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ZガンダムDVD版ジャケットイラスト一覧等覚え書き&DVDメモリアルBOXについて

ジャケットイラストはビデオ版、LD単品版と異なる絵だがメニュー画面のイラストはLDBOX版インナージャケット、ビデオ版のジャケット絵の流用となっている

イラスト 担当アニメーター(敬称略)
1 カミーユ&ガンダムMkU 北爪宏之(原画・作画監督)
2 シャア&リックディアス 筱雅律(原画)
3 ジェリド、ライラ&ガルバルディβ 内田順久(メカ作画監督)
4 ロザミア&ギャプラン 大森英敏(原画・作画監督)
5 フォウ&サイコガンダム さとうけいいち(原画)
6 カミーユ&Zガンダム 佐野浩敏(原画)
7 エマ&スーパーガンダム 恩田尚之(原画・作画監督)
8 ジェリド、マウアー&ガブスレイ 大森英敏(原画・作画監督)
9 ヤザン&ハンブラビ さとうけいいち(原画)
10 アムロ、シャア&百式 梅津泰臣(OP作画)
11 レコア、シロッコ&メッサーラ 筱雅律(原画)
12 ハマーン&キュベレイ 佐野浩敏(原画)
13 シロッコ&ジ・O 北爪宏之(原画・作画監督)

*13巻は映像特典を収録
映像特典はノンテロップOP・ED(2パターン)、1話予告編、番宣スポット(15秒ver./30秒ver)
*DVD版は10Pほどの解説書が各巻に封入されている。各種設定がメインだが、評論、インタビューも収録されている。インタビューに関しては次の通り
・北爪宏之氏(原画・作画監督/1巻〜4巻まで)
・遠藤明範(明吾)氏(脚本/5巻〜7巻まで)
・内田健二氏(プロデューサー/8・9巻)
・富野由悠季氏(総監督/10巻〜13巻)

*通常発売とは別に限定でメモリアルボックス版も発売されていた(単に特製ボックスに単品DVDを収めたものだが)。ボックスイラストはメカデザイン担当だった藤田一巳氏によるもの。劇場公開を記念して2005年5月28日に再発された。
・メモリアルボックス1巻:ガンダムMkU
・メモリアルボックス2巻:百式
・メモリアルボックス3巻:Zガンダム

<DVDメモリアルBOX版について>
Zガンダムを見たのは中学生時代なのだが(ビデオで)、ビデオがレンタルできる以前にLDBOX版もリリースされていてLD版が欲しかったのだが、当時中学生だと言うこともあり買えなかったんです。DVDを買った時期はアルバイトではあるものの自分で自由に使えるお金が多少あったこともあり、ためらいもなくDVD版を購入。単品発売とBOXつきとがあったが価格的に差がないという理由でメモリアルBOX版を購入。
DVDメモリアルBOX版について紹介していきたいと思います。

 メモリアルBOXパート1はBOXイラストはガンダムMkUで1巻〜5巻までのセットとなっている。
 ビデオ版は黒を基調としたケースだったが、DVD版は白のケースにイラストも背景のないものになっている。1巻のジャケットイラストは重要な回(1話、19話、36話など)で作画監督を務めた北爪宏之氏が担当。ジャケット絵はカミーユとガンダムMkU(エゥーゴカラー)。カミーユ君だが、放送当時に発表された北爪氏の絵やビデオ版イラストと比べるとリアルな印象ではあるものの、改めて「美少年だなぁ」と言わせちゃう絵になっている。(安彦良和氏のカミーユは普通の少年という印象だが、北爪氏のカミーユは美少年と言う印象だった)解説書は各種資料・論評、インタビューが掲載されているが1巻のスタッフインタビューは北爪宏之氏(4巻まで)。1巻ではZガンダムに参加した経緯を中心に書かれている。
 2巻のイラストは篠雅律氏。シャアの絵になっているがキャラクターの絵は安彦氏の感じと似たような絵に、MSにはウェザリング(汚れ処理)が施されてたイラストになっている。メカのイラストにウェザリングを容易につけられるようになったのはアニメーションのデジタル化が進んだ結果だと感じる絵だ。解説書の北爪氏のインタビュー2回目は作画をする上で心がけたことが中心。
 3巻のイラストは内田順久氏。ライラとガルバルディβがメインなのだが、若干レイアウトがおかしいと感じるところが…
北爪氏のインタビュー3回目は放送当時に書き下ろしでフォウのイラストを多数書いていた背景、キャラによって書きやすいところ、書きにくいところについてが書かれている。
解説書の裏表紙に書かれていた論評で気になるところが・・・「黒(いロボット)には悪のイメージがある」などど書かれていたが、黒のカラーリングのロボットを悪のイメージとは決め付けないで欲しい。Zと同時期に放送された「超獣機神ダンクーガ」の主役ロボ・ダンクーガだって黒を基調にしたカラーリングだったが重厚な感じだったし、黒いロボには重厚なイメージがある…の方がわかると思うんですが。
 4巻のイラストは大森英敏氏。ロザミアとギャプランだが、イラストのロザミアの制服、作中では披露してなかったよな・・・北爪氏のインタビュー最終回はZで登場したファーストの登場人物を書く際の注意点、Zを振り返ってみてのコメントが寄せられていた。
 5巻のイラストはさとうけいいち氏。このZガンダムDVD版の宣伝用ポスターのイラストも書いた方だそうですが、ジャケット絵の方に関してはサイコガンダムの巨大さがわかる構成に仕上がっている。
インタビューはこの巻から遠藤明範(明吾)氏に。Zガンダムに参加したきっかけ、脚本を書いていく上での工程についてが中心。
←メモリアルBOX版パート1

