められる竜だが泰元上人の導きで変身に成功。亡霊怪人に追い詰められた3人を救出。等身大戦の後は霊界で巨大戦。亡霊カミジゲンとジャグチジゲンはイカロスとガルーダが倒したが、残り二体は霊体になってイカロスに取り憑いてしまったが泰元上人の助力で浄化されグレートイカロスのバードメーザーでとどめ。霊界での巨大戦は何でもありって感じだ。
 28話はコミカル回。元祖次元獣を自称するドライヤージゲンがジェットマンに対して派手な宣戦布告をしてきた所から話は始まる。
 ドライヤージゲンの奴、バイオ次元獣が出てきてからは日陰者の生活を送っていたらしい。幹部連中にへつらってまで出番をもらうとは・・・ジェットマンと戦う前にグリナム兵に喝を入れるところは面白い。
 指定されたポイントへと向った5人はドライヤージゲンに遭遇。アコに茶々を入れられています。野球選手になって5人を翻弄するグリナム兵もコミカル。戦っている最中に何故か困っているおばあちゃんを助けてしまうドライヤージゲンにグリナム兵も呆れ顔。
 今度は別のポイントにやってくる5人。ドライヤージゲンの炎によってピンチというところで一匹の犬の登場で危機を脱します。
 巨大化して暴れるドライヤージゲン。ジェットイカロスで立ち向かうジェットマンをコテンパンにしてしまったり、幹部連中にもてなしされるがこれは全部夢だった・・・幹部連中がドライヤージゲンにもてなしをするシーンは笑えます。
 今度は人質を取ってジェットマンに挑むドライヤージゲンだが、ドライヤーだったころの習性のためか川に落とされた女学生の髪を乾かしてしまいます。
 今回の戦闘シーンはファイヤーバズーカでグリナム兵を一掃。ラスト、浴衣姿でくつろぐ5人に残暑見舞いが・・・彼はバイラムを脱退して床屋に就職したらしい。ドライヤーの怪人らしいなぁ。
 29話冒頭は5人がバトミントンをしているシーンから。竜はリエに思いを馳せているが、ホントに未練があるのね。そんな中、裏次元人のデュランが地球へ。
 一方、デュランの彼女であるルーはあらゆる物を武器に変える超能力でラディゲを討とうとしていた。出撃した5人だがルーの能力の前に苦戦を強いられる。ルーを説得しに来たデュランだが、ラディゲの企みでバイオ次元獣・ヨロイスネークに憑依されてしまう。ルーはデュランを説得するがルーを庇って竜がヨロイスネークに斬られてしまった。
 スカイキャンプ・・・重傷を負った竜だがルーの傷ついた人を癒す超能力によって一命を取り留める。ルーは単身怪人化したデュランを説得しにいく。ジェットマンが駆けつけ、敵の隙を突いてヨロイスネークを倒すが19話同様巨大戦はなし。
 ラスト、別の次元へと旅立つデュランとルー。竜は別れ間際に「何があってもルーの手を離さないこと」と言い残すが自分と同じ思いはさせたくないと言うことがわかります。29話のサブタイトルは「最後の戦い」だが、デュランとルーの二人にとっての「最後の戦い」だったのね。
 30話は戦隊の定番の一つ、強豪怪人登場の回でゲストは戦隊の名バイプレイヤー役者の岡本美登氏がゲスト。山登り中の男二人が怪しい神殿を発見。ふとした弾みで魔神ムーを復活させてしまうところから話が始まる。ムーって「アクマイザー3」のカブラみたいなデザイン。
 スカイキャンプでは新たなロボを建造していたが、香のプログラムミスで1から組みなおす羽目に。新ロボは以降の話でどんな活躍を見せてくれるんでしょうかね?
 復活したムーは仲間の魔神を復活させるために強い奴を求めてさすらう。なんか道場破りみたい。
 香は1人でプログラムの組み直しをしていた。彼女の努力家な所がわかります。
 翌日、香と凱はデート。洒落たところで食事してますね。デートの最中にラディゲが乱入。魔獣化したラディゲと戦っているとムーが登場。ジェットマンと魔獣化したラディゲを翻弄。しかも香がムーにさらわれてしまった。ムーは香を生贄にして仲間の魔神ラモンとゴーグを復活させようとしていた。生贄とは古典的ですね。香を救うために自分の血を取れといって、ナイフで自分の手を傷つけた。強引なアプローチといい今回の件といい、凱は不器用な人だ。香は凱に告白しかけたが、本当の所は・・・?
 戦闘シーンではぶつ切り状態になっている部分があるのだが、これは編集ミスか?
