東横線の思い出 2月 6日(金)
1月31日午前0時44分、東急東横線横浜−桜木町間が76年の歴史に幕を下ろしたって話はニュースで大々的に報じられてました。地下鉄みなとみらい線の開通に伴ってのことで、最終電車の出発に桜木町駅は数千人の鉄道ファンや地元住民の人でごったがえしたとか。
HEDは東横線にはほのかな甘い思い出があるくらいで、特に自宅沿線でもないので愛着はないんですが、今回廃止になったこの横浜−桜木町って昨年12月に発売されたPS2「Train Simulator + 電車でGO! 東京急行編」にバッチリ収録されているんですよねぇ。イキな計らいといいましょうか、絶対偶然とは思えないタイミングです。
PS2の「Train Simulator」シリーズはHEDも大ファンで、「山手線」「京浜急行」共に垂涎の一品になってます。特に山手線は昔から愛着のある路線なので、おなじみの景色の中を颯爽と走るのはたまらんっす〜。
「電車でGO!」とは逆のコンセプトであるクリアでスムーズな実写映像と、ナリキリ気分満点の超こだわり演出で、バーチャル電車運転ゲーとしては最高峰。実写なので資料価値も高いし、ボーっと景色を眺めながら運転するだけでも結構楽しい。つまりアレですよ、電車の一番前に乗った時、運転席越しに前方の景色を見るのが妙に楽しい感覚。
実写なので無茶な運転をすると映像に無理が出てきますが、それは仕方ないトコロ。
次はどんな路線かな〜と素直に楽しみにしてしまうシリーズであります。
そんな「Train Simulator」は、この「東京急行編」でライバルの「電車でGO!」を吸収合併。あっさり名前とシステムを差し出してしまったTAITOのやる気のなさがうかがえますが、この勝負素直に「Train Simulator」の勝ちと言ったところでしょ。最近の「電GO」の完成度の低さと投げやりさ加減は目に余るほどだったので、まぁ順当な運命でしょうか。
実写になった「電GO!」。鉄ちゃんが妙にカワイくなった。
しかしこの「東京急行編」、実は致命的な弱点が。
今までの「山手線」や「京浜急行」に比べて、圧倒的に画質が悪いんです。
これは痛い。
おそらくシリーズ最高の路線数を収録したためだと思いますが、景色の美しさが魅力に直結しているシリーズだけに残念でなりません。その辺は得意のこだわりを堅持して欲しかった・・・。ここ、死ぬほど残念でした。次回作の「九州新幹線」ではまたクリアな画質をお願いします。
それでそれで、今回はこの「東京急行編」の出来をどうこう言うのが目的ではなくて。
一つ疑問が浮かびました。
この「Train Simulator + 電車でGO! 東京急行編」、せっかくにも廃線直前の東横線「横浜−桜木町間」を収録しているのに、その切り口からの広報活動って行われたのでしょうか?
真夜中の最終電車に、東横線の「横浜ー桜木町間」に愛着のある人たちが数千人も集まったんですよ!行きたくても行けなかった人がもしその10倍くらいいたとしたらその数なんと数万人!そこまで廃線区間に愛着があるんなら、今回の「東京急行編」、買うんじゃないのかなぁ?
これが噂の桜木町駅付近。映像がネムイのが痛いナァ。
だって、自分の好きだった思い出深い路線が、実写で家庭のモニターに甦るわけですよ。しかも運転できる。こりゃ周辺住民必携くらいの勢いでは!?もしHEDが普段ゲームとはなんの縁もない生活をしてたとしても、その立場なら買う!せっかく目ざとく収録したのに、そういう購買層へのアプローチってあんまり聞かないんですよね。
本来売れている数にプラスして、普段ゲームしないような「東横線 横浜ー桜木町」に思い出と愛着のある人たちの売り上げがプラスしたら売り上げが一気に5〜10倍に!?なんてことはないんですかねぇ・・・。
あ、実際確認してないので、東横線の電車内等でこの切り口からソフトのPRをしてたんならすみません・・・。
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