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「PSPと解像度」 11月28日(日)

 世間では右を向いても左を向いてもドラクエフィーバーですが、HEDはマイペースにGBAの「ファイナルファンタジー(1)」をクリアしたところです。久しぶりにシンプルで面白いRPGを遊べたと大満足。実は「1」は初めてプレイしたのです。
 数少ない言葉で紡がれるエンディングにもジンと来ました。「ファイナルファンタジー」というタイトルにはそんな意味が込められていたのか〜。素直に納得。
 稼ぎ頭シリーズとしてブランドを使い回されまくっている今じゃ絶対生まれない繊細さ、はかなさ。優秀なゲームがまだ「小品」だった頃の、まさにクリスタルのような輝きを持った作品です。名作!



 さて、今回はPSPについて少し。

 11月26日に、大手ネット通販のAmazon.co.jpは、ソニーの携帯マシン「PSP」の入荷数が著しく少ないから予約の受付はできないと告知しました。うはー、そんな事になってるのかー。発売が近づいてCMもバンバン流れているのに、イマイチ見えてこない「PSP購入の難易度」。行きつけのソフマップでもまだ予約受付始まってないし、こりゃ本気で発売当日に少ないPSPの争奪戦が始まるんでしょうか。



 さて、そのPSPですけど、本体同時発売ソフト「リッジレーサーズ」に「ニューラリーX」が収録されている事で、HEDのようなレゲー好きのハートをもガッツリ掴んでしまいました。

 近年は家庭用マシンの性能が飛躍的に上がり、かつては泣きが入るくらい困難だったACゲームの移植も軽々とこなせる時代になりました。こうなると後は移植人の技術と愛が移植作の出来を左右するという事になりますが、もう一つ重要な要素が・・・。それは解像度!アーケードゲームは基板や作品によって解像度がバラバラで、家庭用マシンとも一致しないので、家庭用に再現する際画面の余白をなくそうと無理矢理引き伸ばしたりしてドットが崩れちゃったり、画面が全部収まりきってなかったりなどの悲惨な現象がチラホラ見られます。変に気を利かせないでアーケードの解像度そのままで出してくれればいいんですけどね。余白なんて気にしないから。

 そこで今回の「ニューラリーX」。
 画面を見ると、アーケードに忠実な比率で移植されているようですよね。PSPの解像度は480×272、そして当時のナムコ基板が288×224です。余白の大きさから推測して忠実に再現されているのではないでしょうか。PSPならパーソナルモニターなので、解像度までキッチリ移植して余白ができてもそんなに気にならない気がします。むしろ余白に何か情報を入れるなどの工夫も出来ます。なのでPSPのAC移植作品には「解像度まで忠実な移植」を望みたいです。

 ちなみにめぼしいAC基板の解像度を調べてみると。

 (PSP 480×272)
 NEOGEO 304×224
 
カプコン初期基板(エグゼドエグゼス、戦場の狼) 256×224
 CPシステム1、2 384×224
 ナムコ初期、システムI、システムII 288×224
 テクモ80年代基板(アルゴス、スターフォース)  256×224
 セガシステム16(ファンタジーゾーン、カルテット) 320×224
 セガシステムC2(タントアール、ぷよぷよ) 320×224
 アイレム M72システム(Rタイプ、ミスターヘリ) 384×256
 コナミバブルシステム(グラディウス、ツインビー) 256×224
 コナミツイン16システム(グラディウスII) 320×224
 コナミ90年初頭基板(出たな!ツインビー、サンセットライダーズ) 288×224
 ケイブ基板(怒首領蜂、エスプレイド、ぐわんげ) 320×224


 こんな感じです。余白を気にしなければPSPで全てが忠実に再現可能です。
 ただ問題なのは「縦画面ゲーム」。発売が決定している「ナムコミュージアム」にも縦画面のゲームが移植されるでしょうが、当時のナムコ基板は288×224で統一されています。縦にすると224×288で、
縦が16ピクセル足りない!なので「全く同じ」は不可能なんですね。これは残念。ちなみにカプコンやテクモの初期作品は縦にしても224×256なので、忠実再現可能。こう考えると「テクモヒットパレード」なんかはPSP向けだったのかもしれません。
 PSPはコントローラーが独立していないので、「モニターを縦にして遊ぶ」というモードは付かないでしょう。ただし、ケイブ作品などが出るなら是非、解像度まで忠実な「横操作のまま縦画面モード」を入れて欲しい(つまり横シュースタイル)。


 しかしながら結局僕らユーザーは「望むこと」しかできないわけで、最後は移植人の「ACと全く同じものも入れてあげたい」という気持ち一つって事ですね。ただし、最近の移植作やリメイク作品を見ていると、制作者側に「愛」を求めるのは無駄なことなのかもしれないと寂しい気持ちになります。

 近年の移植作やリメイク作に一言。

 
「できないならやるな」

 以上。
 

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