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機動戦士Zガンダム-恋人たち-感想

<上映前>
 公開される映画館は「星を継ぐもの」同様MOVIX京都で、公開スケジュールを新聞で確認。9時30分台に家を出て、10時10分ほど前に映画館に到着。前回の公開の成功のためか400席のシアターで公開することになった二作目。当初12時10分の部を考えていたのですが、映画館の都合で5分遅く公開されることとなったため運良く10時台の部の席を取ることが出来ました。
 今回の映画版は15話「カツの出撃」〜32話「謎のモビルスーツ」に当たる部分までを映画化している

<白い闇を抜けて>
 二作目はベルトーチカが乗る複葉機がアウドムラにやって来るところから。複葉機回収のため、MSで出るカミーユたち。TV版で登場した下着姿披露はないが百式のマニュピレーターにワイヤー射出のギミックが登場する。(TV版は消火液射出のギミックしかなかった)
 カミーユらと合流した後、名言の嵐だったアムロとシャアの会話がないし、出撃前のブランをロザミアが引き止めるシーンとアムロとベルトーチカとの絡みではシーンが唐突すぎるのが気になってしまった。
 宇宙へ帰るシャトルに乗り込むためヒッコリーへ向うエゥーゴ。この戦闘シーンはアッシマーとギャプランと戦うという風に変更。戦闘シーンではアムロがバーニア部のみを撃ち落す描写が登場したが。このシーンはカミーユがハイザックのバーニアだけを攻撃したつもりがMSを爆発させてしまうシーンの後に移動している。
 アッシマーを撃墜した後にギャプランとの対決になるがロザミアがブランを見下したようなセリフが登場してた。ギャプランの戦闘シーンはTV15話からの流用が入っているためかおかしいと思ってしまった(15話でギャプランと戦った場所はサンフランシスコの市街地跡。)ヒッコリーは海に面しているところとは思えないのに・・・

<ホンコンシティ>
 シャアとカツを宇宙に送り届けたカミーユら。アウドムラを追うティターンズはサイコガンダムを戦線に投入。ここでフォウが登場するが、劇場版のフォウは「ふたりはプリキュア」でほのかを演じているゆかな。ダメダメな演技を見せてくれます。
 コーラル・オリエンタル号にやって来たアムロとベルトーチカ。このシーンではアムロの服の色が変更されています(TV版では水色のシャツを着ていたが映画では薄い緑のシャツになってます。

<シンデレラ・フォウ>
 ホンコンの市街地を彷徨うフォウ。監視役の軍人と遭遇。カミーユの方もフォウに会いたくてアウドムラを抜け出す。
 フォウとデートするカミーユ。フォウがビルの屋上ではしゃぐシーンで聞けた微笑は声がおかしかったし、通常のカミーユの会話も女性らしい口調だったり、女性らしくない口調の時があるなど喋り方に統一性がないのが気になった。
 記憶が戻らないという理由でやけくそになってホンコンの街を壊してしまうフォウのセリフを聞いていて思ったのが「ゆかなではフォウになりきることは出来ない」ということですか。Zを全く知らない人間が役にこだわりのようなものがないのは残念です。フォウはやはり島津冴子さんでないと。
 

<灼熱の脱出>
 MS隊が壊滅状態になったスードリ。ベン・ウッダーは特攻によってアウドムラを沈めることを決意。ベン・ウッダーはTVの大林隆介(隆之助)氏とは違う方ですが違和感はありませんでした。
 カミーユがフォウに自分のことを話すシーンでは会話がTVとは全く違うものになってるのですが、ファのことを語るシーンでは笑えるセリフがあったので客席から笑い声が・・・
 カミーユの説得で必死になってカミーユを宇宙へ送ろうとするフォウ。ベン・ウッダーに撃たれたが、彼女は死んでしまったのか?(TVでは腕を撃ちぬかれただけでしたが)死んでしまっていたら、キリマンジャロのあのシーンが再現されないぞ?
 「カミーユ・・・宇宙へ・・・さようなら・・・」とか「フォウ・・・これでよかったのか?フォウ・・・」のセリフがないのが残念。

