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アニメ版と原作版との違い

「聖闘士星矢」の原作とアニメにおける違いをまとめてみました。

<設定編>
星矢達メイン5人の前半の聖衣は原作と異なる
アニメ化の話が決まった際、当初は原作のデザインを使用することが決まっていたが、スポンサーが決定し、玩具化を前提としたデザインに変わった。企画時にはあの大河原邦男氏がデザインした案もあったらしい。姫野美智氏曰く、最初に頂いたデザインより曲線を多用したとのこと。アニメ版前半の聖衣のヘルメット風のマスクを嫌う方もいますが、鎧らしさを考えると変更は正解なのでは?(旧聖衣ですら他の鎧アニメの鎧よりも軽装だが・・・)

・ペガサス:アニメ版は原作版の初代ペガサスの聖衣をアレンジしたようなデザイン。
・ドラゴン:盾の模様は原作と同じ。色はほぼ原作と同じ
・キグナス:一番原作に近いデザイン。胸当てに翼のような模様が入っているのが特徴的。
・アンドロメダ:原作ではプロテクター数が極度に少なかったが、アニメ版では逆にプロテクター数が多く、肩のプロテクターが特徴的。サークルチェーンが球形になっている。
・フェニックス:鋭角が多かった原作版と比べると曲線で構成されたパーツが多い。聖衣の色は原作ではオレンジだったが、アニメ版では白と赤に変更されている。

髪の色が違うキャラがいる
最近のアニメとは違いかなり場違いな髪の色のキャラがいますが、黄金聖闘士がアニメでは青い髪のキャラになったのは聖衣が金色で見分けがつかなくなることから?
・瞬:ブラウン→緑
・一輝:黒→藍色
・沙織:ブラウン→藤色
・シャイナ:黒→緑
・ムウ:金髪→藤色

ストーリー進行について
<銀河戦争編・暗黒聖闘士編>
・氷河の設定
原作では聖闘士の掟を破り、私闘に興ずる星矢達の始末をするために銀河戦争に参加するという設定だったが、アニメでは純粋に星矢と戦いたいという理由で銀河戦争に参加したという設定に。技名にも変更があり、ホーロドニー・スメルチ(冷たい竜巻)がオーロラサンダーアタックに、カリツォーが氷結リングに変更されている。

・暗黒聖闘士との決戦の場所は・・・
原作:富士山→アニメ:日本アルプス立山連峰にある殺生谷

・ブラックアンドロメダの技名
原作:ブラックファング・ネビュラ→アニメ:暗黒ネビュラチェーン

・100人の孤児たちは…
聖闘士の養成の為に集められた100人の孤児は原作では光政の子で異母兄弟である事が判明するが、アニメではこの設定は全く触れられていない。光政に子供が100人もいるという設定自体がぶっ飛んでいたのでこの設定を使うのをやめたのか?

・エスメラルダの設定
原作では小麦粉3袋で売られ、デスクィーン島にやってきたという設定だったが、アニメ版では一輝の師匠の1人娘という設定に。あんないかつい人を「パパ」と呼ぶのは違和感があるが、原作と同じ設定でいくと差別ネタにつながるから?

<白銀聖闘士編>
・ミスティとの対決は…
原作では暗黒聖闘士との戦いの直後にミスティとの対決になるが、アニメでは原作との兼ね合いを考慮してオリジナルエピソードが数話続いた後に…ミスティとの対決を書いた23話の冒頭におけるパーティーのシーンは原作ではありえないネタです。(5人揃って話し合うシーンだから)

・暗黒聖闘士の末路
原作では星矢達の身代わりにされたが、アニメ版ではそのような描写はない。

・沙織さんがアテナ・・・!
沙織さんがアテナだと知る件はアニメ版では5人揃ってから知ることになるが、原作では一輝を除く4人で知ることに。沙織さん自身に関しても原作では光政が亡くなった際に自分がアテナだと知ったそうだが(単行本版7巻参照)、アニメでは辰巳の言葉で自分がアテナだと知るという風に変更された。

・戦いの流れ
原作:星矢対ミスティ→氷河対バベル→星矢対モーゼス&アステリオン→魔鈴対アステリオン→星矢対ジャミアン→一輝対カペラ→瞬対ダンテ→紫龍対アルゴル
アニメ:星矢対ミスティ→星矢対モーゼス&アステリオン→魔鈴対アステリオン→氷河対バベル→紫龍対アルゴル→星矢対ジャミアン→一輝対カペラ→瞬対ダンテ

・ジャミアンの末路
原作では鳳翼天翔で倒されたが、アニメでは自滅に近い最期を遂げている

・ペルセウスとの対決
原作ではカペラ、ダンテと共に現れたがアニメではシャイナとオリジナルキャラであるスパルタンと共に登場

・星矢の入院の動機
白銀聖闘士の戦いが一段落着いた後星矢はグラード財団の病院に入院していたが、原作では沙織さんを救った際に大怪我をしたため入院していたが、アニメでは過労が原因。
(沙織さんを救った際に大怪我を負ったのはアニメでも同じだが、それが原因で入院していたのは32話)

・瞬とジュネの絡み
原作では自分から仮面を外して瞬を説得していたジュネさんだが、アニメではジュネさんが転んだ拍子で仮面が外れてしまい、瞬が素顔を見てしまう…という風に変更

