「サクラ散る?」 4月11日(日)
巴里花組PSデヴュー作「ミステリアス巴里」1回目終わりました!
「サクラ大戦」の新展開として非常に期待していたのですが、やっぱこういう展開にしちゃイケマセンな。電子紙芝居としてはまぁそれなりに楽しませてもらいました。が、ゲームとしては「?」な出来。「サクラ大戦」の良さって「ゲーム屋」が作ったギャルゲーってとこだ思うんですけどね。キャラだけに依存しないで全体的に「楽しませよう」という気持ちが伝わってくるっていうか。そしてむやみやたらに「ゴージャス」、細部まで作りこみまくる根性、職人魂。まぁその辺は「4」から暗雲が立ち込めたわけですけど。
今回はどう考えてもキャラに依存した展開だし、ゴージャスさも全くナシ。今回はあくまで「サイドストーリー」ってことで作品の位置づけとしては「オマケ」みたいなものなんでしょうが、6800円取って本気でオマケになっちゃてるよ!って感じがしないでもない。OVAでも良かったんじゃないかなぁ。シリーズの延命措置としてはいささかお粗末なのではないかと。まず、いい加減巴里花組の皆さんの立ち絵新規に描きおこしてあげて下さいよ。なんか「3」→「オンライン」→「4」→「ミステリアス」とみんな基本は同じ絵なんですが。全然斬新さがないです。最近はみんな「使い回し」という言葉に敏感になってますヨ。なんか使い回しってものすごくやる気のなさを感じませんか。最近のSNK関係はもはやありえない状況になってるし(KOFなんてアトミスウェイブになってもアレだし)。
さらに背景グラフィックもほとんど「3」と同じだしBGMも全然変わらない。「楽して作ってるなぁ」って言われても仕方ないのではないですか。
それと、「サクラ大戦」で「ミステリー(殺人・推理)」という組み合わせは斬新なのは確かなんですが、もともと霊力だの霊子甲冑だのが化け物たちと派手にドンパチする世界でシットリ「ミステリー」とか言われても・・・って感じですね。しかも主人公の探偵「明智小次郎」って・・・ぉぃぉぃ。さらにシスコンブラコン属性で狙いすぎでは?
問題の明智兄妹。萌え要素としては王道なんでしょうが。
一番キモの「ゲーム性」もイタイ。ほとんど場所総当り戦、たまたま立ったフラグで勝手に進行して行く。「自分で進めてる!」というカタルシスが感じられないし。手がかりのない「イベント探しゲーム」みたいな感じで、プレイヤーは単に物語の進行をもったいぶらせる役みたい。推理は?
自分はいきなり一番寂しいエンディングだったみたいですが、エンディングたくさんあるんですね。でも何度もやる気になりませんって。なんか初めから何度もプレイさせることを前提にするのって違うような気がします。一度のプレイを最大限に楽しませてくださいお願いだから。それでこそ「もう一回やってみよかな」ってなるんじゃないかな。
相変わらず素晴らしい個性の巴里花組。ただ、エリカをバカキャラにしすぎでは?
まぁ全然楽しめなかったとは言いませんけど。
HEDは基本的に「サクラ」シリーズは大好きなんです。でもねえ、これはファンは逆に納得できないんじゃないかな。「サクラ」をゲームとして愛しているファンは。
オマケで「3」のOPや次回予告集が収録されてますが、改めて「3」の偉大さを再確認しました。よくゼロからあそこまでのものを作り上げたものです。OPなんか今見ても鳥肌ものですね。色んな意味で最高の完成度でした。ああいう気概はもう感じられないのかな。
正直言って「3」をパワーアップリメイクしてもらったほうが楽しめたのではないでしょうか。
「サクラ大戦3」はホンマに偉大でした。
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