 ジェットマン抹殺のために魔神を利用しようと企むラディゲは自分の血を魔神に捧げた目的のためなら何でも利用するえげつなさは悪役の典型ですな。復活したラモンとゴーグはファイヤーバズーカの一撃で虫の息になったムーを抹殺した後去っていった。強豪怪人にどうやって挑むのか?というところで次の話へ。

31話「戦隊解散!」〜36話「歩く食欲!アリ人間」(2006年6月
 31話は3号ロボ・テトラボーイ登場。バイロック・・・甦った魔神・ラモンとゴーグに「俺に従え」と言うラディゲ。魔人復活のために自分の血を捧げたから「俺に従え」ということなんでしょうけど、ある意味究極の戦隊のワルですね。ラディゲは。だが魔神二人はラディゲには従わない。バイロックを出たラモンとゴーグは人々を救うが、実はこれ、人間を餌にするための計略だった。
 一方・・・乗馬している凱と香。ラブラブモード入っています。魔神出現の情報を聞き駆けつける3人だが、凱と香がいないために本当の力を発揮できない。戦いが終わりどうして戦列に加わらなかったのかと凱と香に問い詰める竜。「俺たちは戦士だ」という竜に凱は反発。香と一緒にジェットマンを脱退すると言い出す・・・というところで敵が出現。敵と戦っていた竜達だが、戦いの最中マリアがリエの姿に・・・
 リエとラブラブモードに入った竜。竜はリエとやり直すつもりだったが巨大魔神が・・・イカロス、ガルーダを使って魔神に挑む3人。一方、地上にいたリエはラディゲに洗脳されてしまった。竜のやつどうしてロボにリエを乗せなかったの?イカロスとガルーダのピンチにテトラボーイが登場。テトラボーイのスピード殺法に翻弄されるゴーグは目を回しています。テトラバスターでゴーグを倒したジェットマン。竜は単身リエを探すが竜の前にはマリアが・・・マリアにいたぶられる竜のシーンで31話はお終い。
 32話は31話の続きから。スカイキャンプに帰ってきた竜はリエが帰ってきたと言うが、マリアの正体がリエというのにショックを覚えて現実逃避してしまっていた。人間臭いな・・
 リエと一緒にいることを妄想する竜。長官が竜を説得するが現実逃避してしまった竜には長官の言葉は通じない。雷太とアコは凱に竜を何とかして欲しいと頼みに行く事に。雷太が「(竜は)頼りない」と言うと凱は「世界中で竜をけなしていいのは俺だけだ」と発言。竜に反発してはいるけど、竜を一番信頼していることがわかるセリフです。
 一人ブランコで遊んでいる竜の前に現れた凱と香。竜は誰もいないブランコを指してリエを紹介すると言うがここまで行くと病気だ。そんな竜を見るに見かねた凱は竜に「好きにしろ!俺は待っている。俺たちはお前を待っているぞ!」と一言。熱いですね。
 現実逃避している竜の前に現れるマリア。竜はなかなか戦えなかったが、変身ブレスに入れていたリエの写真を見て正気を取り戻す。ブレスにリエの写真を入れているところは未練がましい。リエの幻影を振り切り、自分の弱さに勝った竜は4人の下へ。けど、いつの間にか夏ファッションになっている・・・爆風の中、変身を完了するところは「RX」22話みたいでかっこいい!
 5人の連携でラモンを倒すが、バイオ次元虫を体に取り込んでいたラモンは巨大化。今回はハイパーハーケンの必殺技「ハイパーGアタック」で巨大ラモンを倒すが、戦闘機の突撃を見ているとどうしてもイーグルファイターの突撃を思い出す。
 墓地でのシーンで5人が改めて力を合わせてバイラムと戦うと誓ったところで終わり。
 33話は2番目のレーザーガン・ビークスマッシャー登場の回でキカイダーこと伴直也さんがゲスト。
 この回のサブタイトル「ゴキブリだ」は笑えます。登場怪人もその名もズバリ「粘着ゴキブリ」だし。粘着液を出して人々を混乱に陥れる粘着ゴキブリ。ゴキブリの怪人って戦隊の怪人では珍しいかも?優雅(?)に酒を飲んでいる竜と凱。竜ってお酒は飲めない主義の筈・・・怪人出現の連絡を受けて出動する5人だがすばしっこい上にバードボンバーを喰らっても平気な粘着ゴキブリに大苦戦。
 基地に帰ってきた5人は長官から新兵器・ビークスマッシャーなら粘着ゴキブリを倒せるが、まだ未完成の兵器であると告げる。設計者である相沢博士は既に亡くなっていたからだ。相沢博士の娘・ミカの元を訪れる長官と竜。ミカは何かわけのわからない絵を書いていた。けどよく見ると電子回路の略図みたいだけど・・・ミカの絵はビークスマッシャ-の設計図であることに気付いた長官はミカに協力してもらおうとするのだが、無理やり協力させることに反対する竜はミカを懸命に説得することに。ところで、人の記憶に新兵器の設計図を刷り込むことが出来るのはどうして?
