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極上パロディウス
1994 KONAMI
・豪華絢爛まさに極上!
 アーケード版「極上パロディウス」は、名作「グラディウス」のパロディー版として非常に完成度が高かった「パロディウスだ!」の続編として94年に登場しました。
 次々と現れる特徴的なステージはさらに豪華な構成になり(ナンセンスギャグもさらに爆発)、自機の種類も増え2人同時プレイも可能と、とにかく賑やか、まさに「極上」の出来でした。
 「グラディウス」から「グラディウスII」になった時のような絶妙な完成度の向上!(バカそうで)楽しいキャラ、豪華なBGM、攻略の楽しさなど、何度プレイしても飽きないプレイ感覚の超名作シューティングです。
豪華なハチャメチャシューティング!面白さは折り紙つきです

極上パロディウス
for SEGA SATRUN
1995 KONAMI
・待望の移植!SS版
 前作「パロデイウスだ!」は様々なマシンに移植されましたが、前作さえ満足な完全移植はほぼなかった状態だったので、さらに(性能的にも)豪華な本作が移植される事はないのか?と思われましたが、直後に32ビットマシン旋風が吹き荒れ、SS,PSの初期作品として堂々の移植となったわけです。さらに前作とカップリングという輪をかけて豪華な仕様にマニアは大喜びでした。
 SSのハイスペックを持ってすれば、さぞや完璧な移植が可能だろうと誰もが期待しました。事実、発売された本作はグラフィックからBGMまでほぼ完璧な移植度を誇っていました。しかし「完全移植」かどうかという点で残念な個所がいくつかあります。
(左)派手な画面も完全移植! (右)5面ボスの半透明処理が不完全
・残念な点
 まず本作の代表キャラともいえる「こいつ」のパワーアップ時の意味不明な吹出しと音声がカットされています。「こいつ」はいい意味で個性的、「極パロ」のヤバいセンスを体現したイロモノキャラで、使いやすい事もあり、思い入れのある人も多いと思われるだけに相当残念な点と言えます。
 あと、2面の「ネコ戦艦」がくるりと向きを変えるときの処理落ちが目立ちます。ハード的にはなんとかなりそうなものですが、初期作品のツラさでしょうか。
 あと細かい点では…

「モアイ戦艦出現時、戦艦の色が変わってない(アーケード版は影がかかっている)
「パワーアップゲージが半透明ではない
(アーケード版は背景が透けて見える)
「青カプセルを取った時の効果音が違う
(寂しい音になっている)
「背景のグラデーションが甘い
(3面、6面で顕著)
「3面で果物が落ちてくる場面の果物が少ない」


豪華なカップリング移植にファンは狂喜!
 というところがわかりやすい違いです。あと、5面ボス「カプチーノ」が主人公と重なると、アーケード版では半透明処理でボスの裏側にまわりますが、SS版では常に主人公が手前に表示されます
 以上挙げた所以外はほぼアーケード版と同じといえるでしょう。
・早かった移植
 残念な点で挙げた所は、素人目で見ると丁寧に作れば解決できそうなものばかりのような気がします。次世代マシンと呼ばれたSSやPSの初期という発売時期であるだけに、ハードに慣れていなかったと考えることもできますが、オプションで「連射機能」が用意されていない(かなり残念です)所などを見ると、制作期間が短かったのかもしれません。
 新世代機のラインナップに早めに並べたいのはわかりますが、あと一歩の完成度(完全移植という点で)で発売されてしまったのは非常に残念です。プロの仕事で「時間がなかった」という言い訳は絶対してはいけません。きっと移植スタッフにも無念が残ったでしょう。
 個人的にメチャクチャ好きな作品なので、もっとハードが熟成した時期に出て欲しかったなぁ〜と残念に思います。
コナミ
1995年5月19日発売 5800円

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