 メモリアルBOXパート2は6巻〜9巻までのセットでBOXイラストは百式。百式は永野護氏の案を藤田氏が修正して今の形となったのはファンには周知の事実ですが、BOXの百式のイラストは小説版Zガンダム2巻(角川書店版)に収録されていたMS紹介イラストに書かれた百式に近いデザインとなっている。
 6巻のイラストは「0083」の原画に関わった佐野浩敏氏。極彩色が目立つジャケット絵だが、ガンダムオンリーの画集を出された方だけあってメカはかっこいいです。遠藤明範氏のインタビューは思い入れのあるキャラにについてと書きにくいキャラ、キャラのネーミングについて。ここでジェリドの死に際時のセリフの謎が判明。カットされてしまったんですね。
 7巻はのイラストは42・47話の作画監督を担当された恩田尚之氏。一応デジタル彩色でしょうが、純粋セルで書かれたイラストを見ている感じです。
8巻は大森英敏氏。4巻のイラストと比べるとMSの質感が増しているような・・・インタビューはプロデューサーの内田健二氏。Zのプロデューサーになった経緯、メカデザインの方の話が書かれているが、アマチュア時代の士郎正宗氏にも声をかけていたというエピソードも書かれていました。
←メモリアルBOX版パート2

メモリアルBOXパート3は10巻〜13巻を収納。10巻のイラストはOP作画を担当した梅津泰臣氏。
インタビューは総監督の富野由悠季氏。Zガンダムの監督を引き受けた裏、最初からカミーユの結末が決まっていたなど興味深いネタを知ることができる。
11巻のインタビューはレコアの行動原理がわからない理由が書かれていて興味深い。死んだと思われていた彼女がエゥーゴを裏切った理由は富野氏曰く「それと言った理由はなく、一本調子のままキャラを描いていく事に飽きた」(大意)、「悪女に興味が持てないから」だそうですが「Vガン」のカテジナなんてベスパに入ってからは悪女を地で行くようなキャラでしたが「Vガン」で悪女の描写を書いているのは時間が監督を変えたから?他には戦闘シーンの描写についても。
12巻のイラストは佐野浩敏氏。ハマーン様とキュベレイですが、6巻の彩色と比べるとまともな方か?
インタビューはシロッコのキャラクターについて。シロッコはZの「狂い」の真骨頂として設定したことそれによって「狂い」を描く事に挑戦したかったが、自主規制のようなものがかかり、それを描くことができなくなったと語っている。
シロッコの存在が抽象的な理由についても語られているが、自分自身(富野氏)は狂った存在になれなかったこと、作中でシロッコをニヒリストとして完全に現存在と一緒の人間を全否定するような物語構造を作りたかったけど、自分の才能では狂うか本当にそうなるくらいでなければならなかった(大意)と語っている。これを読んでいると富野氏の言う作家性というのが当時は限界に達していたからシロッコの描き方も消化不良で終わってしまったのだろうか?Z以外も色々とアニメを見たが同時期番組のワルであるシャピロの方が「狂い」を象徴しているキャラなのでは…
解説の方は4巻同様カミーユについて。モデルが実在の人物であるカミーユ・クローデルである事が書かれてるが、その事は資料を持っていなかったのでこれは一つ勉強した事になる。
13巻のイラストは北爪宏之氏。シロッコとジ・Oですがシロッコの顔が…
インタビューはZと向き合うがテーマ。カミーユが精神を崩壊させて終わる…というのは最初から決めていたそうで…そうする事でファンはガンダム離れをしてくれるかもしれないし、自分自身もガンダムから決別できると思っていたのにZでファンになった人が増えたと言うのを聞いた時はうかつだったと思ったとか…
(Zは気持ち悪いから)DVDを買ってはいけないなんて富野氏は発言していますが、これって作品自体はもちろんのことZガンダムのファンも否定している・・・・そんなにZが嫌いなのだろうか?(そんな富野氏が劇場版を作っているのだから矛盾しているような気もするんですが)
←メモリアルBOX版パート3

DVD版は収納に困らないのはいいんですが、個人的にはLD版や「W」DVD版のように完全BOX販売ではなかったこと、ケースサイズがトールサイズなのが不満だし、価格の方もビデオ版と同じ値段なのも不満。ビデオ版がリリースされて数年経っているのにビデオと同価格なのはガンダムと言うネームバリューに頼ってしまった結果なのか?
あと、解説書の方も単品発売だったためか内容が薄っぺらいのも気になった。最近になり、LDBOX版の解説書のことを知ったが、LDBOXの方はデザインワークス担当だった永野護氏の初期設定メモに富野氏と「エヴァンゲリオン」で知られる庵野秀明氏の対談が収録されていたとのこと。DVDはインタビューは当時の裏話がわかって面白かったが、設定の方は関連書籍で殆ど持っていたため、新鮮さがなく残念。
もし、ZガンダムがDVDで完全BOX販売されたら内容の濃い解説書を付けて欲しいものです。(VガンダムのBOX版は200Pほどの解説書がついていたし)