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劇場版1作目 邪神エリス
1987年7月に「東映まんがまつり」内の1作として製作された作品。(併映は「ドラゴンボール-魔神城のねむり姫-」、「光戦隊マスクマン」、「超人機メタルダー」)。監督はTV版で演出、ディレクター(途中からプロデューサー)も担当した森下孝三氏、脚本はメインライターの一人、菅良幸氏となっている。
彗星レパルスの出現によって争いと不和の女神エリスが復活。完全復活を遂げるためにアテナ=沙織さんを誘拐。沙織さんを救うため、エリスの力で復活したゴースト聖闘士と死闘を繰り広げる。
公開当時は「聖闘士星矢」となっていたが、DVD化に伴い車田氏の案で「邪神エリス」の副題がつけられることになった。なお、車田氏はゴースト聖闘士のキャラ原案を担当している。

<星の子学園で>
最初は星の子学園でのシーンから始まる。車に轢かれそうになった絵梨衣を助ける氷河。人前で聖闘士の力を見せちゃっていいのか?しかも車を壊してるし…
星の子学園で子供たちと語り合う星矢達。ここでは星矢、氷河、瞬が豊かな表情を見せてくれます。特に氷河は原作での無表情なところがうその様な変わり様…照れたりニッコリするところがかわいい。
夜の星空の下のデート。氷河も絵梨衣も綺麗なので絵になるデートシーンでした

<復活>
彗星が現れたことでなにやら邪悪な影が蠢き出した。彗星の導きで廃墟で黄金のリンゴを手にした絵梨衣。いったいどうやってあの廃墟まで来れたのだろう?
朝、馬を走らせる沙織さん。絵梨衣を見つけるが絵梨衣に取り憑いている何かの力によって捕らえられてしまう。よく見るとこのシーンの沙織さんってかわいい表情をしています。
沙織さんが行方不明になったことを知る星矢達は美穂ちゃんから絵梨衣までいなくなった事を知る。一方沙織さんは神殿らしい所に捕らわれていた。捕らわれても気高いところを見せます。どんなことがあってもアテナの聖闘士が助けに来てくれる事を信じている沙織さん。星矢達を信じているから自信を持ってアテナの聖闘士が助けに来てくれると言えるんでしょうけど、苦労をするのは星矢達である事をお忘れなく。

<戦いの始まり>
アテナの自信を崩そうとエリスはゴースト聖闘士を呼び寄せた。ゴースト聖闘士のキャラ原案は車田氏によるものだが後のオリジナルキャラや冥闘士に通じるキャラ造型を持っています。

<星矢対魔矢>
星矢達は分かれてエリスの下へ向かう事に。ゴースト聖闘士一番手は矢座(サジッタ)の魔矢。
必殺技を使う前の拳と拳のぶつかり合う演出がかっこいい!気合一閃!流星拳で魔矢を倒す事に成功するが、身体に刺さった矢を「こんなもの」と言って引き抜く星矢はえーかげんです。

<氷河対クライスト>
クライストはアイザックも演じた中尾隆聖さん。ラダマンティスに似た顔をしています。
ノーザンクロス対サザンクロスとの戦い。クライストの必殺技「サザンクロス・サンダーボルト」って○ルトラ○ンの光線技のような構えをしてます。キグナスの聖衣に傷をつけたものの氷河の方が一枚上手だったようだ。戦いのさなか現れるエリス。エリスが絵梨衣だと知った氷河はその隙を突かれ、クライストに動きを封じられる。この人、いつダイヤモンドダストから脱出したんだろう?氷河も対ブラックスワン戦の時同様、詰めの甘いところを見せてしまいましたが。

<紫龍対ヤン>
先ほどの魔矢の毒矢のせいで立つことも困難になった星矢。それでもあきらめず、エリスの下へ向かいます。
ヤンと戦う紫龍だが、自慢の拳と盾を壊され危機に陥る。しかし、紫龍は聖衣を脱いだ方が強かった!昇龍覇でヤンを倒した紫龍。このシーン、28話でのアルゴルを倒すシーンと同じアングルになっています。

