remove
powerd by nog twitter


「THE JUON」 8月 2日(火)



 7月は公私ともに忙しくててんやわんやの大騒ぎだった上に体調まで崩してまぁ賑やかな月でしたが、ここへ来てようやく落ち着きました。
 そんなわけで期待の「タイトーメモリーズ」すら現時点では未購入。ってか発売日逃したら売ってないヨ!すごい人気なのか出荷が少ないのか(愚問)。

 昨日お店で聞いてみましたダメ元で。
 
「タイトーメモリーズ」ありますか?って。
 お客として全く難しくもなんともない質問だと思います。大型店だし。

 女性店員、一瞬困った顔した挙句

 
「・・・それ、ゲームですか?」

 うわぁ、かわいそすぎ「タイトーメモリーズ」!

 じゃなくって、イッパシの店員がそんなんでいいのかよ!ここはゲーム屋じゃないのかよぉ!
 自分たちが何売ってるか全然把握してないよ!
 聞いたコッチがなぜか恥ずかしくなるじゃん。客にそういう思いさせるのってプロとしてどうなんだよ。

 その後何やら調べるのに長時間待たされまくり。一体何をそんなに大袈裟に調べる必要があるんだろう。

 社員だったら即死モノ。百歩譲ってバイトだとしても絶対ありえない対応でしょ。一般的な企業なら1秒でも雇っておきたくないだろ普通。不況不況言ってて失業率どうこう言ってる割にはこんな使えない店員雇ってるんだからなぁ、平和だよ。


 んで、「タイメモ」については掲示板にも色々情報を書き込んでいただいていますが、噂の「ダライアス外伝」を中心に移植の出来について様々な情報が飛び交っておりますね。特に操作遅延の問題や、一部の演出の違いについてが話題の中心ですが、その辺についてはやっぱり自分の目でしっかり確かめてみないとなんとも言えないので、ドキドキしつつ購入の日を待っているわけです。

 
 さて、7月に体調を崩した際、病床で何か映画でも見ようとDVDショップに繰り出したところ、ハリウッド版「呪怨」が売ってるじゃありませんか!あれれ?いつの間に発売したんだよー。楽しみにしてた割には発売に気がつかなかったなんて、なんという不覚。

 
 いやぁ、面白かったです「THE JUON」。
 ハリウッド映画だというのになんという地味さ
 伽耶子さん、アメリカ人相手に暴れまくってます。ジャパニーズ・ゴーストの怖さを思う存分思い知らせてます。これは胸がスッとしますね。
 日本の手法を全くそのまま持っていってもわかってもらえないだろうという監督の配慮からか、ちょっと「ババーンッ!」って驚かす系の恐怖が多かったのが残念ですが、基本的にはオリジナル版の良いところも含めて忠実にトレースされていたので面白かったです。外人が日本の幽霊に付きまとわれたらどうなるか?という興味深いテーマに真っ向から取り組んでいます。



ハリウッド行っても恐い伽耶子さん。今や幽霊の日本代表!凄いよホント。
この覗き顔、なんだか萌える。呪われてもいい。



あんなの覗いてたら死ぬほどビビるわな。日本幽霊の恐さを思い知れ!



 一つ残念だったのは、舞台となるあの「呪われた家」が、セット撮影になったということでなんとなくチャチく見えてしまった所。いかにもスタジオっていうのがわかるので若干萎えます。なぜ日本版のように実在の家で撮らなかったのか・・・。


 アメリカからやってきた出演者たちは、清水監督の「手作り」の映画製作法にとても驚いているようでした。階段を這い降りてくる伽耶子は絶対仕掛けがあるだろうと思っていたが、ガチの演技だったので驚いて思わず個人的にビデオ撮影してしまったなどの裏話がガンガン出てきます。
 
 清水監督はCGもほとんど使用せず、徹底的に「地味」な作りを貫いています。「CGを使うと、CGだとわかった時点で冷められてしまう。恐怖映画には致命的だ」と語っていましたが、作品の魅力を最大限に引き出すために、あえてチープ(悪い意味ではなく)な制作手法を取る。単なる手抜きではないからこそ、世界で絶賛されている。映画界にはこういう作品もたくさんあるんです。

 今回の「呪怨」は、華々しいハリウッドという舞台に躍り出ながら、徹底的に地味な作りで大絶賛を浴びた、ある意味注目すべき作品です。

 映画というメディアはその辺の懐の深さが素晴らしい。
 「表現力」というものを完全に超越してる。「豪華さ、派手さ」だけが面白さではないという事を、業界も観客も良くわかってる。
 ゲーム業界も、こういう考え方が浸透すべき。


 ついに表現力が映画に匹敵する次世代機。表現力が上がるのと同時に、あらゆる作品を受け入れるユーザー達の懐の広さも求められています。その辺がうまくシンクロしないと、ゲームが本当につまらなくなっちゃう。そしてゲーム自体が終わっちゃう。
 今週のファミ通に載っている浜村氏のコラムにありましたが、ゲームは映画と違って2次的な収入が見込めない、ツライ商売です。次世代機を迎えるにあたって、ゲームが楽しくなるために、本当に面白くなるために、メーカー側もユーザー側も真剣に考える時が来たのではないでしょうか。


戻ろうね