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機動戦士Zガンダム裏話

*矢立肇というのは・・・
OPで原案としてクレジットされている「矢立肇」氏。これはサンライズが作り上げた架空の人物。サンライズが著作権を独占するために幽霊原作者を作り上げた事になるが(東映(特撮)の八手三郎や、東映アニメーションの東堂いずみのようなもの)、この名前が使用されたのは「コンバトラーV、ボルテスV、ダイモス、ダルタニアス大全」(双葉社刊)によると「超電磁ロボコンバトラーV」の企画が進められた頃にサンライズ企画室に在籍していた山浦英二氏がこの名前を使用したのが最初らしい。

*「井荻鱗」、「斧谷稔」というのは…
 主題歌のテロップで表示されている「井荻鱗」、演出の項でクレジットされている「斧谷稔」。この名前は両方とも富野由悠季氏のペンネーム。「井荻鱗」の名前はいつ頃から使い始めたのかは不明だが、「斧谷稔」の名前は「コンバトラーV」に参加していた頃に使い始めた名前のようだ。

*実は…
 「機動戦士ガンダムZZ」でジュドー役を演じた矢尾一樹氏だが実は「Zガンダム」の主役オーディションを受けていたとの事。結果は不合格に終わったものの、Zガンダムでのゲスト出演がよかったのか富野氏に気に入られ「ZZ」では主役の座を射止める事に。矢尾さんはZガンダムが放送された時期は葦プロの「超獣機神ダンクーガ」で主人公・藤原忍を演じていたが、カミーユのような中性的な役よりも忍のように直情的なジュドーの方が妥当だと思うんですが…

*企画時のZガンダムは…
 企画書には「逆襲のシャア」というサブアタック・タイトルがつけられており、シャアを主役に据えた現実認知の物語だった。Zガンダムスタート時にアニメ雑誌等に『(前略)Zガンダムの世界は、前作の7年後、8年に近い7年後の世界に設定した。当然かつてのレギュラーメンバーたちはそれだけ歳を取っている。そして、サブアタックタイトルは”逆襲のシャア”である。同時にこれが本物語のテーマでもある。何故このようにしたのか?パート2もののパターンを変えたいからに他ならない。他意はない。が、同時にガンダムという物語はロボット物である以上にリアルな物語であろうというかつての視聴者たちの意見に従ったのである。製作者の都合で、レギュラーメンバーたちの年齢が永遠に変わらない物語は難しいからである。そして、そのような物語作りは、アニメに限らずあるのならば、その新しい試みに挑戦しようということなのだ(後略)』(機動戦士ZガンダムHANDBOOK4(徳間書店刊)から抜粋)とコメントしており7年後のアムロとシャアを描こうと思っていたらしい。

*メカデザインの裏
 DVD版8巻の解説書によるとZでは藤田一巳氏の他に永野護氏や小林誠氏(後にZZもデザイン)らが参加しているが、解説書の内田健二プロデューサーによれば当時はメカのデザインができる人が少なかったため、自分で同人誌にマイナー漫画誌、模型誌をチェック、さらに他の人が推薦してくれた方にも会っていたとのこと。その中には「攻殻機動隊」で有名な士郎正宗氏にもコンタクトを取っていたらしい。


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