 ミカは父親に対する誤解があるため、竜に対しても心を開かない。そんな中敵襲が・・・。手足をばたつかせて倒れるところとか、しぶといところもゴキブリの怪人らしさが出ている。危機に陥った5人だが長官自らが完成したビークスマッシャ-を持って現場に駆けつけた。りりしいです。
 ビークスマッシャ-はすばしっこい敵をどこまでも追いかけるモーションチェイサー機能を備えたレーザーガン。粘着ゴキブリを確実に捉えてます。今回は新必殺技・スマッシュボンバーで粘着ゴキブリを撃退。巨大戦はなし。
 34話。夜に基地に忍び込む竜はコンピューターからテトラボーイの機密を納めたディスクを盗み出したところから始まる。マリア=リエを取り戻そうとしているようだが・・・
 バイラムの奴らはジェットマンの結束力のなさを嘲笑うが、手柄を取り合っている上に結束力のない自分らのことは棚に上げてる。
 黒いコート姿で現れた竜はグレイに取引を持ちかけてきたが、4人が乱入してきたため取引は後日ということに。竜はテトラボーイを持ち出し、グレイとの再取引に向うがグレイは竜を殺してしまった。駆けつけた凱は竜のブレスから何かを発見したようだが・・・
 バイロック・・・テトラボーイを持ち帰ったグレイ。実はテトラボーイには竜が潜入していた。目的はバイラムのアジトにある次元転移装置を破壊することにあったが幹部連中や、怪人に追い詰められていくが間一髪でグレートイカロスが救援に駆けつけた。グレイに殺された竜はアンドロイドでブレスには作戦内容を記したテープが隠されていた。ジゴクメデューサは倒したものの、次元転送装置は破壊できず。けど、5人の絆はさらに強くなったというところでお終い。
 35話はアコが主人公。話は産業廃棄物がバイオ次元獣になるところから。この後制服姿のアコが登場。アコって高校に通ってたんだ。戦いに専念するために高校を休んでいるのか退学しているかのどっちかだったと思ってたんだけどな。
 アコの前にバイオ次元獣・毒ガスネズミが出現。毒ガスを吐くため思うように戦えない。一羽の鳩の登場で何とか退けたものの早いうちに倒す必要があり・・・
 パトロール中にアコは自分たちを助けた鳩を発見。鳩の飼い主である少女・エリちゃんに会う。彼女は生まれつき心臓に欠陥があり入院生活を続けているため外に出たことがなく鳩のパルがお友達だった。エリちゃんは手術を拒否と言う設定だけど手術を拒否している子供とヒーローの心の交流はよくあるネタらしい。
 エリちゃんを外に連れて行ったアコは怪人に襲われた。一人奮戦するアコだが、目をやられてしまった。そんな中現れるラディゲ。鳩が二人を助けてくれた。
 目が見えないためにアコは苦戦を強いられるがビークスマッシャ-のモーションチェイサー機能を使って形成逆転。巨大戦はテトラバスターでとどめ。 
 戦いが終わり・・・エリちゃんは手術に成功したらジェットマンになれるかな?という。子供らしい発言。今まで拒否していた手術を受けると決心するところで終わる。
 36話は長野ロケ1話目。「戦士たるもの休息も必要」と言う長官の粋な計らいで長野へ向かうことになった5人。遠足気分な5人の描写がよい。パラグライダーをやってる竜に、牧場で牛の乳絞りをしているしている雷太、バレーボールしていたりと楽しそうな5人が見られます。
 温泉でリフレッシュしている面々。温泉とくればのぞきででしょうとばかりにのぞきをしようとする凱を止めようとする雷太。鼻血出してしまっているところは純情だ。事故とはいえのぞきをしてしまった竜。カワイソー。
 一方・・・謎の蟻に取り憑かれた人は何でも食べ始めた。犬まで喰ってしまうとは・・・
 朝起きてみると牧場の牛が白骨化している現象が・・・謎の蟻を操っていたのはトラン。トランに挑む竜達だが超能力を使うトランに翻弄されてしまう。竜がトランを「子供」と言ったからトランが激怒、アリバズーカに5人を襲わせる。怪人とのバトルは巨大戦で決着をつけることに。アリバズーカはジェットガルーダで殲滅。 
 戦い終わり・・・草野球をしている5人。雷太以外はやる気がない。脱力気味のセリフが笑えます。
 他の幹部連中に子ども扱いされて怒ったトランは急成長。よく見たらトラン役の子役っておかっぱ頭・・・話の途中で急成長する幹部は「ハリケンジャー」のマンマルバなんかがいますけど急成長する幹部はトラン(トランザ)が元祖?

37話「誕生!帝王トランザ」〜41話「変身不能!基地壊滅」(2006年6月24日)
 37話はトランザが登場。トランザ役は「フラッシュマン」、「ライブマン」で悪役を担当した広瀬匠さんです。
 まだ長野に滞在していた5人は竜以外の4人はゴルフを楽しんでいて、竜は一人特訓。剣の稽古をしていたのに何故空手の胴衣姿なんだ?稽古に励む竜の前に一人の男が登場。指一本で木刀を受け止めたり、ちょっとだけ力を加えただけで竜を打ち負かすところはすごい。
 今度は凱や雷太の前に現れた男。ゴルフの超テクニックで女の人をメロメロにさせたり、雷太との勝負ではそばの早食い対決をしていたが「ズ○ット」の早川対用心棒の対決みたい。
 バイロック・・ピアノの次は自分でギターを弾いているグレイ。洒落てますね。
 謎の男の話をしている5人の前に現れるラディゲ。今度は噂の男まで現れた。男はトランが急成長した姿。気障なセリフも言っていたが気障男系の敵キャラをした事があるだけあってさまになってます。私服姿から、本当の姿になったトランザ。トランザの格好だけどもう少しカッコよく出来なかったの?
 トランザの力に圧倒されるジェットマンと幹部連中・・・というところでAパートが終了。
 Bパート・・・トランザの剣技を破るため竜は特訓をすることに。特訓はヒーロー番組の定番ですからね。特訓中の竜の前に現れるトランザは竜に挑戦状を叩きつけてきた。勝負の内容は有刺鉄線デスマッチだが剣まで持ち出すトランザは卑怯?壮絶なやられっぷりの竜。見ているこっちも痛々しい・・・サシの勝負を邪魔するバイオ次元獣・ギョライピラニア。こいつはラディゲの差し金。竜以外の4人でギョライピラニアを倒すことに成功するが、敵側はというと・・・幹部連中に自分の力を見せ付けるトランザはラディゲに「俺の名前を言ってみろ」と服従を強要。屈辱に耐えつつ「トランザ様〜」と叫ぶラディゲのシーンでお終い。この「俺の名前を言ってみろ」、「トランザ様〜!!」のセリフは強烈ですよね。
 38話はチェンジドラゴン=剣飛竜役だった浜田治希(治紀)さんがゲスト。最初は戦闘シーンから。怪人に取り憑いていたバイオ次元虫を冷凍保存し捕獲することに成功。ファイヤーバズーカで倒される怪人(レーザートカゲというんだそうです)は弱い・・・使い捨ての怪人?