<12宮編>
・金牛宮でのバトル
星矢がアルデバランとの勝負に勝ちアルデバランに金牛宮を通ることを許され、紫龍、氷河、瞬も次の宮へ…というのは原作での展開だが、アニメでは紫龍たちの技量も試してくる…という風に

・カミュの設定
カミュは原作では氷河の師匠だが、アニメではアニメ版の師匠・水晶聖闘士の師匠と言う設定になったため、かなりややこしい師弟関係に…

・人馬宮の試練
アニメではアイオロスが用意した試練を乗り越え、彼が残したメッセージを読む…展開だが、原作ではそのような設定はない

・シュラの設定
原作では力こそが正義であると信じ、教皇の過去の行いを知ったうえで教皇に仕えていたと言う設定だったが、アニメではアテナに最も忠誠心厚き聖闘士であるという設定に。紫龍の決死の行動に触れ改心する件は原作・アニメ共に同じ

・瞬の師匠
瞬の師匠は原作ではダイダロスだったが、アニメ版ではアルビオレに変更(ただし、ケフェウス座の聖闘士という設定は共通している)。アニメ版の師匠であるアルビオレは白銀聖闘士にして黄金聖闘士級の実力を持ち、鎖技使いという設定に(アニメの設定の方が妥当か?)。

・教皇(サガ)とのバトル
12宮編ラストの進行は原作、アニメは全く異なり、原作ではサガを倒した後にアテナ復活!だったがアニメではアテナ復活→サガとの決戦に。
サガとの決戦もアニメではアレンジされていて原作ではサガのエクスプロージョンを受けて一輝が生死不明になるが、アニメでは5人揃ってサガに挑むという風に変更されている。アニメ版は5人の友情が強調されている。

<ポセイドン編>
・二代目聖衣
ポセイドンの戦いに備えて星矢達の聖衣も黄金聖闘士の血でパワーアップ。アニメ版ではアスガルド編で原作に準じたデザインの新生聖衣を纏うが、アニメ版の新生聖衣はカラーリングは落ち着いた感じになっている。

ペガサス:アイオリアの血で復活。原作版では4回目の変更。アニメ版のカラーリングは白の聖衣に赤のアンダーという組み合わせになっている。
ドラゴン:原作では老師、アニメ版ではムウの血で復活。アニメ版のカラーリングは青緑の聖衣に
キグナス:カラーリングは一番原作に近いが、オブジェ形態は原作とは全く違う
アンドロメダ:原作ではシャカ、アニメ版ではアルデバランの血で復活。原作では濃いピンクのカラーリングに対しアニメ版ではワインレッドに近い赤に。
フェニックス:原作ではシャカの小宇宙の力で進化したが、アニメ版ではシャカの血を受けて進化した。色も原作のオレンジや旧聖衣の白と赤のカラーリングに対してアニメ版では淡いブルーと藍色に。アニメ版最終回では黄金化も…

・三又の鉾を受けたのは…
原作ではカノンが沙織さんをかばって三又の鉾を受けたが、アニメでは星矢になっている。これは星矢X沙織のカップルを際出せる描写?

・ティティスの正体は…
原作では少年時代のジュリアンに命を救ってもらったお魚の化身だが、アニメではそのような描写はなし。

<ハーデス12宮編>
・デスマスクののりP語
原作ではデスマスクはのりP語を披露してくれたがアニメではのりP語はない。今のご時世を考えるとのりP語を割愛しなければならないのはわかるが、「宇宙的に哀れな奴」ぐらいあってもよかった気がする…

・白銀聖闘士は?
原作では黄金と共に生き返ったはずなのに姿を現さなかったが、アニメでは星矢達青銅の出番を増やすために化けて出てきます(=青銅を聖域へ向かわせるために青銅に挑戦してきた)。

・出ないはずの人なのに…
ハーデス12宮編では本来一輝は登場しないのに、アニメでは青銅の出番を増やすために登場。本来は「出ないはずの人」を出すところは憤りを覚えてしまった。

・星矢が飛ばされた先は…
星矢がムウによって飛ばされた先は原作ではスターヒルだったが、アニメでは聖域のはずれの闘技場に。

・カットされてしまった超能力対決。
ハーデス12宮編におけるアクションの山場ムウ対パピヨンのミュー戦は超能力同士の激突を描くと共にムウの恐ろしさ(戦闘能力の高さ)が垣間見える話だが、アニメでは星矢を登場させてしまったために、超能力対決が無駄になってしまった印象すらあるし、ミューのやられ方もあっさりとしすぎ。

・感情の描写
山場その2、慟哭の3人対シャカの対決。原作ではわずかながら感情の揺れ(怒り、慟哭の表情)を表現していたが、アニメでは動いている絵なのに、感情の揺れを感じさせない。
面倒だから省略したのか?それともセリフだけで感情を表現できると思ったんだろうか?

・アテナ・エクスクラメーションを…
山場その3、アテナ・エクスクラメーション同士の激突。アテナ・エクスクラメーションの均衡を破るのは原作では紫龍の力だが、アニメでは星矢・紫龍・氷河・瞬の4人の小宇宙。これは原作を無視しすぎ。このシーンにおける慟哭の3人と青銅のセリフは邪魔だった…

・ハーデス城の結界
原作ではハデス城に引かれている結界のために聖闘士は通常の10分の1の力しか出せないと言う設定があったが、アニメではその説明がない。ラダマンティスが強いのはわかるが、結界の設定がないため黄金聖闘士がかわいそう…

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