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「安直なくらいがいいんです」 6月 3日(金)

 
 
「ポップンミュージックいろは」も稼動からはや半年。新作「カーニバル」の足音も聞こえ始めている時期に突入しているだけあって、巷のゲーセンでは隠し曲が全て遊べる全解禁状態になっています。

 今回「いろは」に隠し曲として収録されたレゲーミュージック「ゴエモン」も思う存分遊べるわけですが、コレ、いいですよね〜!しっかりファミコン版「1」のメドレーになっていて、感涙感涙。「グーニース」や「グラディウス」、そしてこの「ゴエモン」と、レゲーミュージックはポップンに合ってるよなぁー。ノスタルジックも手伝って、かなり楽しく叩くことができます。他社のレゲーミュージックも叩かせてくれないかな、ナムコとか。

 家庭用では7月に待望の「11」が発売されます。
 今回も版権曲は全て収録されている事が判明。「バビル二世」や「セーラームーン」、「スシ食いネェ!」や「ビバップ」、「踊る大捜査線」も「ジャイアンリサイタル」も「ふりむくな君は美しい」もしっかり収録。うーん、感無量だ。

 最近版権曲の行方が先に気になるようになってしまった・・・。オリジナル曲の奮起に期待ですよ。
 版権曲を叩くのはとっても楽しいけど、やっぱりオリジナル曲があってこそのポップン。でも前々から書いているように最近のポップンオリジナル曲は極めて「普通の曲」が大多数を占めてしまっていて、「わかりやすい楽しさ」のある版権曲にその醍醐味を持っていかれている気がします。もっと「モチーフがわかりやすい」曲=ポップンらしい曲をガンガン揃えて欲しいんですけどね・・・。例えばポップンをあまりやってない友達が遊びに来た時に盛り上がるのはやっぱり版権曲になっちゃうわけですよ、今のラインナップだと。


 そんな状況の中、現在隠し曲が全解禁中の「いろは」はそんな「原点回帰」を少しだけ感じさせる出来です。
 まずゲーム自体が「和」というコンセプトを持っている。これはなかなか斬新でわかりやすい。曲も「和」をモチーフにしたものが多く、マンネリに立ち向かう新しい路線の模索っぷりを感じさせてくれて好印象でした。「いろは」以前も「9」の喫茶店や「11」の旅行気分など作品コンセプトはありましたが、今回はタイトル自体にもコンセプトを反映させてしまうなど「生まれ変わり」を意識した作りになってます。

 でも「いろは」の真骨頂はそれだけではありません。
 隠し曲が大量に収録されていた本作ですが、全解禁になったことで驚異の全貌が明らかになってます。
 以前「クリスマスプレゼント」が期間解禁になった時に「お正月やひなまつりなんかも出てきたら楽しい」と書きましたが、やってくれましたコナミ↓。

・節分
・ひなまつり
・卒業
・七夕
・敬老パンク
・ハロウィン
・クリスマスプレゼント
・大晦日
(全てジャンル名)

 時候ネタラッシュ!ってか凄く「ポップンらしい」ラインナップです。ジャンル名を見ればモチーフが一発でわかる、まさに往年の「ポップン」の楽しさを彷彿とさせます(ジャンル名「大晦日」ってなんだよ)。こういうノリですよ、ポップンの魅力は。安直なくらいが丁度いい。


 「ポップン」はもう13作を迎えようとしているわけで、曲のラインナップ的には過渡期に来ていると思います。
 収録曲が多くなる一方、「カッコイイ曲揃ってるよ」みたいなやり方だとお客さんは離れちゃうと思います。どうも「曲を聴かされている」感覚が大きいわけですよ。「叩いて楽しい気分になれる」というのが元々のポップンの良さだったはず。カッコイイ曲ももちろんあっていいんですけど、せめて4:3くらいの割合で「ポップンっぽい」曲を入れて欲しいですね。
 でも一番危機感を持っているのは制作陣なのかも、と今回の隠し曲ラインナップを見て思いました。こういうノリをなぜデフォルト曲に持ってこないのでしょうか。

 まぁゲームとして面白くなくなってきたわけでもなんでもないんですけどね。全然飽きませんし。
 しかし今思い返すと「5」や「6」あたりのラインナップは神だったなぁ〜。「パーカッシブ」、「フレンチポップ」、「戦隊」、「サンバ」、「パラパラ」、「アニメヒロイン」、「キネマ」、「ロックオペラ」、「コミックソング」、「J−ラップ」、「ミュージカル」、「レッスン」、「音頭」、「マーチング」、「スコティッシュ」、「モダニズム」、「スカ」、「トランス」、「ヒップロック」・・・。

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