 捕獲したバイオ次元虫を解析してもらうために遺伝子工学研究所へ。研究所には竜の友人・柳が勤めていた。柳は竜のことを思い出す。スカイフォース入隊前の竜はラグビーをしてたみたい。浜田さん扮する柳は竜の友人という設定ですが、役者さんの年齢が合わないような・・・
 柳はバイオ次元虫を自分が解析して名声を得ようとしていた。変わった生物を解析して名声を得ようと考えるのは科学者として当然だが・・
 トランザはバイオ次元虫奪還のため、ハンマーカメレオンを刺客として送り込んできた。ハンマーカメレオン、冒頭のレーザートカゲ同様にあっさりやられた・・・と思ったら沼に沈んだバイオ次元虫と融合してまた復活。消える怪人に苦戦するジェットマン。竜の言葉で目が醒めた柳は怪人やグリナム兵を恐れず勇敢に立ち向かう。消火器を持ってたが、消火器は見えない敵を炙り出すためだったようだ。
 39話は凱が主人公。バイロックでトランザがラディゲ、マリアと口論しているところから。グレイが口論に参加していないところを見ると権力争いには興味がないようだ。
 バイラム出現の通報を受けて出撃する5人だが、バイオ次元獣・スナイパーキャットの力で凱以外の4人は人形にされてしまった。一旦退却した凱にグレイが挑戦状を叩きつけてきた。カジノを勝負の場に定めているところは洒落ています。勝負の場であるカジノ・・・マリアがグレイに協力を申し出るがグレイはこれを拒否。男同士の対決に水を差すなって訳か・・・対決の内容はルーレット。凱がタキシード着ているところは気障ですね。
 ルーレットで対決することになった凱だが、ルーレットの歪みなどをコンピューターで分析するグレイに大苦戦。最後の勝負に出た凱。勝負に勝つんですがトリックはテトラボーイを使ってカジノを傾けていたというイカサマ。派手なイカサマです。勝負には勝ったがグレイの体の回路を返す凱。正々堂々の勝負をしたグレイに対する返事か?
 40話はネオジェットマンのエピソードの1話目で後番組「ジュウレンジャー」でティラノレンジャー=ゲキを演じた望月佑多さんがゲスト。トランザにいたぶられるラディゲのシーンから。ラディゲはトランザから地位を取り上げようとしているよう。ラディゲはジェットマンを倒す秘策を思いついたようでマリアとグレイも協力して事にあたることに。
 隕石の落下ポイントにやって来た5人だが幹部3人に苦戦。謎の隕石にバイオ次元虫は取り憑き怪人に。怪人=隕石ベムによってバードニックウェーブを吸い取られて変身が解けてしまった。長官の指示で退却しようとする竜たちだが体が思うように動かすことが出来ない・・・というところで謎の5人組=ネオジェットマンが登場。ネオジェットマンは隕石ベムを退けたが彼らの装備は無駄なものがないデザインだ。
 スカイキャンプ・・・ネオジェットマンはスカイフォースの幹部・一条総司令が独自に作り上げた部隊。他にもスーツアクターの宮崎剛氏、渡辺実氏と戦隊出演者の長門美雪(美由紀)もネオジェットマンとして登場してます。
 基地でのトレーニングシーン・・竜達5人の飛行服姿は久しぶりに見ます。アコと香がネオジェットマンの連中の嫌な人振りを話しているが今時のギャルって感じ。怪人出現の通報を受けてジェットマシンで出撃するネオジェットマン。だが、ロボ戦になると苦戦してるけど、民間人と軍人の寄せ集めとはいえ、実戦経験を通じてチームワークを育んだ竜達には敵わない?
 ネオジェットマンを捨て駒にしようとする一条。そんな一条に怒り、一条を殴る竜。スカイフォースのメンバーとはいえ不条理な命令に従わないところはヒーローらしいじゃなくて人間的だ。
 ジェットガルーダで出撃し、ネオジェットマンを助けようとする竜たち。だが変身が解けてしまった・・・というところで次へ。
 41話はネオジェットマン編の後半。隕石ベムの放つ反バードニックエネルギーで変身できなくなったうえにピンチに陥る5人。長官がテトラボーイを出撃させるが隕石ベムに翻弄される。竜達は残された力を振り絞ってテトラバスターを放つがここで力尽きてしまった。
 スカイキャンプ・・・一条に叱責されるネオジェットマン。竜たちの変身能力を取り戻す方法はコンピューターの分析で出てきたが一条はそれを捨ててしまう。
 一条に呼び出された小田切長官。一条は小田切長官がジェットマンの長官に就任したことに対して嫉妬していたようで長官を自分の補佐役に置いて自分と同じ屈辱を味わせようとしているようだ。
 基地を追い出された5人。望月さん扮するJ1は助けてもらったことに対して礼をしていたがネオジェットマンの中では常識人といった風。
 実は怪人は死んでいなくて、コアとなる石が成長して基地で暴れ始めた。基地を追い出された竜達はアコがくすねてきた通信ブレスで事の次第を知る。
 基地で怪人が暴れていることを知った一条はネオジェットマンに怪人を倒すように指示しておきながらネオジェットマンのピンチになると竜達を呼び戻そうとするが、都合が良すぎます。
 ネオジェットマンの危機に長官がビークスマッシャ-を持って出陣。果敢に隕石ベムに挑みますが、一条はネオジェットマンと長官を見捨ててしまう。とことん嫌な奴ですね。
 基地へ向った竜達。変身できなくても隕石ベムに立ち向かう。その行動に心打たれたネオジェットマンの5人は竜達に自分たちの力を渡した。
 司令室に現れた隕石ベム。そんな怪人を前にしても「この基地は私のものだ」と言う一条。こいつ、死んだ方がよかった?
