尖閣諸島の領有権問題
日本共産党−尖閣列島の領有権問題をどう考える?
http://www.jcp.or.jp/faq_box/001/990808_faq_senkaku.html
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〈問い〉 最近、一部の新聞が、衆院安全保障委員会が尖閣諸島を視察すると報じました。日本共産党は、視察
には反対であると表明しましたが、尖閣諸島の領有権の問題をどう考えていますか。(鹿児島・一読者)
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〈答え〉 七月二十九日付産経新聞は、衆院安全保障委員会が尖閣諸島が「日本の領土であることを宣言」するた
めに同諸島を視察し「魚釣島に上陸して日の丸を掲揚する予定」であるとして、日本共産党を含む各党がそれに賛成
しているかのようにゆがめて報道しました。しかし、八月三日に開かれた同委員会理事会での再度の論議でも結論
はでず、日本共産党、公明党、社民党は視察に反対しました。
尖閣諸島の領有権が日本にあることは明らかですが、中国も領有権を主張しています。日本共産党は、この問題
は話し合いを通じて、平和的に解決することが必要だと考えています。国会が挑発的な行動をするなどは論外です。
尖閣諸島の最初の領有行為は、一八九五年(明治二十八年)にさかのぼります。日本政府は、それまで無人島で
どこの国の領土とも決まっていなかった尖閣諸島を日本に編入。沖縄県の所轄とし、日本人が居住してかつお節工
場がつくられるなど、日本が実質的に支配しました。
この日本への編入自体は、侵略戦争などによる不当な領土拡張ではありません。たとえば日清戦争で日本が中
国から不当に略取した台湾・澎湖(ほうこ)諸島などの地域は、第二次世界大戦後、中国に返還されましたが、それ
に尖閣諸島は含まれていません。当時中国も尖閣諸島を要求することはありませんでした。中国は七一年以降、尖
閣諸島の領有権を主張するようになりましたが、それ以前の中国や台湾の地図でも、尖閣諸島は自国の領域外に
おかれていました(六〇年代までの中華人民共和国発行の全中国の地図など)。(絹)
〔1999・8・8(日)〕
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