「逃げないで」 3月27日(火)
ゲーム業界もちょーいと目を離すとなんだか面白い事になってたりして、さすがに飽きさせませんねぇ。レボ「バーチャルコンソール」へメガドラ&PCエンジン参入、PS3ネットワーク構想、PSPのPSソフトDLサービス、マイクロソフト携帯マシン開発・・・。ウワサ話では「バーチャ5」XBOX360へ移植、HDD搭載型PSPの発売、「PSU」延期は中裕司がスタッフごっそり連れて独立したのが原因・・・などなど。で、今回は数ある注目すべき話題の中からコレを・・・SEGAAGESの話。奥成氏という、非常にユーザーに近いプロデューサーを擁して再生したレゲーファン感涙のシリーズで、先月発売された「トレジャーボックス」も完全移植&マスターシステム版、GG版収録などマニアが大喜び。ノリにノッてる一大シリーズになりました。しかししかし、「トレジャーボックス」の出来の良さとは裏腹に、同日発売された「アドバンスド大戦略」で致命的な不具合が出て大騒ぎ。ついには修正版なんて話にまでなってしまいました。HEDは大戦略やらない人なのでイマイチ良くわかりませんが、ゲーム性に相当影響がある現象ということで無視しておくわけにもいかなかったということでしょう。まぁ何にしても修正版を出すという対応は素晴しい。最近ではバグがあっても「それは仕様です」で逃げる会社が多いご時世だっつーのに。元々薄利商売、てかどれほど利益あんだよってシリーズでの修正版制作。かなりの英断だと思います。まぁその前にデバックちゃんとしなさいよってことなんですけど。内容見てみると、プレイすればすぐわかるような現象みたいだし。あれだけ「こだわり」を全面に押し出してだけに今回のチョンボは痛い。
まぁとりあえず、修正版との交換サービスは対応として良かった。
しかしその一方で、真っ黒な暗雲がたちこめています。「スペハリ」の出しなおしから始まった新生AGESの特徴として、プロデューサーと直に意見のやりとりができるコミュニティサイトの存在があるわけですが、今回の件で一切更新されなくなってしまった上、奥成氏の名前もサイトから消えました。問題になった「大戦略感想スレッド」も削除され、事実上「放置」状態になってます。おいおいどうなんですかこの状況。これじゃぁ「批判されたから嫌になっちゃった」という印象を与えても仕方ないでしょう。必要以上に中傷した人がいたことも事実であり、それはまぁ不幸だとは思います。
しかしユーザーの素直な気持ちなら賞賛も批判も受け入れて建設的にシリーズを発展させる、そういう場であったはず。批判が多くなってきたので放置って・・・。今までの「AGES」の意気込みからは到底想像もつかなかった展開に少々困惑してしまいました。今こそ制作者としての意見をバシッと言うべきじゃないでしょうか?あのコミュニティの意義を最大限に生かせる場なんじゃないですか?奥成氏は組織の人間である以上、滅多なことは言えないでしょう。心無い中傷に対応する術は持ってないわけです。同じく社会で働いている人間には痛いほどわかります。でも、だからと言って何も言わずに放置はないでしょう。中傷する人間の何百倍も応援している人間がいるんです。サイトを立ち上げたからには責任があります。建設的な意見を述べてきてくれたお客さんに対する礼儀があります。
最近はネット環境の充実で、商品に対する賛否がすぐにメーカーに伝わります。
そんな中でわざわざ「感想をどうぞ」と言っておきながら、批判が多くなると閉鎖、というパターンを多く見ます。
最近では「くにお君」の移植で非難が集中した「俺たちゲーセン族」の公式BBS閉鎖という事態がありました。
非難されてやめるなら最初からやらなければいいのに。
いや、あまりに想定外の荒しや中傷にさらされたってなら話は別ですけど。
製品に対する感想求めておきながら、それはないでしょって話です。賞賛しか集まらないと考えたのでしょうか。どんだけ自信のカタマリなんだ。奥成氏はどうお考えなんでしょう。今の状況、本人は不本意でありながら会社の方針で仕方なく放置状態に・・・であることを祈ります。近々何らかのアクションがあるものだと信じています。このままAGESのコミュニティサイトが、果てはAGES自体がフェードアウトして行ってしまったら悲し過ぎるでしょう。期待して応援してきた人の気持ちはなんだったのかと。薄利シリーズにも関わらず修正版の制作を英断したセガですが、これが今後も頑張るという意思表示なのか、それとも「これで最後にするよ、割にあわん」という意思表示なのか・・・。衝撃の新生ラインナップ発表から8ヶ月。発表済みのタイトル数も減ってきました。そろそろ次のラインナップ発表に期待ですが、果たしてスタッフたちのモチベーションやいかに。
戻ろうね