 隕石ベムの反バードニックエネルギーをものとはせず、スマッシュボンバーで隕石ベムを倒した後巨大戦へ。久しぶりのグレートイカロス出陣でバードメーザーで巨大隕石ベムを倒した。
 小田切長官が5人をジェットマンに再び任命するところで終わり。

42話「俺の胸で眠れ」〜47話「帝王トランザの栄光」(2006年10月22日))
 42話は井上脚本で「ジェットマン」の中でも屈指の名エピソードらしい。バイロックでトランザが一体のロボットを作り上げるシーンから始まる。G2はショーに登場しそうなロボット。欠陥品だったためにグリナム兵の訓練の的にされ追いまわされてしまう。偶然G2は表次元に。
 香の家・・・香は凱とテーブルマナーの件で喧嘩。そんな二人の前にグレイが・・・追われる二人に前にマリアまで現れてピンチに。他の3人も駆けつけるが生身で戦うシーンが結構あるところを見ると当時の戦隊は結構アクションしていることがわかります(大場健二氏や春田純一さんなど昔の戦隊にはJACや倉田アクションクラブ出身の方が素顔の戦士をしていたんですから)。変身して戦う凱はグレイの放った光弾を跳ね返すがその余波でマリアがダメージを負ってしまう。雨が降る中マリアを抱えて歩くグレイ。G2はグレイについていくが邪険に扱われます。
 洞窟の中マリアの音楽が聞きたいというグレイに応えるマリア。体力が落ちているために倒れこんでしまった。グレイはマリアを抱きしめるが、マリアに「(ロボットだから)冷たい・・・」と拒絶されてしまう。人間と同じように抱きしめることの出来ない悲しさが出ている。
 倒れたマリアを発見した竜は彼女を介抱するがまた幸せだったときのことを妄想しています。現れたG2はマリアをグレイの元に連れて行くが落石に遭って転落。ジェットマンはファイヤーバズーカでグレイを追い詰めるがG2が最後の力を使ってグレイを助ける。重症のグレイはマリアに支えられてアジトに戻るが、よく考えたらバイオ次元獣が現れない回って珍しい。
 43話は戦隊版「ミクロの決死圏」な内容の話。ジェットマンのロボ以上のロボを作ろうとたくらむトランザ。でも、「戦う相手がいなければ無用の長物」と言うラディゲの言うことはごもっとも。
 トレーニング中の5人。トレーニング中の5人の前に現れる長官。雷太は長官に男っ気がないと一言言ったものだから長官を怒らせてしまいます。
 香の家・・久しぶりに両親に会った香は両親に凱を紹介するが、香の両親は凱に学歴のことなどを聞いてきた。お金持ちらしく家柄とかにこだわっていますね。
 基地へと帰ってきた香と凱を長官が叱責。ちょっと様子が変。ジェットマンの強化策をいきなり言い出す。
 強化計画当日・・・長官は竜たちを攻撃。しかもバイラムの奴らまで現れた。何とか連中は退けたものの長官の様子が変。凶暴化した長官は目が怖い・・・
 分析した結果長官の体にはバイオ次元獣・ヒルドリルが巣食っていた。長官を助けるために怪人がわずかに出している縮小エネルギーを利用してジェットイカロスごとミクロ化して長官の体に潜入してヒルドリルを倒すことに。このネタ、まさに戦隊版「ミクロの決死圏」。コックピットのシーンは水中撮影で撮っているのか?
 長官の体からヒルドリルを追い出すことに成功したジェットマンだが巨大化したヒルドリルはジェットイカロスのエネルギーを吸い取ってしまう。間一髪というところで長官操縦のジェットガルーダが登場。「女の怒りは怖いのよ」とばかりに巨大ヒルドリルを倒してしまった。すごい・・・
 44話は対ベロニカ戦の前半。トランザが新型ロボを完成させたところから。トランザは他の幹部連中にコックピットを用意したので俺のために働けと命令。ベロニカに他の3人の席を用意したのは自分の権力を見せ付けるためか?
