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「新鮮だもの」 11月 4日(金)


 セガマークIII版の「オパオパ」は一見かなりいい出来なのですが、ステージとBGMが合っていないという超謎仕様。例えば2面の「タバスコータ」では元々の3面BGMが、3面「ラデューン」では6面BGMが・・という具合。
 せっかく画面はかなり忠実に移植できているのに一体何があってこんな変更がなされたのか、移植モノに敏感で多感な中学生だったHEDはいてもたってもいられず直接セガに
電話して聞いてみました。



 
「その方が新鮮だからです」

 電話の相手はそう説明してくれました。


 「・・・・新鮮?」

 意味がよくわかりませんでしたが、とりあえず「はぁ・・そうですか」と言い、お礼を言って電話を切りました。
 普通にやってりゃ相当高いレベルの移植であることは誰の目にも明らかなのに。
 なんでそこであえて一歩斜め上に踏み出すかな。

 完全移植は夢のまた夢と痛感した少年の日でした。



 あれから18年。


 今となっては笑い話である悪夢のような「SEGA−AGES2500」のアレンジ群に、当時のセガの人の「新鮮だから」という台詞が蘇ってきます。そのちょっと「ズレたセンス」が、ある意味昔から連綿と紡がれてきた非常に「セガらしい」展開だったわけです。

 そして今、ユーザーの声を一番大切にする「SEGA−AGES」がスタートしました。
 とても「常識的な考え方のできる」プロデューサーの下で、かつてない好スタートを切りました。
 これでようやく「オパオパ」の恨みを忘れることができそうです。

 まぁ当時実はのっぴきならない事情があって変更がなされ、電話に出た全然関係のない部署の人が面倒だから「新鮮」と答えちゃったのかもしれないですけどね。



 そうそう、話変わりますけど、PSPの「ナムコミュージアム」海外版である「ナムコミュージアム バトルコレクション」購入しました!中途半端だった日本版を尻目に大量収録で発売された「バトコレ」です。

 日本版に収録された↓
 「パックマン」(アレンジあり)
 「ミズパックマン」
 「ラリーX」
 「ニューラリーX」(アレンジあり)
 「ギャラクシアン」
 「ギャラガ」(アレンジあり)
 「ディグダグ」(アレンジあり)

 に加えて・・・

 「ゼビウス」
 「ボスコニアン」
 「モトス」
 「マッピー」
 「グロブダー」
 「ローリングサンダー」
 「ドルアーガの塔」
 「ディグダグII」
 「ドラゴンバスター」
 「キング&バルーン」

 が収録されているという日本ユーザー噴飯ものの仕様。
 てかナムコレゲーはこれでほとんど押さえられる豪華パックです(もちろん希望を言ったらキリないですが)。

 とりあえず感想ですが、やはりPSPのような機械とレゲーの親和性は高く、スコアーもセーブされるのでチョコっとした時間に遊ぶのにはさすがに最適。選べるゲームが多いため、とりあえず手にとって気分で適当に選ぶ感がイイ。日本版と違ってすぐ飽きるということはないです。個人的には「モトス」や「グロブダー」を入れたのはナイス判断だと思います。手軽に夢中になれるゲームだ。
 移植のクォリティもかなりのコダワリを感じますね。日本版の時からそうでしたが、画面サイズの多彩さ、縦置き横置きの設定は相変わらずだし、ゲーム起動時のテスト画面ON・OFFも全ゲームに対応。ナムコ初期ゲーパックの決定版とも言うべき作品。


 悪い点ももちろんあり。
 まず、いつものことですが残像が・・・ゲームによってはかなり厳しい。「ローリングサンダー」なんかは敵がみんな常にスーパーコンボ状態。残像が低減された本体出ないかな・・・。あと読み込みもね。
 「ゼビウス」ではかなり左手親指の疲れを感じました。斜めを入れるのが疲れるので、グリグリ動かすゲームは結構ツラい。。PSPの方向キーの特性か。

 残像や読み込みに関してはもうPSP自身の問題ですからねぇ。ソフトウェアに対する不満としては・・・システムIIの作品も何作か入ってればなぁと思いました。
 なんにせよ良作であることは間違いなし。なぜ日本でもこの仕様で発売しなかったのか謎。
 PSPは「魔界村」も復活するし、「グラディウス」のパックも出る。この方向性ではかなり期待できるマシンになってきました。残像だけはホントにもうちょっと克服してよソニーさん。

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