玉に瑕

　ついにＰＳＰの発売日と価格が発表されました。

　１２月１２日発売、１９８００円！って、税込みなら２０７９０円なわけですが、どうせなら税込み１９８００円にして欲しかったなぁ。ほんのちょっとの差じゃん！何しろソニー陣営は「１万円台」にこだわったようで、これで価格の面でＮＤＳに引けを取る印象はかなり払拭されました。相当無理してそうですソニー。

　しかし、１９８００円（２０７９０円）で本体だけ買ってもセーブはできないわ入れ物はないわ。実際は２６０００円（メモリースティック、ヘッドホン、ソフトケース＆ストラップ付き）のバリューパックを買うことになりそうです。
　いまだ明確なコンセプトが不明と言う印象があるＰＳＰ。個人的には「すごいゲームが手軽に遊べる」という点にアドバンテージがあると思ってるんですが、読み込みがＰＳ２と同程度というのと、バッテリーの駆動時間がゲームで４～６時間というのが非常に気になる。そんなに無理しないでＰＳ２で遊べばいいじゃんというイメージはいまだ拭われませんね。果たしてどうなるかな。

　さて、対抗する（と世間では言われている）ＮＤＳ陣営、年内の出荷は発売日が３０万台、後は毎週出荷して年内１００万台の出荷を予定しているとか。発売日に手に入るかはかなり微妙な気がしますが、とにかく１１月３日の予約開始日になんとしても予約するのじゃぁー！

　まるでスキを感じないニンテンドーＤＳですが、一つだけ！ホントに一つだけ残念な点があります。このハード、性能で語れないことは百も承知です。でもあえて言いたい～！「解像度が弱い」と！せめて一画面に３２０×２４０くらいあれば文句なかったんですけどねー。縦解像度がＧＢＡと同じ１６０ってのはかなり残念・・・。ファミコン以下なのは変わらないという事です。横解像度はアップしましたけどねぇ。ポリゴンを使った画面はかなり荒く見えます。まさに「玉に瑕」と言ったところでしょうか。

　まぁ「２画面で一つの世界」という事なんでしょうけど、表現の幅としてもうちょっと頑張って欲しかったなぁというのが正直な感想です。「できること」の幅が広がったでしょうからねぇ。

　でもまぁやはり性能の面からＤＳを語るのはナンセンスですから、発売をとりあえず心待ちにしましょう。このハードは実際遊んでみてナンボなので、今とやかく言っても仕方ないですね。

　さて、「玉に瑕」と言えば。
　ＨＥＤの一番のお気に入りハード「ＧＢＡ（ＳＰ）」は手軽にゲームが楽しめるハードコンセプトはもとより、あの素敵なデザイン、液晶の美しさ、フィット感など全てが完璧とさえ思えます。

　しかし、世の中に「完璧なもの」など存在しないもの。

　全てが完璧と思えるＧＢＡにも「ここがこうだったら完璧なのに！」と思う点が２つあります。

①本体の材質
　高級感はあるんですけど、体温や汗、脂質などの弱くないですか？ＨＥＤはオニキスブラックしか使ったことないんですけど、十字キーの周りが濃く変色し始めています（光の当て加減で見える）。これだけは不満だなぁ～。本体に関しては基本的に何もかも完璧なのに、これだけは惜しい！材質が違うカラーはないのでしょうか。ブラックだけかなぁ。情報があったらどなたかお願いします。

②ソフトが弱い

　これはもう長い間不満でした。もちろん名作と言える作品も数多くあります。「メイドインワリオ」シリーズ、「逆転裁判」シリーズ、「鉄腕アトム」などの素晴らしいオリジナル作品や、「ＦＦ」、「シャイフォ」などの好リメイク作品など、ＧＢＡならではの名作はあります。しかし、全体の傾向で見るとどうしても子供向けソフトが多い印象を受けます。大人なデザインのＳＰが発売されて、傾向も変わって行くかなと思いましたが、すぐにそういう動きはありませんでした。

　しかしながらこの不満は少しずつ解消されつつあるようですね。大人が喜ぶ「ファミコンミニ」がまず大きな動きでした。任天堂ソフトは「子供から大人まで」の思想ですから元々不満はないのですが（マリオキャラばかりという不満はあったものの）、今回さらにＰＣからの移植「ザ・タワーＳＰ」や、マリオから離れた「千年家族」、手軽なパズルがたくさん遊べる「のののパズルちゃいリアン」を発表。幅広い年齢層を取り込む姿勢をさらに顕著に感じて嬉しいです。
　そしてサードパーティーからも「探偵神宮寺三郎白い影の少女」や「スーパーリアル麻雀同窓会」などが出てきてますし、「大人のＧＢＡ」としても充分楽しめそうな展開になってきました。
　ここまできたら後はＳＦＣ時代の名作移植（リメイク）を積極的に展開して欲しいなぁ。クインテットの「アクトレイザー」や「ソウルブレイダー」、「天地創造」、「ガイア幻想記」など、今気軽にプレイしたい！コナミがＳＦＣ版「ゴエモン」の２作パックをＧＢＡで出しますが、そういう動きが活発化してくれたら嬉しい。

　「気軽にゲームが楽しめる」という点でこのハードに勝るものはないです。ＮＤＳはあくまで「机の上に置いておきたいゲーム機」。ＧＢＡは携帯ゲーム機としてこれからもまだまだ活躍してくれそうですネ。