 香とアコは喫茶店で会話。アコはうまくいかない香と凱の関係を茶化すが育ちが違いすぎるということ、竜のほうが合っているのでは?指摘。うーん鋭い。
 次々と人々が行方不明になる事件が発生。これはバイラムの仕業。連中は捕らえた人の生体エネルギーを使ってベロニカを動かそうとしていた。
 街に現れるベロニカ。ベロニカは雨宮氏のデザイン。頭部とかが「らしい」デザイン。ですね。出動する竜たち。ジェットイカロスで出動。前半ベロニカを圧倒していたが、後で逆襲されています。ベロニカに対抗するためにジェットガルーダを呼ぶがやっぱりベロニカに押されている・・・グレートイカロスで形勢を立て直そうとするがベロニカは合体中に攻撃。掟破りな展開に持って行ったな・・・合体中に攻撃されるシチュエーションは「グランセイザー」にもあったけど。
 ジェットマンを倒すのは自分だという気概からかラディゲのためにチームワークが崩れたバイラム側。その隙を突いて退却。ほんま、バイラムの連中はチームワークがないですね。
 修理を終えた5人はグレートイカロスで再出撃。バードメーザーを使うが効かない。脱出しようとする5人だが香、雷太、アコが敵に捕まってしまったところで次へ。
 45話。香、雷太、アコが敵に捕まってしまい危機を迎えたジェットマン。ベロニカ対策も思うように進まない。バイラム側もトランザの事を快く思っていないラディゲはベロニカに細工を施したが自爆装置か何か?
 次の日・・・ビル街に現れるベロニカ。よく見るとビル街に「ゼイラム」のポスターが・・・放送された時期が映画公開と前後したために「ゼイラム」のPRのための演出?
 竜と凱だけでベロニカに立ち向かうことに。応急処置だけして戦っていたためにエンジントラブル発生。凱が単身エンジンルームに向かってエンジンの修理を行うが、忙しいですね。バイラム側もラディゲとトランザがベロニカの中で争いを開始。足引っ張りすぎ。
 バイラム側のトラブルを利用してベロニカ内部に乗り込む竜。突入前に凱が一杯おごると一言。友情を感じるシーン。
 ベロニカの中・・・トランザはベロニカのエネルギー炉としてラディゲを利用しようとするがベロニカの力を逆に吸い取ってしまった上に香、雷太、アコを助けた。よほどトランザに権力を取られるのが嫌らしい。
 体から触手を繰り出すギミックを持つベロニカ。「ダンクーガ」のザン・ガイオーみたい。
 5人そろったところで反撃に転じるジェットマンの5人。テトラボーイの修理も同時に終わる・・・って流れ、タイミングよくない?バードメーザーのエネルギーを取り込んだテトラボーイの体当たりでベロニカを倒してしまうグレートイカロス。豪快な戦法だ。
 44、45話って敵の結束力のなさが露呈した回では?
 ラスト・・・喫茶店で食事する5人。竜は凱のためにマッケランのストレートを、凱は竜のためにホットミルクをオーダーした後で乾杯・・・という洒落た終わり方で終わります。
 46話は最後のコミカル回で雷太が主人公。スカイキャンプの一角にある温室でトマトの世話をしている雷太。26話での農園といい、今回の温室といい本当に自然を愛する農業青年ですね。アコと共にショッピングに向かう雷太だが謎の怪光線を浴びたためにトマト恐怖症になってしまうがこれはトランザが送り込んだ異次元生物メタモルの仕業。
 グリナム兵と戦う雷太だが、兵隊さえもトマトに見えてしまうようで戦いを投げ出してしまう。今回の怪人はコミカルな姿だが人の恐怖心を増幅して姿を変える性質を持っているから厄介だ。
 雷太はアコと共に故郷へ。雷太は子供のころはトマトが苦手だったみたい。回想シーンの雷太ですが9話の時の回想シーンと比べると体格が違うような・・・
 パトロール中に女性をくどく凱。おいおい・・・ナンパした子がトマト人間に変化。変身してトマト大王に挑む凱。コミカルな外見の割には身軽な動きを見せたり、必殺技でもびくともしない上に巨大化。他の3人が戦っているけど雷太はトマト恐怖症を治すことができない。アコは雷太を温室に連れて行き、病気のトマトの苗を見せて説得。雷太がトマト恐怖症を乗り越える事でトマト大王は弱体化。変わった敵の倒し方でした。
 47話はトランザが退場する話。トランザは自分が開発した新兵器でジェットマン抹殺をたくらんでいた。
 リエの墓参りをする竜の前に現れた気障男。男は竜の墓参りをしていた。気障男系の悪の幹部を演じた広瀬匠さんだけあって似合いすぎ。男はトランザの変身。ブランコに乗っているシーンもあるが脱力しちゃいます。竜に挑戦状をたたき付けるトランザ。他の4人も駆けつけるが、新兵器で雷太が石版にされてしまった。逃げる途中で竜は崖から転落し、謎の男(ラディゲ)に助けられる。一方、バラバラになって逃げる凱、香、アコだがトランザの手で石版にされてしまった・・・
 竜は男の協力を得てトランザを倒すことに。竜は男の正体を知らないみたいだが、声でラディゲである事がわかるはず・・・男と協力してトランザに挑む竜。バズーカのエネルギーを跳ね返して形勢逆転…と思いきや本性を現すラディゲ。ラディゲの「トランザ、所詮貴様は流れ星。いかに輝こうと、墜ちる運命にあったのだ・・・!」は悪役ながらカッコいいセリフ・・・と言っていいのか?
