「脱テレビジェネレーション」 10月9日(土) 一昨日、「NINTENDO DS PREVIEW」が大々的に開催され、任天堂のゲーム業界への思いがたくさん詰まったハード「ニンテンドーDS」の全貌とソフト群が発表されました。
任天堂の岩田聡社長は「ゲームをやってきた人もそうでない人も同じスタートラインに立つ、新しい遊び、驚き、珍しさを提供したかった」と語りました。「シンプルではあるが、今までのゲームファンも納得させる」という発言も心強いですね。
さて今回の発表会では待望のロンチソフト12本も発表!
HEDが発売日に絶対欲しいのは「さわるメイドインワリオ」、「大合奏!バンドブラザーズ」、「直感ヒトフデ」、「きみのためなら死ねる」、「ミスタードリラー ドリルスピリッツ」の5本。「研修医 天堂独太」も気になるので状況を見て。
GBAのラインナップは正直いかにも子供向けというのが多くてもどかしかったですが、今回はいかにもゲームっぽくて「子供から大人まで楽しめそう」なラインナップなので、久々にソフトコンプしちゃいたいなと思えるハードです。
NDSは据え置き機でも携帯機でもない全く新しい位置づけのマシンなんですよね。携帯機の体裁をしていますが、街中で遊んだり電車の中でバンバン遊んだりといういわゆる今までの「携帯機」の役割を担っているという感じではない。ただ単に「テレビから離れて欲しい、離れたい」という気持ちが一番に込められているのではないでしょうか。任天堂自身はDSを「机の上に置いておけるゲーム機」と表現していますが、単純に今までの「携帯できるゲーム機」とか「テレビに繋げて遊ぶゲーム機」などのカテゴリから離れた全く新しいゲームマシンの形だと思います。
横井軍平氏は、テレビを使うことを基準にゲーム作りを考えることに限界を感じていました。当然任天堂もそれを考え続けてきたのではないかと思います。NDSは、バーチャルボーイという(商業的)失敗を経て、任天堂が満を持して放つ「脱テレビ」マシンです。据え置き機にように遊んでもいいし、携帯機のように持ち運んでもいい、単に「ゲームをする」という行動がそこにあるだけです。NDSは、ゲームがテレビを離れる時代の記念すべき出発点になるかもしれません。
その点PSPはあくまで「携帯ゲームマシン」。「携帯できるプレステ」というコンセプト以外は何もないわけです(あくまでゲーム機という観点で)。
そういう意味ではソニーのPSPとはハナから勝負の土俵が違うんですよね。世間は携帯マシン対決のように囃し立てていますが、純粋な意味での携帯マシン対決と言う意味ではGBA対PSPなわけです。ソニーがGBAのコンセプトを実現した時、任天堂は別の次元へステップアップして行ってしまったという印象があります。
ようやくテレビの呪縛から解き放たれた「ゲーム」。ここでまた新しい展開を見せてくれそうです。そう考えると任天堂ってやっぱり凄いなぁと思います。ソニーの技術は確かに凄い。ただ、ゲームに関してはやはり任天堂が1歩も2歩も先を行き、「遊びとしてのゲーム」に対しての姿勢が真摯です。
さて、こうなってくると、任天堂のいわゆる「据え置きマシン」の最新作である「レボリューション」は一体どんなマシンなのでしょうか。またテレビに戻ってくるのか。はたまた全く別次元のマシンなのか。
戻ろうね