「ゲームで人を殺せるか」 2月18日(金)
2月14日、大阪府寝屋川市の小学校にナイフを持った17歳の少年が侵入し、教師3人を殺傷するという大変痛ましい事件が発生しました。事件自体はもうなんとも言いようのない悲しいものですが、犯人の少年がいわゆる「ゲーム少年」だったことで、マスコミお得意の「論点がずれてゲーム批判になってるよ」報道が繰り広げられました。
ニュースでも「自室には数百本のゲームソフトがびっしりと並び、おそろしくゲームが上手。毎晩、夜遅くまでやっていた」などという記事がどこを見ても載ってます(記載記事は読売オンライン)。
本当にそこまでピックアップすべきことなんでしょうか。天下の新聞がこういう書き方をすると、読む方の印象としては「同じような状況下の人間はみんな危険だ」と感じませんか。「将来の夢はゲームクリエーター」、そういう夢を持つ善良な子供たちがいじめを受けるきっかけになりませんか。報道するに当たって、あまりにも重要なファクターであると言うなら仕方ないのかもしれません。しかし今の時点でそんなことをこぞってマスコミが報道しなければいけない理由がわかりません。むしろ上のようないわれのない偏見を生むという効果しかないような気がします・・・。
もうこういう事件が起こるたび、こういう報道がされるたびに書いてるような気がしますが・・・
「ゲームの真似をして」とか「ゲームに影響されて」とかいう理由で犯罪を犯すような人間は元から何かが狂ってるわけです。ごく普通の理性を持っている人間なら、ゲームの中で起こることなんてその場の娯楽体験に過ぎないわけですよ。
大体「バイオやっててゾンビをナイフで刺して倒しまくった」からと言って実際の人間を刺すかどうかなんて全く別の思考回路というか、行為としての共通性が全く見つかりません。
コントローラー操作で画面上の架空のキャラクターを刺すことと、自分の手でナイフを握り締めて、生命ある実在の人物を刺すことのどこに共通点があるというのでしょう。共通点を感じるとしたらあくまで表面的な「人を刺す」という行為。短絡的に物事を考えるなら「それはイカン」ともなりましょう。
でも本当にそんな表面的なものが原因で人が人を刺すことなんてできますか。もっと大切な何かがあるのではないですか?そういうことをキチンと考えて欲しいわけです。こんな素人のHEDがそう思うのですから、良識のある大人の皆さんはもっと切にそう感じてしかるべきなんですけどね。それなのにどこぞの教授は「(犯人の少年は)幼いころからゲームに没頭するうち、仮想世界と現実を混同したとも考えられる」なんて堂々とのたまってます。しかも「少年は頭も良く繊細で・・・」という文がその前についてる。じゃあ幼い頃からゲームしまくってるけど現実と仮想世界を混同しないHEDはバカでおおざっぱということですか大きなお世話です。
ゲームには没頭してないけど凶悪事件を起こしている少年たちはかなり多いです。近年特に凶悪化が進んでます。でもゲームをやってる場合のみ悪いのはゲームですか。大人なんだからもっと理路整然としたお話を聞かせて下さいよ。
もうこの締め方も飽きてきましたが・・・・。
「自分の理解できないものを悪者にして、臭いものに蓋をするな!」
「安易な報道であらぬ偏見を招いて悪影響を及ぼしているのはお前らだマスコミ!」。
以上です。
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