 とっさの判断でトランザを盾にしてピンチを脱する竜。幹部二人相手に善戦します。竜がトランザの篭手を破壊した事で4人を元に戻すことに成功。ダメージを受けたトランザに対してファイヤーバズーカを放つジェットマン。大ダメージを負い、退却するトランザの前に現れるラディゲはトランザを痛めつけ「俺の名前を言ってみろ」と迫ってくるが、このセリフ、トランザが言っていたけど強烈な発言だ。
 ラスト・・・人間の姿となり廃人となったトランザは身元不明の患者扱いで精神病院に入れられるが精神崩壊を起こして退場・・・って幹部の退陣劇にしてはイレギュラーな回だ。47話は井上脚本だがトランザが廃人になってしまうというアイディアを出したのは井上ではなく広瀬匠さんのほうだったとか。

48話「死を呼ぶ口づけ」〜51話「羽ばたけ!鳥人よ」(2007年3月16日)
 ジェットマン打倒を目論むマリアは強い力を望むあまりラディゲの血が結晶化した「血のヒトデ」に寄生されてしまった。
 竜は友人のパーティーに出ると言っておしゃれしていたが街では人間に化けたマリアが男の血を吸い取ってしまうと言う事件が発生していた。
 友人のパーティーに出ると言っていた竜だが実際は嘘で一人でリエの誕生日を祝っていた。なんかむなしいぞ。
 翌日。ジョギングに出た雷太とアコは血を吸われた人を発見するが被害者の男は消えてなくなってしまった。人々の血を吸い続けるマリアは体が魔獣と化しつつあった。ラディゲの奴女の心を弄んでるな。グレイの方はマリアが心配。憎めませんね。
 女の子と遊んでいた凱は謎の女=マリアと遭遇。血を吸われる寸前で避けたが。街にラディゲが怪人化したラゲムが現れた。一同はラゲムと戦うがバードニックセイバーは元よりグレートイカロスのバードメーザーも通用しない。思えばジェットマンの巨大戦ってギリギリの戦いを強いられているように思うのだが。
 別の所でマリアと戦う竜。マリアはリエの姿に戻った。でもそれは罠で竜が「血のヒトデ」に寄生されてしまった。魔獣と化してしまう竜はどうなる?というところで次へ。
 49話はマリア=リエの最期を描いた回。夜な夜な男を襲うマリアのシーンを挟みつつ修理作業を行う香を襲う竜を発見した長官は竜を独房に閉じ込めた。
 敵出現を察知し、出動する凱、雷太、アコの前にグレイが現れた。グレイは「マリアを頼む」と一言。魔獣と化しつつあるマリアを見るに見かねたようだ。
 人々の血を吸い魔獣化したマリアはすごい形相に。一方竜は血を求める禁断症状に打ち勝ち、現場へ。変身せずにマリアに立ち向かうが下手したら死ぬぞ。
 ブリンガーソードで血のヒトデを叩き切った竜。一体どこから持ってきたの?マリアはリエの姿に戻ったがそこにラディゲが乱入しリエは竜を拒否・・・と思ったらラディゲが勝ち誇った隙を突いてブリンガーソードでラディゲの体を貫くリエ。だが、リエはラディゲに斬られてしまった。虫の息のリエは竜に自分の事は忘れてと言い残しグレイと一緒にどこかに。リエは自分が洗脳されたときの記憶があったみたいでその事から竜に自分の事は忘れてと言ったみたい。
 グレイの胸に抱かれて竜の名前をつぶやきながら死んでいったリエ。竜と一緒にやり直すと思っていたのだが・・・リエを失った竜の気持ちを察した凱は彼を一人にした。彼なりの優しさがわかる。
 50話はグレイの最期を描いた回。ボートで遊ぶ竜たち。でも凱と香は竜が明るく振舞っているだけだと言うのを見抜いていた。ジェットストライカーのメンテナンスをしている竜。いまだに変身ブレスにリエの写真を入れていたのね。情けないというかなんというか。
 基地のシーン。ティータイム中に竜がいなくなった。私情で鳥人戦隊を辞めると言う手紙を残して・・・それを追う凱達の前にグレイが現れ、凱はグレイとのサシでの勝負に臨む事になり竜はラディゲと対決する事に。リエを殺された怒りで変身したがそういうことができたのか・・・竜とラディゲの対決は剣での戦いがメイン。竜はラディゲの動きを封じた上で無人制御されたファイヤーバズーカを使ってラディゲを倒そうとするがパワーアップしたと思われるラディゲのビームでバズーカは粉々に・・・ピンチの竜の前に香たちが駆けつけたが竜をかばって香が倒れたところでAパート終了。
 凱とグレイの対決はお互い一歩も譲らない。小屋に逃れた竜と香。でも竜はリエを失った悲しみから立ち直れずにいた。そんな竜を励ます香。香はずっと竜に想いを寄せていたが、それが実った?
