「ヴァーチャルアトラクション2」 8月12日(木)
任天堂ってスゴイなー!そんなことを再認識させられたのは先日。友人がGCの「ゼルダの伝説 4つの剣+」を持ってきたので初挑戦した時です。GCとGBAのリンク。そういう仕様は知っていたものの、聞くとやるとでは大違い!面白さもさることながら、ワクワク感というか、ウキウキ感がもう段違い。ファミコンをドキドキしながらみんなでワイワイプレイしたあの頃の感覚が蘇ったような気がします。
その日プレイしたのは「ナビトラッカーズ」というモードで、基本的にはTV画面でテトラのヒントを聞きながら、それぞれのGBAで海賊のメダルを集めるという対戦ゲーム。GBAでは自分の周囲だけが表示されていますが、TV画面には全体マップやそれぞれのプレイヤーの位置、メダルの位置などが表示されています。TV画面でチラチラ全体を確認しながらGBAの中の自分のリンクを操作するのが基本です。
テレビ画面では賑やかなテトラのヒント&実況や、時々挿入されるビンゴなどのミニゲームなども繰り広げられ、プレイヤーの気を散らす気満々。その日は2人対戦でしたが、4人でやったら恐ろしいほど盛り上がるんじゃないでしょうか。TV画面を見たりそれぞれのGBAの画面を見たり忙しいゲームですが、全くもって新感覚の楽しさを感じましたヨ!
真ん中のモニター(TV画面)を中心に、それぞれの、全く個々のインターフェイス(GBA)で遊びに参加する。その形態も、臨場感もまさにテーマパークアトラクションの楽しさ。「参加する」という感覚がとてもワクワクするんです。きちんと音声でプレイヤーの名前を呼びかけてくれるテトラ、コンピュータという第三者がプレイヤーたちの状況を逐一実況し、次に何をすべきか指示もしてくれる。時には応援もしてくれる。「参加してる」と感じさせる演出もぬかりナシ。
全く別個のモニターが一つあるだけでゲームに対する印象ってこんなに違うんだなぁとつくづく感じて感動しました。自分達が直接操作しない、でも自分達の存在とリンクした世界(モニター)があることによって、遊びに「かかわってる」感覚が300%くらいアップします。前に「グラディウス5」の件で書いた「ヴァーチャルアトラクション」、「グラ5」の場合は今までのゲーム作りの延長上でそういう雰囲気を実現していました。ある意味天然というか、狙ったあざとさみたいなのは感じません。腕のいいゲーム職人が当たり前のようにゲーム作りを追求した結果生まれた必然的なもの。しかしこの「ゼルダ」は完全に狙った上での「バーチャルアトラクション」を実現してます。グラフィックとかサウンドの充実という方法論ではなく、プレイヤーがゲームに「どういう風にかかわるか」という所からかなりキチンと考えられてる。最近任天堂が口をすっぱくして言っている「インターフェイスの楽しさ」そのものです。
不況不況で、なかなか新機軸のゲームが売れない行き詰ったゲーム業界。でも本当はそういうゲームこそ売れないと本当に終わっちゃうんですよね業界。
このドン詰まりに来てチャレンジャー任天堂からの「DS」という新提案。
ゲームの面白さをまた1から考えてみましょうよ、という業界への呼びかけです。
ゲームクリエイターの皆さん、ここで一念発起しなければ色んな意味で本当に終了ですヨ。
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