「愛すべきハード」 12月20日(月)
さすがは師走。もうニッチもサッチもいかない忙しさで、今年の出来事に思いを馳せているヒマもありませんが、ゆったりした年末を迎えるためにももうひと頑張りです。しかしアッという間の2004年。この落書き帳もあと残すところ今回を入れて2、3回と言ったところでしょうか。2004年ラストスパート、行ってみましょう!
発売されてからはや18日が経過したNDSですが、その後さらに2本のソフトを購入してみました。まず1本目は定番「スーパーマリオ64DS」。ってか「64DS」ってもはやなんのこっちゃ。実は「マリオ64」は当時家庭教師をしていた時教え子に少し触らせてもらった程度でほぼ未プレイだったんですが、これ普通に面白いですねー。アナログスティックがなくなって十字キー操作になったわけですけど、特に不便な感じもなく気持ちよく動いてくれます。「動かすのが面白い」任天堂ゲームの醍醐味をこの小さなマシンで存分に味あわせてくれます。タッチの操作もありますけど、別に十字キーで充分な感じ。
これは他のいくつかのゲームにも言える事ですが、NDSだからって無理にタッチパネルを使わなくてもいい気がします。宮本茂氏も「タッチパネルや音声認識は無理に使わなくていい、そういう選択肢があるだけ」というような事を言っていました。「タッチパネルも使える」、「音声認識も使える」、「2画面を駆使できる」という制作者の選択の幅広さがNDSの特徴であって、「NDSだからタッチパネルでの操作が必須」というわけではないわけです。単に2画面を使うだけのゲームでも全然OKです。機能の使用に関する強迫観念がゲームの幅を逆に狭めないかが心配になっちゃいます。
ハードホルダーである任天堂にそういう思い切った割り切りみたいなものを見せて欲しかったなぁとも思いました。
あと、この「マリオ64DS」は現在のNDS作品の中で最もポリゴンを使用した・・・というか唯一の完全3Dゲームなわけですが、そのポリゴン能力は64並というよりもPSのグラフィックに近い感じを受けます。もともとの解像度が低いわけですが、テクスチャーの荒さがさらにそれを際立てています。まぁだからってつまらないわけじゃないよ、というのがそもそものコンセプトなわけですが、ここは「汚いよりは綺麗な方がいい」という程度の残念さを感じました。
さて、もう一本はネット上で大人気の「ZOOKEEPER」です。これはネットでプレイして死ぬほどハマったゲーム。単純作業なのになんでこんなに繰り返しプレイしたくなるんだろう?と思わず考え込んじゃうほどやめられないゲームです。「ゲームの快感」というものを単純なルールと演出で突き詰めた超傑作ゲームです。そしてこのNDS版。これは「タッチパネル」を入力デバイスにしたことで気持ちよさが300%くらいアップ大成功!感覚的にポンポン動物を消して行けるので、操作系のストレスは一切感じません。これ凄い。このゲーム、今の所NDSゲームの真骨頂と言えますねー。いやぁ、感服です。面白い。
ちょっと残念だったのはBGM。ネット版のあの淡白なリズムだけと言っても過言ではないBGMが好きだったのですが、NDS版では普通に音楽になっちゃってます。さらに、あの妙に気持ちいいSEは結構忠実に再現されていながらそのBGMの音量が大きすぎて少し聞き取りづらく不満。BGMはON・OFFができますので、HEDはBGMをOFFにしてやってます。
NDS版では動物が消えている演出の間に次の動物も消せるのでテンポが良く、オリジナル版にはなかった快感も味わえます。が、その一方でちょっと難易度が下がってしまった気がするので少し緊張感が薄れちゃった感じなのは残念。
なにしろこの作品、NDSの作品として、ひいては「ゲーム」として超名作と言える神がかった出来栄えですので、NDSを持ってて未所有の人は買ってみてはいかがでしょうか。
それにしても楽しいなDS。次はどんな驚きを与えてくれるのでしょうか。
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