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LEDトレース台製作

 
トレース台を自作したいと思います。


トーレス台とは…

光源を内蔵する台。その上に紙を置き、下から光を当てることで一般的な紙でもトーレス(写し)が可能となる道具。漫画等を書く際に役立つ。

というもので、ご存知の方も多いと思いますが、考えてみれば単純な構造で、要は「光る箱」を作れば
良いのです。そう考えれば簡単に作れそうです。
材料購入ですが、とりあえずダイソーに行ってみた所、必要そうなものは全部揃いました。

デスクマット、B5プラケースに半透明プラ板、アルミテープ、プラネジナット(クリア)



100円ショップは是非有効活用したいですね。

電子回路の部品は手持ちと秋月電子で揃えました。店頭でも通販でも買えます。

秋月電子−超高輝度LED白色(φ3)60゜広角[100個袋]_\2,000
秋月電子−LED光拡散キャップ(φ3)[白]_\100
秋月電子−カーボン皮膜抵抗1/4W_100Ω_\100

本体となるのがこのクリアケース。

ダイソーでは最も大きいサイズでB5でした。



探せばA4以上もありそうですが、B5サイズが近所で100円で手に入るならと、これにしました。
LEDの配置を簡易的ですが作図し、これに合わせ、プラ板に穴あけをします。
ドリルで直径5mmの穴を開け、穴にLEDを接着剤で固定します。

LEDの径も5mmなのでキツいですが、何とか入りました。



部屋が汚いのは…そんな時期が僕にもありました^^;
実家でしたので、狭かったです。
◆電気回路について簡単な解説

電子回路部分ですが、これをワンセットと考えて、あとはこれを並列して数を稼ぎます。

回路図
この図ではLEDは20個ですが、実際は48個使いました。LEDの数は本体の大きさ・配置間隔に寄りますので、あまり数は問題ではありません。なお、図では可変が2KΩですが実際は100Ωの物を使いました。


電源は9V1.2Aのスイッチング電源を使います(秋月のACアダプタ)
電源が9Vなので白色LED(3.4V)を2本一組として、LED電圧は6.8Vなので

(電源電圧-LED電圧)/電流=抵抗

これらの値をこの式に代入すると抵抗は110Ω、手持ちの抵抗で一番近いのは100Ωなので、これで代用します。ちなみに100ΩではLED電圧は7Vがかかることになりますが、このLEDは動作電圧が3.0〜4.0V程度ですので、問題ありません。

LEDに抵抗とリード線を半田付けします。空中配線なのでけっこう手間がかかりました。



半田でプラ板を溶かさないよう注意します。
ここでプラネジの登場です。



B5サイズのプラケースに力をかけると中心部分が多少沈みました。

力を掛けすぎた場合、割れることも予想されるので、プラネジをケース補強のための支柱にします。
プラケースに合わせて高さを調整します。ネジとナットであるお陰で高さ調整が容易です。



高さが決まったらナットとネジを瞬間接着剤で固定します。
さらにプラケースの下側(本体)のおよそ中心部分に接着します。



このケースは中心に射出形成の跡があり、凹凸があったので少しずらしました。
台所用のアルミテープを反射材として使います。



ただし表面はアルミですから当然、導電体です。LEDが直接触れないように考えて貼りましょう。
側面はプラケースの内部に貼り、底面は外側から貼りました。こうすることでアルミテープとLEDが接触することを防いでいます。
スイッチ類の取り付ける穴をあけるため、まずケガキをします。



既にDCJが付いていますね…。
円以外の穴のあけ方ですが、ケガキの内側をドリルで蜂の巣状にして、ニッパーや模型用鋸等で切るのが確実です。

そして切断面を鑢で平らにします。これも時間がかかりますし、カスが出る作業なのでご注意下さい。
更に明るさ調整用VRの穴も開けます。

円の場合ドリルで若干小さめに穴を開け、リーマで拡張した方が仕上がりが綺麗になります。
DCJ、SW、VRとLEDを配線し、完成です。



DCJとSWははめ込み、VRはネジで固定しています。
早速、通電テストです。回路的な問題はありません。
ところが、LEDの光は殆ど拡散しないので、マットを敷いてもこのように明るさの強弱がはっきり出て、水玉模様になってしまいます。

光ってはいるので、これでもトレースは可能といえば可能ですが、見やすいとは言えず、実用的でありません。対策が必要です。
そこでLED拡散キャップを用います。

これを全てのLEDに装着し、光を拡散させます。
拡散キャップを取り付けたことで、明るさが均一になりました。効果覿面です。



使っている紙が801ちゃんなのは仕様です^^;
(これを作ったのはコミケ直後でした)

総評



まず、気になる費用ですが3000円行ってないです。
ただLEDが100個2100円で一番単価が安かったのでこれを買いましたが、使ったのは48個です。
なのでLED代を約1000円と考えれば、2000円未満で作れたことになります。

とは言え、SWやVR、線材はもともと持っていたため0円と考えていますが…。



実用性もあり、安価に作れるので、オススメですね。
そういえばダイソーには最近、400円程度で電池式蛍光灯ランプが登場しました。アレを光源にすればもっとシンプルに作れるのでは…とか考えてしまいます。

なんせLEDを48個配線するのは、しんどいですからね(苦笑)

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