<瞬対オルフェウス/一輝対オルフェウス>
エリスの下へ向かっている瞬の前に現れたオルフェウス。この際のBGMはTV47話、アスガルド編での対ミーメ戦でも流れていたBGMでMでもあります。
たいした攻撃もせず、オルフェウスの技にかかってしまう瞬。ファンはさぞかし不満に思ったのは想像に難くない。だってろくな攻撃してないもの。瞬のピンチに一輝が登場。登場していきなり幻魔拳を放つが、オルフェウスが炎に灼かれる幻は妙にリアル。しかし、オルフェウスには幻魔拳は効いていなかったよう。圧倒的な力でオルフェウスを倒す一輝。鳳翼天翔を繰り出す際のカットを見ると何故かマスクにひびが入っているんだけど、これって作画ミス?二年前に一度見てますが、オルフェウスを倒す際の一輝のセリフカッコよく、セリフで一輝に惚れたんですよ。

<星矢対ジャガー/一輝対ジャガー>
エリスのもとへやってきた星矢。ジャガーに挑むが魔矢の毒矢のためにまともに拳を繰り出すどころか見切りさえもできなくなっていた。それでも戦おうとする星矢を止める一輝。ここでの頼れる兄貴な一輝が好印象。
一輝対ジャガーの戦いはアングル、アクション共に一級品。突っ込みどころといえばカウンターでお互いの拳がぶつかるところでジャガーの拳がフェニックスの聖衣のマスクに当たるんだけど、あれってマスクがなかったら即死ものなところか…
ジャガーの必殺技で倒される一輝。ジャガーの必殺技「メガトン・メテオ・クラッシュ」って情けない技だよなぁ・・・・
アテナの生気が抜けて氷のように冷たくなるシーンでは彩色ミスが…どんなアニメでも色ミスはつきものと言うのがわかります。

<クライマックス>
ジャガーにボコボコに殴られた挙句、崖に落とされてしまった星矢。
ジャガーの拳でダメージを負いながらも星矢を助けに行こうとする一輝。ここで一輝が星矢の事を「仲間だから・・」と言うんだけど、一匹狼な彼ですが、星矢達との友情は信じているよう。
ここからクライマックスに向かっていくんですが、この辺になってくると熱いセリフ満載で星矢のテーマが色濃く打ち出されています。みんなと沙織さんの呼びかけで立ち上がった星矢の小宇宙が黄金聖衣を呼び寄せた!黄金聖衣の力を借りてジャガーを倒し、残るはエリスのみ!しかし、黄金のリンゴを打ち抜くことに成功しても下手をすれば沙織さんまで死んでしまう…沙織さんの小宇宙の導きでエリスを倒す事に成功。何故かエリスの眉間に矢が刺さってるし…。
一輝と共にエリスの神殿から脱出した星矢。沙織さんはどーしたのよ?…と思ったら、沙織さんらはアテナの小宇宙で脱出に成功。一輝にねぎらいの言葉を送った沙織さん。この後の沙織さんのセリフで本作は終わり。

<私的名(迷)セリフ>
「どうだ…地獄を見た感想は…フッ聞いても無駄か…」
「魂は聖闘士にとって小宇宙だ!汚れた小宇宙で俺たちは倒せん!!」
(一輝)
この辺のセリフで一輝が好きになりました。

「仲間だから…邪悪の神に己の魂を売り渡し、
     戦うための戦いしか知らぬお前にはわかるまい…
           俺たちは平和を愛するアテナと友のために戦う…!」
(一輝)
星矢達との友情を信じていることがわかるセリフ。

「星矢、まだあきらめてはいけません。あなたは希望の聖闘士のはずです」(沙織)

「死ぬ事など簡単な事だ。だが、俺はあきらめん・・・!」(氷河)
「そうだ、苦しいのはお前だけじゃない。俺たちもまだ戦っているぞ…!」(紫龍)
ど根性で立ち上がるところはどんな事があってもあきらめない彼らの姿がいいんですよね…

「どんな事があろうとこの世に希望がある限り、俺は戦う!
        俺は希望の聖闘士。今、俺の小宇宙は完全燃焼だ!!」
(星矢)
某スポ根アニメで主役を張っていた古谷氏だけあって古谷氏にはしっくりあうセリフです

「エリス、あなたの負けです。たとえこの世にどんな邪悪がはびころうと、
               私と私の聖闘士達は希望をもって戦い続けるでしょう…」
(沙織)


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