<Zの鼓動〜コロニーが落ちる日>
 宇宙へ帰ってきたカミーユ。ティターンズはシロッコのドゴス・ギア隊を自軍に編入。カミーユは地球ボケのためかジェリドのガブスレイに襲われます。ピンチのカミーユをZガンダムが救うところはTVと同じですが戦闘シーンの一部に22話のシーン(ただし、新規カット)が入っています。
 ファに助けられたカミーユはヘルメット越しにキスしようとしていましたが「イデオン発動編」でのコスモとカーシャのやり取りを思わせます。
 コロニー落としの情報を伝えるため、アーガマへ投降したサラ。サラの声は池脇千鶴さん。フォウ同様オリジナルの水谷優子さんじゃないのが疑問。水谷さんはサラの声が実質的なデビュー作だったのに。
 コロニー落としを阻止するシーンと同時進行する地球での様子の描写は良し。コロニー落とし作戦のシーンに30話のシーンも挿入されています(マウアーがジェリドを庇うシーン)。
 

<ハーフムーン・ラブ〜謎のモビルスーツ>
 アクシズの接近、ティターンズがグリプスを中心に要塞化を進めている情報をキャッチしたエゥーゴ。このシーンでのブライトはノートパソコン型端末で家族からもらったビデオメールを見るシーンが登場。ビデオメール自体は27話ラストに登場したものを加工しているようだ。
 フォンブラウン市に破壊活動に向うサラ。31話をメインにしているがここの原画はほぼTV版からの流用になっているがサラが脱走するシーンは新規カットが使用されている。
 シャアはレコアにドゴス・ギア撃沈の手伝いをして欲しいと依頼してくるがレコアさんはシャアの態度が気に入らない様子。
 ドゴス・ギアに攻撃をかける百式。メタスをエネルギータンクに使うが、メタスの胴体フレームにエネルギーチューブを繋ぐコネクターがあるという描写が登場。ティターンズのMS隊の猛攻に押され、危機に陥るエゥーゴだが、突如現れたガザCの部隊に助けられる。ガザCにハマーン様専用機が登場。TVではノーマルスーツを着なかったハマーンだが映画版ではノーマルスーツ着用で登場しています。ハマーン用のガザCがアーガマのMSを検分するところで2作目は終わり。


<総論>
 「恋人たち」ではZを語る上では外せない存在であるフォウの声優さんが変更になり、ネット上で賛否両論が巻き起こった。私もフォウ=ゆかなには賛同できない人間でネットの「フォウの声を島津冴子さんに戻して欲しい」の署名にも参加しました。実際に聞いてみると、ゆかなさんではフォウにはなれないことを感じてしまった。DVD化されたらフォウの声を島津さんに変えてリリースして欲しいですね(サラの方も水谷優子さんに戻してね)
 それとマウアーの声が「キングゲイナー」のアデットの人というのが残念。TV版で声を当てておられた榊原さんは本作ではハマーン様を演じていましたが、マウアーはハマーン様とは違った魅力を持った女性キャラでした。なのに他の方を使うなんておかしすぎます。
 3作目「星の鼓動は愛」で完結するが、以前から雑誌で言われていた「カミーユをハッピーエンドにする」という富野氏の発言は現実となるのか?ここが気になります。それにロザミアは後半は「お兄ちゃん女」になって再登場しますが浅川悠さんでは無理があるような気が・・・3作目でロザミアの声を藤井佳代子さんに戻して欲しいですね(39話〜48話に関連したシーンが入ればの話ですが)
 私の住んでいるところは京都ですが、近畿でも都会の部類に入る京都で舞台挨拶がなかったのは残念です。3作目に京都で舞台挨拶があればいいのですが・・・(公開された映画館が1館ではねぇ・・・)

<「恋人たち」で変更になった声優さん(敬称略)>
・フォウ:島津冴子→ゆかな
・サラ:水谷優子→池脇千鶴
・マウアー:榊原良子→林真里花
・シンタ:坂本千夏→相田さやか
・クム:荘真由美→沢村真希
・ベン・ウッダー:大林隆介→西前忠久
・ウォン:名取幸政→田中和実
・ステファニー:湯田真子→夏樹リオ
・ナミカー:入江雅子→津田匠子
・シーサー:高宮俊介→望月健一


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