 一方、グレイに追い詰められた凱。でも闘志を燃やした凱の執念の一撃がグレイに勝った。バイザーが割れる描写がなかなかよい。機能が停止しかけているグレイにタバコを手向ける凱。何度もライバルとして戦ってきた彼に対するせめてもの餞なんだろうな。
 ラディゲに追い詰められた雷太とアコ。そこへ竜が香と一緒に現れた。5人そろって変身というところの前に遅れて凱が現れるところは心憎い演出だ。等身大ジェットフェニックスでラディゲに大ダメージを与えたあとラディゲがラゲムに変貌した所でおしまい。
 最終回はリアルタイムではバレンタインデーに放送された曰くつきのエピソード。Aパートは巨大戦に時間を割いている。ジェットイカロスでラゲムに挑むジェットマン。48話同様ラゲムは手ごわく苦戦を強いられる。長官操縦のジェットガルーダが応援に現れグレートイカロスでラゲムに挑むが状況は一緒。テトラボーイが出動してラゲムの背中の傷を攻撃して状況は少し変わったもののラゲムはバイロックのエネルギーを取りこんで進化。さらに不気味になっています。
 合体を解除し、竜操縦のガルーダがラゲムの動きを封じ、他の4人と長官の乗るジェットイカロスのバードニックセイバーで攻撃という捨て身の作戦でラゲムを倒した。世界は守られたが、ボロボロになったロボが痛々しい・・・
 Bパート。バイラム壊滅から3年後に話は移る。アコはアイドルになり、雷太はサツキと結ばれ農業にいそしむ毎日を送っていた。二人の電話で竜と香が結婚する事になった事が語られる。凱は結婚式場に向かう最中にチンピラに刺されてしまった。凱を刺したチンピラはブラックコンドルのスーツアクター・大藤直樹さんです。
 そして結婚式。神父役はレッドホークのスーツアクター・新堀和男さん。竜はリエを失った悲しみを乗り越えて香との結婚に臨んでいたが空白の3年間何かしらの葛藤はあったのだろう。
 遅れて式場にやって来た凱は式を終えた竜と会話。「俺たちが守ってきた空だ」、「空が目にしみる」と言うセリフがかっこよかったです。記念写真を撮ろうとしてた一同だが、記念写真を撮る前に凱は事切れていた。さりげない描写でさらっと描いているけどかなりショッキングな終わり方です。
 DVDレンタル10巻のおまけは番宣とビデオで発売されていた総集編を収録。総集編の方は本編視聴前に見ていますが、単なる総集編ではなく結婚した竜と香のその後や会話シーンで雷太もサツキと結婚したことが描かれているなど新録シーンも交えた総集編になっている。
 総括としては・・・この作品がDVD化されると聞いた際は80年代戦隊の傑作と言われた「電撃戦隊チェンジマン」(TV版)が最優先で見たかったために「何でチェンジマンを先に出さないの!?」という思いで一杯だったが実際見てみるとこれが面白い。戦隊同士の恋愛ドラマに敵幹部同士の確執という硬派な話にコミカルな描写が面白いと硬軟取り混ぜた展開で楽しませてくれるところは90年代戦隊の傑作と言うのは伊達じゃないということを認識させられました。

<ジェットマン雑談>

・「ジェットマン」の構成担当である井上敏樹氏は平成仮面ライダーシリーズでおなじみの方だが「ジェットマン」の構成をやる以前に「超新星フラッシュマン」、「光戦隊マスクマン」、「超獣戦隊ライブマン」、「高速戦隊ターボレンジャー」、「地球戦隊ファイブマン」で脚本を数本書いている。井上氏の作風はヒーローの絶対性に猜疑心を持つところとかギスギスした人間関係を描くことで知られるが、自分が構成を担当しない作品に関しては自分の作風を当てはめない傾向がある(「仮面ライダークウガ」はそうだった)。
・東映特撮の殆どにクレジットされる「八手三郎」のネーム。これは東映の特撮部門が作り上げた架空の人物。東映が著作権独占のために幽霊原作者を作ったことになるが(法人で著作権登録できなかったのも幽霊原作者が生まれる理由だったらしい)、これは第1期、第2期仮面ライダーシリーズのプロデューサーで知られる平山享氏がペンネームとして使用したのが最初。平山氏は85年に東映を退社しているがそれ以降は特撮部門が慣習的にこの名前を使うことになったらしい。類似形としてサンライズの「矢立肇」、東映アニメーションの「東堂いずみ」がある。
・ジェットマンのスーツアクターだが、レッドホーク役の新堀和男は元大野剣友会所属のスタントマンでアカレンジャーからレッドホークのスーツアクターを担当(「ジャッカー電撃隊」のスペードエースは除く)。レッドホークは新堀氏が最後に演じたレッドだがVシネマ「ガオレンジャー対スーパー戦隊」でレッドファルコン役を再び演じている。現在は「レッドアクションクラブ」の代表。レッドホークの後期スーツアクターである前田浩は新堀和男の弟子筋にあたるスタントマンで戦隊ではティラノレンジャーのスーツアクターを担当、「仮面ライダーthe・FIRST」、「牙狼<GARO>」にスーツアクターとして参加。ブラックコンドル役の大藤直樹はリュウレンジャー、ガオシルバーを担当。最終回「羽ばたけ!鳥人よ」でチンピラ役で出演。イエローオウル役の石垣広文はキリンレンジャーなどを担当。最近は「デカレンジャー」、「ボウケンジャー」でアクション監督を務めた。ホワイトスワン役の蜂須賀祐一は小柄な体型のためチェンジフェニックス、ピンクマスク、マジマザーなどの女戦士のスーツアクターが多く最近は敵幹部も担当している。ブルースワロー役の蜂須賀昭二は蜂須賀祐一とは双子の兄弟で祐一氏とは異なりテンマレンジャーなどの男性戦士役も担当している。
・ジェットマンから半ば定番化した「変身後もお互いを本名で呼び合う」行為。当初は今まで通りお互いをコードネームで呼び合うつもりだったが出演者が「不自然」と言ったために本名で呼び合うようになったとか。

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